昨日イタリアスポーツ新聞、ガゼッタ・デッロ・スポルト電子版にてイタリア自転車競技代表監督パオロ・ベッティーニのインタビューが掲載されました。
いや、さすが、ベッティーニ!世界選手権3度優勝だけあるの言葉でした。2011年は振るわない成績に終わったイタリア勢についてこう語りました。
原文
「Stiamo cercando di uscire dal guado, come capitato già ad altre nazioni, come la Francia. Non ci manca la qualità ma la quantità: non credo che i giovani si siano accostati meno a questo sport per via dei suoi problemi (leggi doping, ndr), perché i genitori hanno più paura del traffico e di altri rischi. Di certo c'è mancata la scuola della pista, però adesso dobbiamo rimboccarci le maniche. Paesi senza tradizione o quasi come Stati Uniti, Inghilterra e Australia sono venuti fuori portando avanti un progetto, noi invece per 15-20 anni non ci siamo accorti che dovevamo seminare, vivendo troppo su allori e tradizione」.
訳
イタリアは泥沼から脱出しようとしています。かつてのフランスに似ています。クオリティーが足りないわけではなく、量的な練習が足りません。多くの若者たちが自転車競技に興味を持ちこのスポーツに入ります。ドーピングスキャンダルもありましたが、交通事故の危険性が心配で多くの両親が子どもたちにストップをかけています。「ピスタ(インドア競技)がほとんど行われていないことも影響しています。
米国、イギリス、オーストラリアの成功の背景にはちゃんとした計算された計画があります。イタリアはこの15~20年の間、過去の伝統や栄光を信じて進んできました。でも種をまくべきでした。
いやいや、厳しい言葉ですが素敵です。
過去の伝統と栄光。。。確かにいい響きです。日本の産業構造に少し似ています。過去の栄光と伝統ばかり見て、米国と韓国の新技術や発想転換に遅れています。
かつて日本はウォークマン、ゲームボーイ、VHS、DVD、リチウムバッテリーを世界に撒きました。多くのスタンダード企画を作りました。現在、アメリカのソーシャルネットワーク、アップルのiPhoneに完全に負けています。経済的にも文化的にも韓国に負けています。
イタリアも同じ状況にいます。自転車メーカーではスペシャライズドやキャノンデールに負けています。ビアンキの影も薄い。やっとかつての元気が戻ってきていると感じています。
負けること。
いいことだ思います。世界は常に動いていますので過去ばかりを懐かしむと進歩がありません。「過去がよかった」という人ほどおそらく過去に見た未来が好きだったから。
「クレヨンしんちゃん 大人帝国の逆襲」を一回見てみてください。
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