2020年7月29日水曜日

自転車は愛。自転車は青春。

7月6日にイタリアの現代音楽の巨匠の一人、Ennio Morricone(エンニオ・モッリコーネ)が亡くなりました。91歳でした。
映画サントラ、カンツォーネなど、例を見ない才能を発揮し、数多くの名曲を残しました。現在も彼の作品がテレビでよく使われています。「月曜から夜更かし」のOPはその一つです。
「ニュー・シネマ・パラダイス」は日本でもよく知られてますが、モッリコーネが作ったサントラの中で「マレーナ」(2000年、ジュゼッペ・トルナトーレ監督)というほろ苦い映画があります。第二次世界大戦中に子供から大人に成長してゆく少年の実らない恋の話です。その最大の友は、静かに一緒に行動してゆく自転車です。

美しい音楽と共に映像をお楽しみください。
主演女優は美貌に溢れるモニカ・ベッルッチ。

2020年7月21日火曜日

コロナ太りに悩む人へ、ノートをつけよう!


人気コラム「つれつれイタリア〜ノ」の最新号は公開されました。
今回のテーマは、効率よく体重を落としたい、体を絞りたい人のための内容です。
講師はなんと!あの自転車界のスーパースター、ダミアーノ・クネゴ先生です。
クネゴは、ジロ・ディタリアだけでなく、ジャパンカップ、ジロ・ディ・ロンバルディアなど、多くのレースを制覇したイタリアを代表するスーパーチャンピオンの一人です。日本とのつながりが深く、彼もイタリアと日本の架け橋を勤めています。
話を直接に聞けるだけで、幸せです。

2018年に引退をしたクネゴですが、さらに磨きをかけ、大学に入学しスポーツ科学を専攻しています。こうして経験と知識に基づいたスポーツトレーナーという新しい道を歩み始めています。本当にすごい熱心な方です。
さて、体重を落としたい人、話を読んでみてください!

https://cyclist.sanspo.com/531496


2020年7月9日木曜日

若い日々の雨の思い出♪


雨はありがたいですが、3日以上続くと、誰も嫌な気分になります。特に今年の梅雨が激しく、全国的に災害が発生しています。
イタリアのこの時期はだいぶ様子が違います。
6月に入ると地中海気候の影響で雨がほとんど降りません。降るかというと、雷を伴うtemporale(夕立)になります。どちらかというと、イタリアでは8月下旬から冬にかけて雨が多い。若い頃は実家に車は一台しかなく、学校や近所への移動手段は自転車motorino(モトリーノ)だけでした。秋や冬の雨に晒されると、やはり寒い。

あ!motorinoって何?
Motorinoとは50ccぐらいの原付です。代表的な物はピアッジョ社のCiao(チャオ)。そうそう、あのヴェスパを作った会社の目玉商品です。
低価格で車体も軽い。1970〜80年代に爆発的に売られ、排出ガス規制強化とスクーターの普及と共に2006年に製造中止。スターターレーバーがなく、ペダルを漕ぎながらエンジン点火!ガス欠になっても、ペダルを漕ぐと自転車のように移動できるというユニークな仕組みでした。

雨の話に戻りましょう。
雨を凌ぐため、motorino類やヴェスパには様々な便利グッズが売られていました。その一つは、parabrezza(パラブレッツァ)です。元々の意味は「風除け」。

船の帆のように広く、視界が悪い。すでに遅いスピードはもっと遅くなる難点がありました。が、雨の日は大きな活躍をしていました。イメージはこのような物でしょうか↓


ダサいはダサいですが、今となると懐かしい思い出です。そしてヴィンテージ感が否めない(笑)。エンジンは電気化されたら、また買おうかな?本田のスーパーカブも捨てがたいですが。。。

2020年7月6日月曜日

雨の時の厄介者、ブレーキシューやしつこい汚れを退治する方法!

今日は生活に役に立つ情報を紹介します。
雨が降ると、ジャージと自転車に砂、泥、油、ブレーキシューなど、どうしてもしつこい汚れがこびりつきます。なかなか厄介です。素早く洗わないと、落ちにくい。
自転車の掃除はまだ簡単。
時間が立ってもフレームを再び濡らし、洗剤、スポンジとディグリーザーさえあれば、すぐに綺麗になります。
しかし!ジャージ、そして靴下は別。こびりついた汚れはなかなか落ちません。明るい色のスポーツウエアが好きな人ならでの悩みの種です。一回乾くと、跡が永遠に残ります(何回洗ってもだ)。チェーンオイルがつくと、なおさら絶望的です。
対策は二つ:
(1)雨の日は真っ黒なジャージを使用
黒なら汚れが目立たないので、問題はありません。
(2)とあるビジネルホテルのボディソープを使うこと
とあるビジネスホテルのボディソープを使うと、魔法がかかったかのようにひどい汚れが消えます!そのホテルの名は「東○イン」。

仕事でビジネスホテルによく泊まるので、食後に簡単な汚れが服につくと、自分で洗います。
東○インに泊まった時、備え付けのボディソープを使ってみた結果、油汚れは瞬く間に消え、驚きました。試しに自転車の練習で汚くなった靴下を洗ってみたら、グレーだった色は元の真っ白に戻りました!この結果も想定外でした。
今はどうしても綺麗にしたいジャージがあれば、必ず持って行きます。洗面器でお湯を少し入れて、ボディソープを軽くかけて丁寧にゴシゴシします。
ゴシゴシ!
ゴシゴシ!
結果は
↓ ↓ ↓
これ!
ぴかーーーん、綺麗!!

絶望的な汚れのある人は、ビジネスホテルに泊まった時に、色々試して見てください。
経験からしますと、東○インの場合は化学繊維は100%綺麗になります。古い汚れもよく落ちます。天然繊維だと、目立たないぐらいまで汚れが落ちます(絹はまだ検証していません)。

さて、雨はまだまだ続きますが、綺麗なジャージ生活を!

2020年7月4日土曜日

イタリア、スポーツとコーヒー文化


Cyclist Sanspoで連載されている人気コラム、つれづれイタリア〜ノ最新号が出ました。今回のテーマは、イタリア人が好きでやまないコーヒー、いや、コーヒーショップ「Bar (バール)」です。
イタリアで独特なコーヒー文化があります。
日本で蔓延しているコーヒーチェーンはありません(あの緑色の人魚マークのコーヒーチェーンも数店しかない)。いやいやで働くアルバイトさんもはいません。オーナーと従業員しか働かないです。
イタリア人はバールに求めるものは、おいしいコーヒーとそこで生まれる会話です。人間ドラマです。よく考えてみればバールは地域社会の憩いの場、公民館のようなものです。
時間帯によってバールで提供されるものはだいぶ異なります。

早朝:エスプレッソコーヒー、カップッチーノと甘いもの
お昼:コーヒーと軽食
午後:コーヒー、ワイン、軽いカクテル、オリーブ、スナック
夕方:コーヒー、ワイン、カクテル(食事の提供はほとんどない)
夜:コーヒー、ワイン、グラッパ、食後酒など

(よく飲んでいるコーヒー↑)

スポーツクラブとの関わりも深い。
昔からバールは地元スポーツクラブの拠点の役割を果たしています。特に自転車競技です。
夜へ行くと、地元チームのスタッフたちが真剣にロードレースについて話しています(もちろん、ワインとグラッパを飲みながら)。
というわけでイタリアのバールの世界を紹介します。
ぜひお読みください。