2011年2月27日日曜日

生足!

今日は関東地方は春を思わせるほどの暖かさでしたので、友達に誘われて小田原まで走ってきました。往復200km程度のサイクリングでしたが疲れはほとんどないです。季節外れの暖かさの影響で走っている途中にレッグとアームウォーマーを脱いでしまいました。ということで今年初めて生足で走りました。皮膚を見てびっくり!昨年の日焼けが消えて真っ白でした。
簡単なビデオも撮りましたので完成したらここに乗せます。

昨日、ジロ・ディ・サルデーニャが終了しリクィガスの若きサガンが総合優勝しました。21歳にも関わらず非常に落ち着いているし、未来のチャンピオンのオーラがします。しかし彼が元々マウンテンバイクとシクロクロスの選手で去年チクリズモに転身したばかりです。有望なスプリンターですね。
最近、チクズモでの世界では面白い現象があります。異なる種目からプロになる選手は多くなってきていです。世界選手権を制覇したカデル・エヴァンスもマウンテンバイカー。逆にイタリア人の有望なチクリスタたちはほとんどチクリズモ育ちです。しかしこれがネックになっているようです。ジュニアー時代は成績はよかったのにプロになった瞬間に力が発揮できないでいる人はかなりいます。若いうちに完成しすぎて脱皮ができないようです。
やはり人間は未完成のままですとまだ改善する余地がありますね。人に遊びを持たせるとまだ成長が期待できます。
相変わらずチクリズモから学ぶことが多いです。

2011年2月26日土曜日

マルコさんにサンマルコ

現在、サルデーニャ島でジロ・ディ・サルデーニャの最終ステージが行われています。リクィガスの新星、スロヴァキア人のサガンはがんばっています。ダミアノ・クネゴは14秒差、ホセ・セルパ・ペレズは16秒差。最後まで展開が読めません。しかし、リクィガスのトレインは素晴らしいものですね。やはり一人ではチャンピオンも何もできません。ゴール前で力尽きてしまいます。後数時間で晴れた日で勝者が決まります。楽しみです。

話が変わりますが、昨日久しぶりに面白いロード系ジャージを買いました。愛用しているSelle San Marcoのチームジャージです。かなり気に入っています。多くの自転車やパーツメーカーは独自のジャージを作っていますが、今年のセッレ・サン・マルコはなかなかおしゃれだと思います。そして、マルコという名前を持っている以上、買わざるを得ませんでした(笑)
ほぼ毎日自転車ウエアーを着ますので、ある程度おしゃれに気をつけたいものですね。
今度ここで披露します。

2011年2月25日金曜日

どんと来た!!!

今日は花粉症全開です!ああ、つらい。あらゆる粘膜は悲鳴をあげています(笑)
不思議なことに運動をしている間はまったく症状が出ないのに、泊まった瞬間は地獄です。病気って面白いですね。うまく付き合うことしかできません。

イタリアもどんと来た!ダニロ・ディ・ルーカ!
あるスポーツ系テレビ局が行ったアンケート調査によれば、今年のもっとも期待されているイタリア人チクリスタはディ・ルーカです。僅かの差で2位になったのは昨年どんと来たニバリです。
この二人は対照的な人たちです。ディルーカはドーピングによる停止処分から復活したばかりで、キャラなしでカチューシャに所属しています。年齢も高目で活躍できるのが後数年です。ニバリはリクィガスの若いエースで昨年ヴエルタ総合優勝で光りました。2010年のジーロ・ディタリアも3位!まさに期待の星です。今年のジロ・ディタリアのキャプテンを務めるのがバッソではなく、若き大将、ニバリに決まっているぐらいです。
アンケートの3位に輝いたのは、バッソです。4位は自爆したリッコでした。実際の結果をとにかくアンケートは面白いものですね。

現在イタリアで活躍している日本人チクリスタは、ジロ・ディ・サルデーニャで奮闘中の別府史之、そしてチームニッポのみなさん。
フォルツァ・イタリア!フォルツァ・ジャッポーネ!

