2013年1月30日水曜日

Kapelmuur受難曲!


今年もあの有名な激坂は見られないのかな?
ベルギー、フランドル地方にある自転車聖地の一つ、Kapelmuur は今年も見られません。Kapelmuurはフラマン語で「チャペルの壁」を意味し心臓破り坂の一つ。頂上にはかわいらしいチャペルがあるので、そう呼ばれています。しかし、最高傾斜19.8%。レースを左右する名所です。
昨年のツール・ド・フランドルから姿を消したKapelmuurは、今年は道路整備のため、通行禁止になっています。そろそろ終わるはずの工事も、実は悪天候のため長引いているようです。結果として、3月22日に開催するE3 Harelbeke (UCI WorldTour)というレースに登場するはずだったが、通れるかどうかがわからなくてコース変更を余儀なくされました。残念。
やはり人間はお天気様に勝てないね。

2013年1月28日月曜日

Un caffe, per favore.

今日、cyclist.sanspo.comにて『自転車でインタリア―ノ』第4弾が公開されました。無事に一か月目を突破!
今回のテーマは、バールでの注文の仕方です。
日本でよく見かけるチェーン店のコーヒーショップや喫茶店と、イタリアのバーはかなり異なります。
まず、ウエイターがいなのいので、カウンターで注文した飲み物をカウンターで立ったまま飲む。このスタイルが主流。
そして時間に余裕がある人は、テーブルまで自分の注文を運び、新聞や雑誌をサラッと読んだり、またはカウンターのお姉さんと話したりします。
どちらも利用時間は短い。スタンディングの場合、2~3分程度。座りますと、長くても10分。
人気の秘訣は価格の安さと品質。
特定の観光地やウエイターのいるおしゃれなカフェを除けば、イタリアのバーで提供されているコーヒーの値段は全国一律。どこへ行っても、エスプレッソコーヒーは1ユーロ。カップッチーノは1,20ユーロ。空港内のスタンディングバーも例外ではありません。
日本の清涼飲料メーカーは頑張っていると思いますが、同じ値段を払うなら、パームオイルの味をする缶コーヒーではなく、バーで出来立てのコーヒーを飲みたいですね。

バールは夜になりますと、さらに小さな飲み屋に変身します。
飲み物のほか、おつまみとなる軽食も出ますが、これも価格が安い。イタリア人はこのひと時を大事にし、わざわざ夕食の前にバーを訪れ、食前酒を飲みます。
人生には大きな幸せは大事ですが、こういった小さな幸せはもっと大事かもしれませんね。
さて、イタリアへ行ったら、バーへ行こう!!!

2013年1月25日金曜日

ルネッサンスの匂い

ランス・アームストロングの(中途半端な)告白の後、自転車競技界は悪いイメージを少し受けるのでは?と心配していましたが、やはり過去は過去で、ちゃんと未来に向けて選手たちをはじめ、スタッフも組織も頑張っています。アームストロングという名の津波をうまく危機を乗り越えているような気がします。
このプラスの空気は、今年のチームジャージにも表れていると思います。

暗い時代の後に、必ず色が爆発的に増えます!今年はまるでルネッサンス時代のファッションスタイルに戻ったような気がします。その証は、色と配置。特にブルーX黄色
大胆なコントラストにありえない色の組み合わせ、さらにアシンメトリー構造。もう!14~15世紀のイタリア!



やはり歴史は繰り返しです。
だから生き抜くために、勉強と巨人な好奇心がが必要です。
さて、レースが熱くなっています!
みんな見ていますか。

ぐっと来た!

やはり、一枚の写真が語れることはすごい!
映っているのが、Cannondale Pro Cycling (元Liquigas)の増田成幸選手です!
さて、南半球が熱くなっています。
もうすぐイタリアはもっと熱くなります!


2013年1月22日火曜日

質問しましょう!!!

インフルエンザでダウンしていますので、しばらくの間、投稿を休んでいました。すみません。
Cycle.sanpo.comにて連載中の『自転車でイタリアーノ』第3弾だ出ました。
今回のテーマは「質問」です。
イタリア人とつき合った事のある人ならよく体験することがあります。イタリア人はようしゃべって、よう質問する。
そう。何対しても質問する!どんな些細な物でも質問する。イタリア人にとっては質問する事はことは決して悪い事ではありません。逆に関心度を示すものです。
イタリア人を相手にすると、相当なエネルギーと高い一般知識が必要ですので、覚悟してください(笑)
今回は簡単でありますが、質問の仕組みを説明します。

もっと詳しく勉強したい方は、ここへ: inbici!

