雨はありがたいですが、3日以上続くと、誰も嫌な気分になります。特に今年の梅雨が激しく、全国的に災害が発生しています。
イタリアのこの時期はだいぶ様子が違います。
6月に入ると地中海気候の影響で雨がほとんど降りません。降るかというと、雷を伴うtemporale(夕立)になります。どちらかというと、イタリアでは8月下旬から冬にかけて雨が多い。若い頃は実家に車は一台しかなく、学校や近所への移動手段は自転車とmotorino(モトリーノ)だけでした。秋や冬の雨に晒されると、やはり寒い。
あ!motorinoって何?
Motorinoとは50ccぐらいの原付です。代表的な物はピアッジョ社のCiao(チャオ)。そうそう、あのヴェスパを作った会社の目玉商品です。
低価格で車体も軽い。1970〜80年代に爆発的に売られ、排出ガス規制強化とスクーターの普及と共に2006年に製造中止。スターターレーバーがなく、ペダルを漕ぎながらエンジン点火!ガス欠になっても、ペダルを漕ぐと自転車のように移動できるというユニークな仕組みでした。
雨の話に戻りましょう。
雨を凌ぐため、motorino類やヴェスパには様々な便利グッズが売られていました。その一つは、parabrezza(パラブレッツァ)です。元々の意味は「風除け」。
船の帆のように広く、視界が悪い。すでに遅いスピードはもっと遅くなる難点がありました。が、雨の日は大きな活躍をしていました。イメージはこのような物でしょうか↓
ダサいはダサいですが、今となると懐かしい思い出です。そしてヴィンテージ感が否めない(笑)。エンジンは電気化されたら、また買おうかな?本田のスーパーカブも捨てがたいですが。。。