13〜14度

コンピューターを買い替えたり、仕事が忙しかったりなかなか新しいポストができなくてすみませんでした。家にはiMac Proがやってきました。なぜWindowsが負けているかよくわかりました。

今日のタイトルは温度と関係があります。摂氏13〜14度。
陸上でスポーツをする気温として悪くないです。アーム、またはレッグウォーマーを着れば汗をかく程度でそんなに気にならないものです。今日の東京はちょうどこの気温でしたのでスポーツがしやすかったです。
現在イタリアの離島でジロ・ディ・サルデーニャが行われています。温度はちょうど摂氏13〜14度です。↓

サルデーニャはシチリアに次ぐイタリアの大きな島で観光と漁業のほか大きな産業はないです。そのためか、昔は誘拐事件が多くて治安の悪い島でした。現在高級リゾートとして栄えていますが、やはり離島での生活は大変なものですね。
チクリスタとしてサルデーニャはアップダウンの多い島でなかなか手応えのある場所です。この数年で再びジロ・ディ・サルデーニャが脚光を浴びているため、自転車競技も盛んに行われています。今日は第三ステージです。
第一ステージは、Liquigas Camondaleの若きサガンがステージ優勝。昨日、ダミアノ・クネゴ(ジャパンカップも優勝しました)。クネゴは2年ぶりのステージ優勝で涙があふれるほど嬉しかったのです。
今日はまたサガンが優勝し、クネゴは2位。平均時速39,918 km/h!速い!
一方、今年から全面的に無線が使えなくなりましたのでやはりレース展開は面白くなってきました。ジロ・ディタリアはどうなるか。

2011年2月21日月曜日

日本はパンダに沸く!


ヨーロッパはキャベンディッシュに沸く!
今夜久しぶりにパンダ2頭が上野公園にやってきます。おそらくこの時間は歓喜に沸く人が道を埋めつくしているはずです(年間8000万円のレンタル料は少し高いですね)。

一方、地球の反対側にアラブ諸国の一つ、オマンではMark Cavendish(25歳)はやっと勝ちました。ツール・ド・オマン最終ステージを優勝で飾りました。今シーズン初の勝利です。彼がスランプに落ちやすい人で今年も転倒を繰り返しなかなか勝てませんでした。自転車変更のせい?ま、スプリンターの中のスプリンターですから「期待」という圧力は相当なものですね。
イタリア勢もがんばっています。Guardini(21歳)とViscontiもかなりの好成績です。ミラノ・サンレーモまで後一ヶ月!

2011年2月20日日曜日

いやな季節の渡来

遂に始まりました。冬はチクリスタたちにとっては気候的に厳しい上にさらに花粉飛散という現実が待っています。私も6年前に発症しました。花粉症は平等で日本人であろうが、外国人であろうが関係ないですね(笑)。
クラシックのスタートまでちょうど1ヶ月です。3月19日はミラノ・サンレーモ。コースは3年前から変わらず298kmです。けっこう長いです。
クラシックと呼ばれるレースは古いレースの現代版です。しかし100年前ジーロが生まれた当時、あらゆるステージは300kmを超えるものでした。しかも自転車は今の7kgのカーボン製ではなく15kgの鉄製でギアーなし!100年前はアスファルトも存在していませんでした。ゴールまで20時間もかかるステージがありました。スピードを争うより耐久を争うことでしたね。
ミラノ・サンレーモのこの10年の優勝者は以下の通りです。

2000 エリック・ツァベル
2001 エリック・ツァベル
2002 マリオ・チポリーニ
2003 パオロ・ベッティーニ
2004 オスカル・フレイレ
2005 アレサンドロ・ペタッキ
2006 フィリッポ・ポッツァート
2007 オスカル・フレイレ
2008 ファビアン・カンチェラーラ
2009 マーク・カヴェンディッシュ
2010 オスカル・フレイレ

2006年からイタリア人は優勝を飾らずしかもフレイレは3回優勝。
イタリア人、がんばれ!!!