2013年1月20日日曜日

さ〜、トスカーナへ行こう!

3月2日(土)。残念ながら日本にいますが、心は美しいトスカナに飛んで行きます。
今年のトスカーナは熱い
3月ストラデ・ビアンケとティレーノ・アドリアティコ、5月ジロ・ディタリア、9月世界選手権など。。。
大きなレースだけでなく、市民が参加できるグランフォンドと小さなレースを取り上げれば、自転車パラダイスです。もちろん、スポーツだけでなく、歴史的にも美術的にも一度訪れてほしい場所です。電車移動ではなく、自転車か車の方が100倍楽しい。
実は私は初めてトスカーナへ行ったのが、中学時代の修学旅行。ミケランジェロ、ボッティチェッリの作品を前にして圧倒されました。やはり美しい物に対して人間は震えますね。

3月まで時間がありますので、その前に南半球と砂漠地帯のレースを楽しみましょう。
その前に面白い映像を見つけました。2010年のジロです。
ストラデ・ビアンケはシエーナやキャンティ地区の近くにある美しい地域ですが、雨が降ったら地獄と化します。
楽しんでください。
あ!トスカナへ行く前にこれでイタリア語(cyclist.sanspo.comまで)を覚えましょう!!!

2013年1月18日金曜日

劇場型インタビュー。。。うん。。。

今朝、全世界に向けて配信された「ランス・アームストロング@OPRAH SHOW」をゆっくり見ています。うん。。。なんだか全体的におかしい。
劇場型告白の典型的なパターンで、うさんくさく、違和感を感じた人は少なくないはずです。
残念ながら女性レポーターはこの分野で無知で、適切な質問もできず、まるでいたずらをした息子がお母さんに叱らているようにな番組運びでした。この場合は自転車のエクスパート、またマツコでラックスを呼んでくれたらもっと面白かったかもしれません。
ま、一つの時代が終わったと印象づけた劇場型インタビューです。

スポーツとドーピング。
人より速く、人より強く、人よりかっこうよく!人より有名!
自転車競技に限らず、欲のために違法行為に手を染める人は必ずいます。残念ながらこれを完全に正すことができません。人間の欲です。でも、検査体制の進化は違法行為を発覚したり、防ぐ事もできます。

という訳で、明日はアームストロングへのインタビュー第2弾を見ますが、決して面白い内容にはならないと思います。
世界中でレースがスタートしています。そちらが面白いので話題をシフトします。
個人的にトップカテゴリーの中で今年の注目チームは5つあります。
CANNONDALE
SAXO-TINKOFF
VINI FANTINI
■NIPPO-DE ROSA
CHAMPION SYSTEM
ARGOS-SHIMANO

最初の5つチームには多くの日本人サイクリストが参加しているので、その活躍にとても期待します。
Argos-Shimanoに関しては、ジ・チェンという中国人選手がいます。昨年は彼が中国人選手として初めてヴエルタを完走し、今年はジロに参戦する見込みです。
アジアにおける自転車競技の未来は本当に楽しみです。

2013年1月17日木曜日

気になること

元王者、ランス・アームストロングのドーピング疑惑の波紋で自転車競技はかなり荒れています。 マイナスイメージが先行し、オリンピック競技から排除される危険性も高まってきています。あまり嬉しくない動きです。
不思議な事に、近年のマスメディアの過剰な報道によってドーピングと自転車競技は強く結ばれているような気がします。まぁ、これだけ世界中で人気のあるスポーツですので、仕方ないと思います。
しかし、どのスポーツよりもクリーンであるはずです。こちらのデータを見ますと、自転車競技は他のスポーツと並ぶぐらいドーピングのケースは少ないです。

古代オリンピックが始まって以来、人間は体力を高めるために様々な知恵を絞りました。トレーニング方法をはじめ、食事療法、おまじない、神頼み、呪い、覚醒症状を起こす麻薬の使用等。。。
2012年ロンドンオリンピックでは小柄な中国人女子水泳選手は、大柄なアメリカ男性選手と比べて、クロールが早かったという不思議なこともありました。
人は勝つため手段を選ばない。国家のために、名誉のために、性別を捨て、人生も捨てる人もいます。でもその人たちは別の次元に生きていて、勝負、いや優勝そのものは生きる意義です。
残念な事にドーピング、八百長、妨害行為など、スポーツ業界だけでなく、経済界、政界、PTA、学校、部活。。。社会の隅々まで浸透しています。その不法行為をただし、クリーンな世界を作り上げるのも人間、私たちです。
これからの自転車の進化は気になります。下記の古いCMのようにどのように成長するか、楽しみです。




