2018年8月16日木曜日

レースをみましょうよ!

先日、小さなショックを受けました。
友達と伊豆半島を走ったら、小柄ながら猛スピードで走ってきた若い男の子に抜かれました。しばらく距離を保ちながら、観察をしました。
ペーダリングもよし、速さもよし、ダンシングもよし!
この子が技を磨けば、将来にきっと大物になるだろうと思いました。
タイミングよく同じコンビニに入り、質問をしてみました。

マルコ「こんにちは、早いですね。どこから来ていますか」
男の子「川崎からです」
マルコ「ご両親と?」
男の子「いいえ、自走で。これから帰ります」
。。。
(これがすごい!)

マルコ「何歳ですか」
男の子「14歳です」
(!!!)
マルコ「どこのチームに所属していますか」
男の子「川崎の○○チームに入ろうと考えています」
マルコ「なぜ自転車を始めようと思いました?」
男の子「先輩が速いから」
マルコ「先輩?プロのレースは見ていないですか」
男の子「いや、見ていません」
。。。
マルコ「NIPPOヴィ二・ファンティーニ、知っていますか」
男の子「知りません」
マルコ「日本チャンピオンの山本元気、知っていますか」
男の子「知りません」
マルコ「ピーター・サガンって、知っていますか」
男の子「知りません」
マルコ「クリス・フルーム、知っていますか」
男の子「うん。。。聞いたことがあるかも」

。。。

答えを聞いてショックを受けました!
なんと!この若者がレースを見ていないのか!プロの選手も知らないのか!
バカにされている感じがしなかったので、正直に答えていたと思います。しかし、ここで一つの大事なことに気がつきました。

イタリア人の子どもたちが、テレビや沿道で自転車レースを見て、疾走する選手たちに憧れて、いつか自分もチャンピオンになりたいと思い、プロ選手を真似て、まずは地元チームに入り、レースに参加してみて、自転車レースの厳しい洗礼を受けます。
さらにプロ選手の名前を覚え、誰がチャンピオンであり、誰がサポート役なのか、全部頭に入ります。
おそらく日本ではプロ野球やプロのサッカー選手になりたい若者も同じ道を辿っています。

しかし、日本は少し特殊のようです。
レースのテレビ放映がほとんどないので、弱虫ペダルという漫画のように、自転車の好きな若者たちが技術がまだ成熟していない1・2歳年上の先輩から乗り方やレース展開を学び、レースに挑みます。怪我もします。集団走行もうまくできないし、最悪の場合、死亡事故につながります。

ところで時代がやっと変わりました。
近年JSportsに加えて、DAZNも日本に参入しました。携帯電話やタブレット端末などを使えば、いつでもどこでも自転車レースを見ることができるようになりました。
私も今年からDAZNでレースを解説し、自転車競技の知らない人にもロードレースの魅力をわかりやすく伝えたいとがんばっています。特に若者たちに見てもらいたいです。

さて、友人やご家族、先輩や後輩とレースを見ましょう!
そしてプロからたくさん学びましょう!!!

2 件のコメント:

  1. テレビや実際のレースもそうですが日本の場合は部活という存在も大きいと思います。地域によるかもしれませんがロードバイク部がある中高は少ない印象です。野球やサッカーはそれこそ小学校から競技人口が多いと思います。(結局それも元を辿るとテレビの影響かもしれませんが)

    ロードを趣味として嗜んでいる私のきっかけはあるブログの自転車世界一周シリーズの影響です。プロのロードレースを見るようになったのも最近です。もっと早く出会いたかったですね:)

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    1. 確かに日本の場合、部活は大事ですね。
      そのおかげで日本はたくさんのスポーツが楽しめます。
      ロードやトラック競技部はもっと増えて欲しいですね。

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