2011年2月17日木曜日

アームストロング、お疲れさまでした

スター級のメリケンチクリスタ、ランス・アームストロング(今年40歳)は引退しました。
伝説と言える人でしょう。癌が発覚し引退しましたが見事に完治し復活しました。ツール・ド・おフランスを7回総合優勝。どれだけ精神的に強い男か!
コンパクトクランクの普及に大きく貢献し、軽くなったギアーのおかげで多くの人たちは自転車競技に無理なく近づくことができました。さらにチクリズモの領域を超え、ファッションの必須アイテムになったシリコンで出来たカラフルなルストバンドの発案者でもあります。どこかでまだ眠っていませんか。
彼が立ち上げたLIVESTRONG基金(アメリカ人はこれが好きですね)は癌撲滅に力に入れています。彼の生き方に文句はありませんね。
もちろん、彼がチャンピオンでありますからマスコミの厳しい目にさらされて、ドーピングどうのこうのが話題になっています。まぁ、トップである以上、嵐は付き物でみんなに好かれる人にならなくてもいいと思います。ヒーローはどうしても孤独な存在です。そして、マスコミの過剰な取材や、過大評価、落ちりやすいヒステリーなどの前で自分なりの意見を持った方がいいと思います。ヒーローを作るにも、悪人を作るにもマスコミです。マルコ・パンターニのひどいケースはまだ強く頭に刻まれていますから。

アームストロング、お疲れさまでした。あなたは伝説です!

2011年2月16日水曜日

Torna Contador!


アルベルト・コンタド~ルは戻ってきました。
彼のレース復活はヨーロッパで大きな話題となっていて、全てのメディアは彼が出場するポルトガルに向かっています。
コンタドールはスペインのチクリズモのトップスターです!輝かしい成績の持ち主です。

2007年、ツール総合優勝(ディスカバリーチャンネル所属)
2008年、ジロとヴエルタ総合優勝(アスターナ所属)
2009年、再びツール総合優勝(アスターナ所属)
2010年、またツール総合優勝(アスターナ所属)

つまり、グランツールに優勝するためにトレーニングを積み、本当に勝ってしまうすごい選手です。ヒルクライムも強いですが、タイムトラヤルにも力が発揮できる選手です。だがその冷たそうな性格はあまり好まれていないようです。彼がプロの中のプロですから、個人的に何が悪いかと思います。違反をしない限り、プロは優勝するために全ての手段を使うべきです。
なぜ彼の復活はこんなに話題になっているかといいますと、昨年の9月ツール開催期間中に行われたドーピング検査結果で、クレンブテロールというドーピング物質の陽性反応が出たとのことです。ツールで必ず誰かがドーピング疑惑が出るような不思議なレースですね(笑)。過去にFloyd Landis、そしてArmstrongにも疑惑があります。。。
チャンピオンたちへの嫉妬かな?
これからのUCIの動きは気になります。

2011年2月15日火曜日

室内トレーニングについて

昨日の大雪で大笑いしました。2cmぐらいの積雪で東京はこんな短期間に麻痺する場所だったとは驚きです。昨日の夜に降り続いた雪は東京のあちらことらで大渋滞を起こし、自転車で行った方が正解だったのです。そう!昨日も自転車通勤でした。ちゃんと対策をすれば大雪の仲での走行も楽なモノです。
しかし、雪が5cm、10cm積もりますとさすがの自転車も無理ですね。寒い地域に住んでいるチクリスタたちにとっては冬は屋外で練習ができないために辛い季節です。体作りには室内トレーニングしかないですね。ローラー台に乗ったり、ジムへ行ったり。。。

チクリズモは基本的に足は重要ですので、足を中心にトレーニングをします。レッグ・エクステンションや、ベンチマシーンなどは有効的です。様々な機械を合わせればいい筋肉の維持が期待できそうです。ストレッチングはもちろん大事です。筋肉細胞が長ければ長いほど力が出ます。
ここで気をつけなければならいのが、マッチョマンにならないことです。腕や胸の太い筋肉は見た目的にかっこういいですが、自転車競技には鍛えても無意味な筋肉です。競輪選手でなければ筋肉量を増やすより、柔軟性のある筋肉を作る必要があります。そして練習時の負荷の選択も大事です。軽い負荷で素早いフットワークをしたほうが低燃費でしんなりで役に立つ筋肉が作れます。僕は何をしているかと言いますと、東京は比較的に天気がいいので平日は自転車通勤です(40〜50km程度)。家に帰ったらストレッチングですね。

室内トレーニングとは関係ないですが、これがイタリア人一般チクリスタの夏の練習風景↓

2011年2月14日月曜日

やっとの発表、GEOX!

