2011年4月11日月曜日

白熱のパリ・るーべ



ちょうど一ヶ月前に東日本大震災が発生しました。多くの大切な命が奪われ、何万人の生活が一変しました。大自然の力の前で人間が何もできません。
原発、復興、停電、ライフラインの復旧。。。課題がまだ山積みです。それでも人間は耐え、強く生きています。生きている人間は亡くなられた方の分までがんばらなくてはいけないと思います。
先日ここで書いたように、無理な節約をせずに早く経済を活性化させ、集まった税金で東北を支えなくてはいけません。

話を変えます。
昨日のクラシックの中のクラシック、パリ・るーべを見てから興奮が収まらなかったのです。
昨日のレースに勝ったのが無名のアシスト、ベルギー出身のファンスメレン(ガーミン)。無名といってもパヴェに強い選手で、必ず10位以内にゴールしています。
勝因は明らかです。ビッグチャンピオンは互いに牽制しすぎて危険とされていない選手はうまく逃げ切るパターンになりました。今年のサンレーモもツール・ド・フランドルも同じでした。
とにかく今年のテーマは「tutti contro Cancellara!打倒、カンチェッラーラ」!
つまりボーネン、フショーフ、バッラン、ポッツァート、誰もが圧倒的な力を持ったカンチェッラーラをマークし、彼が唯一の敵にとみなしました。その結果、他のチクリスタに目が届きませんでした。イタリアではこういったことわざがあります「Fra i due litiganti, il terzo gode」。まさにこの展開です。
レースを見ていますと、マークの厳しさに対しカンチェッラーラが面白い作戦に出ました。「僕を勝たせないのなら、あなたたちも巻き添えにします!誰も勝たせません」。ずっと引いていたカンチェッラーラがぴたっと止まりました。画面の向こうからもわかりました。それでも彼が最後まで粘り、2位にゴールイン。脱帽そのものです。
スポーツの世界には八百長はたまにあったりしますけど、レースは最後までわからないので面白い。
日曜日はAmstel Gold Race!

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