2013年1月16日水曜日

KAPEMUURシリーズ、春・夏コレクション

各地でまだ多くの雪は残っていますが、もう春気分!
実は先ほど、今日から18日まで開かれているKapelmuurシリーズの2013年春・夏コレクションを見に行きました。
やはりこのシリーズが好き。全体的に色がソフトで派手なリュックやヘルメットと組み合わせやすい。生地も柔らかい。
オフの時も自転車ライフを思い切って楽しもう!

Armstrong, Armstrong, Armstrong...

世界の報道機関はLance Armstrongのことについて報じています。
18日に世界に向けて、彼の懺悔となる(?)インタビューが流される予定で、すでに 収録が行われました。見たいですが、仕事中のため、なんとか誤摩化してみます。

彼はアメリカンドリームそのものです。
1996年に精巣腫瘍が診断され、されに脳に移転。厳しい治療を受けた結果、癌を克服に成功。
ツール・ど・おフランスを7連覇。前人未到のできことでした。
彼の功績はこれに留まらず、癌治療の研究のためにLivestrong基金を設立(私も貢献しました)。
数年前にブームとなったリストバンドを世に出した。
彼のおかげでアメリカンフットボール、バスケットと野球しか知らなかった多くのアメリカ人に自転車競技の素晴らしさを教えた。
本当に話題の人でした。

イタリア語ではこういう表現があります。「Dalle stelle alle stalle(星から牛小屋へ)」つまり、最高の状況から最低の状況へ。まさに彼の状況を語っていますが、ヒーローは必ず一回落ちます。その後、立ち直るか、そのまま落ちこぼれるか、本人次第です。
そして忘れてはならない事はもう一つあります。
ヒーローを作りあげるのも、崩すのもマスメディアです。
18日は待ち遠しい。

2013年1月14日月曜日

自転車のイタリア語(パート2)

今日の日本の大部分は雪になっています。先ほど高速道路は大渋滞。電車も動いていません。
荒れた成人式ですね。
ところで、先週からcyclist.sanspo.comで始まった連載「自転車でイタリアーノ!」Tappa 2(パーツ2)が公開されました。
今回のテーマは自己紹介。
簡単な自己紹介できれば誰とでも距離が縮みますので、ぜひ実践してみてください。
毎週、自転車を通して楽しいイタリア語を勉強しましょう。

世界初の自転車競技者及びファンのためのイタリア語コース「インビーチ」もよろしく!

2013年1月13日日曜日

自転車ファッション。。。

1月に入って、ほとんどのチームのジャージはヴェールを脱いでいます。
好きなデザインもあれば、うん。。。微妙なデザイナもあります。ま、これは毎年の恒例イベント。
今日は4チームを見てみます(あくまで個人的な意見ですのでご理解ください

♥好きなジャージ♥
Vini Fantini Selle Italia!
Vini Farneseの継続であるこのチームのジャージは案外と面白い。ミリタリーグリーンに独特な蛍光色の黄色。テレビ映りもよく、夜間ライドに最適。ぜひ手に入れたい一品。 


もうひと頑張りジャージ!
Cannondale Pro Cycling!
Liquigasを継続させたCannondaleに感謝ですが、デザイナーにもう少しがんばってもらいたかった。シンプルはシンプルですが、胸元は物足りない感じがします。チーム名の文字が小さく、探すにも苦労します。昨年のジャージは完璧すぎてデザインを一新する事が難しかったかな?これからの進化は楽しみです。

Lampre Merida!
どぎついピンクに紫ブルー。これがランプレのシンボルカラーでバランスをとれていましたが、メリダの明るいグリーンが入りました。。。無理矢理合わせた気がします。
やはり色の配置の難しさを見事に表しているジャージです。今後の変化に期待!

逝ってよしジャージ!
Japanese National Team!
2012年のモデルですが、毎回どれだけださいジャージが出るかを楽しみにしています。せっかく選手たちは胸を張って日本を代表しているのに、この戦隊もの+水着を連想させるジャージ!見た感じで着心地も悪そう。せめてビブを変えてほしい。

さて、次回も続きます!