先週の土曜日はやっと公開されました、TEAM GEOX-TMC。
これでヴェネト州では新しいプロチームが誕生することになりました。
ロンバルディア州に続いてヴェネト州はチクリスタたちにとっては天国のような場所です。世界遺産もあり、美しい山と海あり、平坦な道あり、強烈なヒルクライムあり、おいしいワインとサラミあり。。。
自転車メーカーや自転車関連会社も多くあります。Pinarello, Atala Sport, SIDI、Northwave、Fizik、Campagnoloなどなど。
プロチームで言いますと、リクィガス。そしてこのTeam GEOX TMC。
新チームはスペインが本拠地とされますが、メインスポンサーはあの世界的な靴メーカーのGEOXです(私も愛用しています)。Pinarelloのあるトレヴィゾ市です。このGEOXは昨年までLAMPREのスポンサーもつとめましたがフートンセルヴェットを引き継ぎ、新しい名前のチームを誕生することになりました。スター選手はメンチョフ(2009年ジロを優勝!)とサストレです!選手は全23名です。
残念ながらこのチームは2011年度プロツアーのライセンスを受けることが出来ませんでしたので、様々な制限があります。まずは、ミラノ・サンレーモ、ティレーノ・アドリアティコ、ツール・ど・おフランスには参加できないでいます。痛いですね。
UCIのルールは厳しいですが、ぜひともがんばってほしいチームの一つです。

このチームのストレッチング方法はこれです。呼吸法をかなり研究しているようです↓

2011年2月13日日曜日

La donna e' mobile...



La donna è mobile, qual piuma al vento, muta d'accento, e di pensiero...
これがイタリアオペラの巨匠、ヴェルディ作曲「リゴレット」の有名なアリアです。
日本語訳は次のようなものです。

女心は移ろいやすい
風に舞う羽根のように
その言葉もその気持ちも瞬く間に変わる

自転車競技のスポンサーたちもそのようで、毎年のようにスポンサーの意向でチームが消滅したり、名前を変えたりします。まるでオペラのアリアのように。
たった5年前ですがジロディタリアには下記のようなチームが活躍していました。そのほとんどが変わりました。(☆)マークは残ったチームです。

Discovery Channel(消滅)
G2R Prévoyance(☆)
Bouygues Télécom →Europcarに
Caisse d'Epargne-Illes Balears →Movistarに
Ceramiche Panaria-Navigare →Colnago-CSF Inoxに
Cofidis(☆)
Crédit Agricole(消滅)
Davitamon-Lotto →Omega Pharma-Lottoに
Euskaltel-Euskadi(☆)
Française des Jeux(☆)
Gerolsteiner(消滅)
Lampre-Fondital →Lampre-ISDに
Liberty Seguros-Würth(蒸発)
Liquigas →Liquigas-Cannondaleに
Phonak Hearing Systems(消滅)
Quick Step-Innergetic(☆)
Rabobank(☆)
Saunier Duval-Prodir →Geox-TMCに
Selle Italia-Serram. Diquigiovanni →Androni Giocattoliに
Team CSC →Saxo Bank-Sungardに
Team Milram(消滅)
T-Mobile Team →HTC-Highroadに

やはりプロの世界は厳しい。

2011年2月12日土曜日

Il lupo perde il pelo...


