2011年4月26日火曜日

ジルベールは統一の象徴。

ジルベールはイタリアのテレビのインタビューに対し、イタリア語できちんと答えました!すごい。チクリスタとしてだけでなく言語に対しても才能があります。文武両道ですね。
でも一番感動したのが、同国ベルギーのフラマン語圏のテレビ局で質問された時、フランス語ではなくフラマン語で答えた場面でした。

これだけを読みますと、ピンとこない人が多いと思いますので説明します。
ベルギーという国は王室で統一された二つの言語と二つの文化を持っている国です。片方はフランス語、片方はフラマン語(オランダ語とほぼ一緒)。90年代までは大した衝突はおこらなかったのですが、フラマン語圏の経済力が強くなればなるほどフランス語圏から分離しようという意識が年々に高まってきました。その上、2年前からベルギー政府の機能はストップしたままです。両方の地域の政党は小さすぎて、数が多すぎて、利害関係がまとまりにくく政府はまだ生まれない。国全体がかなり危機的な状況にありますし、国民たちの不満と怒りが爆発寸前です。

この中でジルベールががんばっています。
彼がフランス語圏の人です。本来、ベルギーのテレビ局のインタビューに対しフラマン語で質問された場合もフランス語で答えることができます。しかし彼が選んだ言語はフラマン語でした。これをベルギー人の心をつかみ、ベルギー人を熱狂させました。
「io sono belga, c'e' solo un paese, una bandiera(私はベルギー人で、国が一つで、国旗も一つだけ)」

この言葉が国の統一の象徴にまで発展し、ベルギー人の誇りとなりました。
やはり自転車はトレーニングは大事ですが、最後は頭ですね。
毎日チクリスモから学ぶことがあります。

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