2020年5月11日月曜日

『文明化した人間の八つの大罪』(7日間ブックカバーチャレンジ第4弾)


「7日間ブックカバーチャレンジ」第4弾を紹介します。
今回選んだのが、オーストリア人学者で医学ノベル賞を受賞したKonrad Lorenz(1903〜1989)の本です。

Konrad Lorenzといえば動物の「インプリンティング(刷り込み)現象」の発見で有名で、動物の行動学の研究に魅了された一人の学者です。また、彼の大きな関心事は人と自然の共存でした。彼との出会いは、ちょうど大学生の頃でしたが、私に大きな影響を与えた学者の一人です。


1977年に発表した『文明化した人間の八つの大罪』の中で、今も人間が直面している問題について鋭く書いています。
人口過剰、生活空間の荒廃、人間同士の競争、感性の衰退、遺伝的な頽廃、伝統破壊、強化されやすい性質、核兵器。。。
人間の無知、エゴイズムがもたらす自然や社会的破壊に警鐘を鳴らしましたが、40年経っても何一つも解決されていません。だからこそもう一度、読むべき本だなぁと感じています。
とにかく考えさせられる事ばかりが詰まっている本です。

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