...ma non il vizio.
これがイタリアの有名な諺です。「オオカミは毛を抜けるが癖はなおらない」。言い換えますと「人は一時的に変わるかもしれませんが、本質は変わりません」。
誰にも当たる事です。

麻薬の魅惑に溺れた元芸能人と元アイドル、
八百長に手を染めた力士たち、
ドーピングに勝てなかったチクリスタ。。。

そう。イタリア人のチクリスタたちは「ciclismo pulito(クリーン・チクリズモ)」のためにがんばっているにも関わらずお騒がせチクリスタのリッカルド・リッコは本当にドーピング行為を行ったようです。これをもってチーム(ヴァカンスソレユ)から解雇され、現在モデナ警察庁は取り調べを行っているようです。専門的な医学知識がないと自分で輸血をすることは難しいので彼を手伝った医療関係車も探している最中です。
ああ、残念!
人は弱いものですね。反面教師として見習うべきです。

2011年2月11日金曜日

雪とエンドルフィン♪

全国的に雪のようですね。日本はせっかくの3連休なのに家から出られない方は多いはずです。雪と自転車は相性が悪いからです。
Meteoropatia(メテレオパティア)という言葉を知っていますか。気候の変化によって体調も変化する症状(病状?)です。「メテオ」はギリシャ語を語源としで天気。「パティア」は病気のこと。
曇ったらだるく感じたり、晴れたら朝からハッピーな気分を味わったりする。このようなことを経験した方はきっとこれです。発生のメカニズムはまだ不明ですが、おそらく脳の中にある原始的な部分が気圧の変化をキャッチし、エンドルフィンの分泌になんらかの影響を与えているかもしれません。一応、人間も動物の一種ですから。
このエンドルフィンは面白い物質です。脳内で機能する神経伝達物質のひとつで、モルヒネのように多幸感をもたらすらしいです。ですから「脳内麻薬」とも呼ばれています。「ランナーハイ」の原因もエンドルフィンです。
実は私はほとんど落ち込んだことはないです。常にハッピーな気分でいられます。イタリア人だからかもしれませんが、きっと脳内でエンドルフィンを造る機能がかなり元気に働いてくれていると思います。
以前は疲れた時こそ自転車!と書いたことがあります。
体を動かし、仕事のしすぎで眠っていた脳細胞を刺激することでエンドルフィン生成を促し、どんなに疲れてもハッピーな気分になれます。最低30分の持続的な運動が必要のようです。
短距離より長距離レースを好むようになったことが、きっとエンドルフィンの影響ですね。
みなさん、どれぐらい走っていますか。



追伸:
変な話ですがエッチをするときも多く造られるようです(笑)。。。
(未成年の方、ごめんなさい)。

2011年2月9日水曜日

お騒がせ男

昨日、ヴァカンスソレユのリッカルド・リッコが緊急入院したと伝えたばかりで、冗談で「お騒がせチクリスタ」と書きましたが本当に騒ぎが起きました。
体の不調の原因は自分で行った血液ドーピングの疑いがあるようです。本当だったら大問題です!彼がすでに2008年にドーピングで2年間の活動停止が命じられ復活したばかりです。本当なら永久的にプロの世界から追放を意味します。
血液ドーピングとは、ドーピングの一種で、自分の血液を前もって採血しておいて競技の直前に輸血する。ヘモグロビンが増加して筋肉に大量の酸素を供給できるのでパワーが増し、好成績が期待できるというものです。チクリズモのみならず、マラソン、トライアスロン、持久系のスポーツに多い不正です。チクリズモの場合、高山で採血した血が一番効くらしいです。もちろん、不正ですので1985年に禁止されました。

このブログにはドーピングという言葉はよく出てきます。
チクリズモだけでなくスポーツ全体を蝕む大きな問題だけに無視できない課題です。お金が絡むと人は汚い手段を使いたがるものですね。
ただ、今回のケースは疑いに留まっているのでUCIの結果を待っています。