2013年1月10日木曜日

賄賂疑惑?

うん。。。
どう考えればいい。ランス・アームストロングに対する報道は悪くなる一方です。
今度は、アメリカのCBCからです。
USADA(アメリカ反ドピング協会)会長のTravis Tygartが「60 minutes sports」という番組に出場し、こう答えました。
「2004年にアームストロングを代表した人はUSADAに15万ドル(当時は1800万円?)の寄付をしたいと言われましたが、拒否しました」
http://www.cbc.ca/m/touch/sports/story/2013/01/08/sp-cycling-lance-armstrong-60-minutes-tour-de-france-doping.html

アームストロングの弁護士Tim Hermanはこう反論ています。
「First Lance heard of it was today. He never made any such contribution or suggestion.」
つまり:ランスさんは今日はこんなことは初めて聞きました。寝耳に水。事実無根である。
 
寄付。。。
アームストロングはUCI(国際自転車競技連盟)にも高額の寄付をしたことが有名な話で、これで賄賂、または疑惑消し作戦に当たるのではないかと多くのメディアは発信しています。報道は加熱する一方ですね。。。
もしくはある種のメディアバッシング?

17日にアームストロングは世界に向けて何を言うか。半分嬉しい。半分悲しい。
でもここまで注目を集める人はいないので、もしドーピングをしたにしても尊敬します。
頭の悪い人ではないはずです。


2013年1月9日水曜日

ランス・アームストロングは白状?

とんでもないニュースが飛びこんできました。

今月5日にアメリカのNYタイムズ紙が伝えた記事が気になっていましたが、とうとう報道は現実になりそうです。

ツール・ど・おフランスの王者、ランス・アームストロングは今月17日にドーピング疑惑についてすべて語るというニュースが出ました。
USADA(アメリカ反ドーピング協会)の働きで、すべての優勝が消された、かつての王者は、17日21時(ロスアンジェレス時間→日本時間18日14時?)は全世界に向けて真相を語る模様です!!!
配信先はアメリカのサイトで、司会者はアメリカの人気アンカーウーマン、オプラ・ゲイル・ウィンフリー。 インタビュー形式で行われる予定です。
どこまで真実が語れるか。仕事を休んででも見たい番組です。
詳細は下記のリンクまで↓

http://www.oprah.com/pressroom/Lance-Armstrong-on-Oprahs-Next-Chapter


こちらもお見逃しなく!
自転車でイタリアーノ!
http://cyclist.sanspo.com/40753

2013年1月7日月曜日

自転車でイタリア~ノ!

出ました!出ました!出ました!
第1回「自転車でイタリア~ノ!」が出ました!

2013年が始まり、清々しい気持ちです。
昨年練っていたプロジェクトが少しずつ進行し、そして新しく出会った方から新しいオファーが来て、世界が広がっています。
今年から毎週でcyclist.sanspo.comにて簡単なイタリア語講座を掲載することになりました。 自転車愛好家だけでなく、みんなが使えるイタリア語と面白い話もします。
第1回は「あいさつ」から!
宇都宮やジャパンカップなどの会場で、みんなにCIAOを言いましょう!!!

http://cyclist.sanspo.com/40753


2013年1月6日日曜日

皆様へのプレゼント!

みなさん、
新年あけましておめでとうございます。師走もすぎて、いつの間にか1月になりましたね。
今日は日曜日ですのでイタリアでも多くの人は休みですが、実は今日でイエス・キリストの生誕を祝う時期が終わります。
25日に始まった長い休みは1月6日の「主の公現」である今日で終ります。
本当のことを言えば、クリスマスはキリスト教が生まれる以前の古い祭りで、太陽信仰のあった古代ローマでは「太陽が甦る日」とされていました。
逆に1月6日は冬将軍を追い払う日でした。現在もイタリアで「ベファーナの日」などというネーミングで親しまれています。ベファーナは老婆の格好をした人で、子どもたちに様々なプレゼントをします。良い子にはお菓子類、悪い子には食べられない真っ黒な木炭。もちろん、私にも黒〜い木炭が届けられました。。。笑
しかし、私も今年はベファーナになります!そしてみんなにプレゼントしたいと思います。
明日はhttp://cyclist.sanspo.com/を見てください。連続シリーズで自転車のイタリア語を贈ります!長いシリーズになりそうなんで応援してください。
さて、2013年も始まったこところで仕事も、生活も、自転車ライフも楽しもう。