2年前はこんなニュースでした↓

2011年2月8日火曜日

体を休もう♪


27歳のお騒がせチクリスタ、リッカルド・リッコは肝臓病で緊急入院しました。これがイタリアでスポーツのトップニュースになりますね。ペタッキも呼吸困難でストップ!
やはりチクリズモは過酷なスポーツだけに時々体が悲鳴を上げますね。
休みはチクリスタにとっては義務で、睡眠は仕事の一部になっています。壊れた筋肉細胞をリカバリーするだけでなく、乳酸を吸収するための大事な時間です。
実はアマチュアほど、無理をしてがんばっています。毎日ベストを出そう、ベストを出そうと思っていて体に余計な負荷をかけているだけです。結局レース前は余計な疲れが残ったりします。
ジロやツールのような長いレースではプロのチクリスタたちががんばるのが後半だけで(大体テレビによる生中継が始まる時)痛んだ体を一生懸命にリカバリーしていますね。
リッコ、ペタッキ、がんばれ!!!
さて、炎天下のカタールでボーネンやチクリスタたちはがんばっています!花粉と比べてまだましです(笑)

2011年2月7日月曜日

オーストリアで出かける方へ朗報です!


イタリアより北の国、オーストリアにはチクリスタたちの間でとても人気の高い山があります。その名はGroßglockner (グロスグロクナー) です。標高3700mの山で世界遺産に登録されています。Salzburgとイタリアの間にある国立公園に位置し下記のビデオの通り、高さといい、難易度といい、景色も最高です。今年のジロ・ディタリア(13ステージ)はここを通過します。峠まで(標高1908m)まで48km、急カーブは36箇所。毎年2万人以上の勇者はこの山に挑みます。

朗報はこれです。今年の5月20日から自転車も有料になります。通行料は5ユーロ。
富士山5合目に上る時も200円程度の通行料が発生しますね。しかし、ここからはすごい!スバルラインとは違って、この山を管理するGroßglockner Hochalpenstraßen AG(グロスグロクナーアルペン道路公団)はすごいことを考えました。5ユーロには事故が発生する場合の保険が含まれ、シャワー付の休憩所を完備すること。そして荷物も預けられます。
明日にでも上りたい!
ヨーロッパへ行くなら、ぜひ自転車を持っていってください!!!
まずはこの山のすごさを楽しんでください↓



追伸:今日は珍しくマウンテンバイク通勤。足を少し休ませています♪

2011年2月6日日曜日

海へ、鎌倉へ、そして世界へ

今日はトレーニングシリーズを少し休みます。楽しみにしていた方はすいません。
タイトル通り、今日は鎌倉まで走ってきました。若い自転車友達と江ノ島海岸を走ったり、いい時間でした。今日は150kmしか走っていませんのでロングライドまで行かない距離ですが帰りは気持ちよく走りましたのでいいトレーニングになりました。
鎌倉に向かっている最中、いいことがありました。羽田空港手前で知り合ったチクリスタのAlbero Bluさんと久しぶりに会いました。ほんの少しの時間でしたが知り合いに会いますと嬉しい気分になりますね。

自分の事をさておき世界では様々なハプニングが起こっています。まずはTTとクラシックの王者、カンチェッラーラから!
シーズン初めの緊張のせいか、今日からスタートしたツール・ド・カタールでは個人トラヤルレースに優勝できず、ステージ優勝に輝いたのがRabobankのBoom選手でした。
そして、2010年世界選手権で優勝したHushovd選手は食中毒でカタールを断念!
最近はMaglia iridata(世界チャンピオンジャージ)にまつわる変なジンクスがあります。それを着た者はみんな何らかの形で急病します。昨年は巨人のBallanはかなりダウンしました。誰かの呪い?(笑)

2011年2月5日土曜日

トレーニングは一人で?誰かと?

アマチュアのチクリスタや学生チクリスタの悩みの一つは練習方法です。一人でやるべきか、誰かとやるべきなのかと。基本的にチクリスモは一台の自転車に乗っている人間が自分の力だけで進んでゆくスポーツですから、一人で練習をしてもおかしくないです。水泳もランニングも一緒ですね。
チクリスモの場合はBrevetという種目があり(一日で300を超えるコース設定)黙々と長〜い距離を一人で走るレースです。しかしほとんどの自転車レースは集団で走ります。先頭交代をしながら早いスピードを保ち、レース中盤までは時速30〜35km/hののんびりとしたペースで後半は40km/hを軽々と超えます。
レースに出てみたい、レースが好きだ!という方には、出来る限り集団で走ることをお進めします。一人で感じる事と誰かと一緒に走った場合、全然異なるからです。他人と走ることで妙な競争心が生まれ、より早くより長く走りたいと向上心が湧いてきます。

通勤途中によくある光景です。
他のチクリスタを気持ちよく抜けますと抜かれた方は一気に闘争心が燃え始め、スピードが上がり私の後ろに着こうとします。2日に一回ぐらい起こる事です。もちろん、させませんけどね(笑)。私も信号待ちをして誰かに抜けれますと「こらっ!」と思って、その人を追い越すために必死でペダルを回します。バカみたいですが、なぜでしょうか。やはり一番でありたいからです。
集団走行をやる事では自分の実力を他人と比べる場であって、色々な技術を盗み見る場でもあります。そして他人の力を借りること、自分の力を他人に貸すことを学ぶ場でもあります。
ですから仲のいい友達や地元の自転車クラブやショップクラブの練習に同行したほうが走りが上達し練習も楽しくなります。
イタリアだったら、練習が終ったらサラミのパニーノを食べますね。

2011年2月3日木曜日

練習は食事からスタート

今日からトレーニング方法について書いてみたいと思います。トレーニングは体を万全な状態からスタートしますので食事について考えたいと思います。
プロレーサーにとっては体重は天敵そのものです。1kgが増えただけでパフォマンスに響きます。これがチクリスタのみならずプロ選手のだれでも注意すべき点ですね。
しかし食事を抜くことはありません。しっかり食事を取ることが選手の職務の一つです。
まずはチクリスタの場合、立派な朝ごはんは基本の基本です。
レース前やトレーニングの時も朝食を最小限に抑えるアマチュアーはいますが、必要なエネルギーが得られないためにすぎにハンガーノックになってしまいます。文化や地域によっては朝ごはんは異なりますが、イタリアの場合はシリアルにヨーグルト、蜂蜜、パン、油の少ないハム、オムレツとチーズなどを食べます。つまり消化しやすいタンパク質と炭水化物が中心。
昼食もパスタがメインです。
夜はリカバリーと疲労回復のため炭水化物に加えて、タンパク質と野菜が大目になります。
ロングツールの場合は食欲の維持は大変なことでストレスと疲労で胃がだんだん弱くなります。もし朝起きて食欲がなければ3日以内にリタイヤになります。
実は私も反省しなければならない点です。私の場合は野菜が大好きですので食生活はかなり偏っています。朝を除けば、昼も夜も野菜たっぷり!結果としてタンパク質は極端に不足しています。食べなくちゃ!と思いながら、気がつけばにんじんスティックをかじっています(笑)
下記のビデオはカルミオロというチームの朝ごはんです。とにかく山盛り!羨ましい!
みなさん、何を食べていますか。

2011年2月2日水曜日

トレーニング、トレーニング♪

今日は具体的にトレーニング方法を書きたかったのですが明日まで待っていてください。すみません。
基本的に故イタリアロードレースナショナル監督バッレリーニが説明するトレーニング方法が好きでそれを紹介したかったのですね。

ところで土曜日はジロ・ディ・カタールが始まります。16チーム(各8名)が参加します。
昨年の様子はこのようなものでした(オランダ語放送より)↓

2011年2月1日火曜日

若きチクリスタ主役のマレーシア

Andrea Guardiniは強かった。
ファルネーゼ・ネリの21歳の若者ですがツール・ド・ランカウイで5度目の優勝を祝いました。クアラ・ルンプールで両手を上げ、ゴール!21歳!若いですね。これから楽しみです。
総合優勝はアンドローニ・ジョカットリ(玩具メーカーがスポンサー)のまた若い選手、モンサルヴェ(ヴェネツェラ人)でした。
やはり若いチャンピオンはここから育ってゆくですね。
モンサルヴェのインタビューはこちらです↓(立派にイタリア語を話しています)


日本ももっと若い選手を育ってほしいですね。
ところで昨日話していたトレーニングのコツですがわかりやすいビデオを見つけました。ヒルクライムが好きな人のためのものです。私も参考になりました。

イタリア語のわからない方は会社まで来てください(笑)