2010年7月30日金曜日
悪役を演じる!
レースや試合が終りますと、イタリアではpagella(パジェッラ:批評)がすぐ出ます。それを読む事が一つの楽しみです。イタリア人記者の鋭くてパンチの効いたコメントが好きからです。
終ったばかりのツール・ド・おフランスですが、イタリア大手のスポーツ新聞「Gazzetta dello sport」の記者Marco Pastonesiは次のように書きます。
※イタリア人の点数の付け方:1点(最低得点)〜10点(最高得点)
Alberto Contador (9点)
勝ちました!一番強かったです。しかし、昨年のコンタードルの強さではなかった。TTでなんとか持ち直した。そして、悪役をうまく演じきった。
Andy Schleck (8,5点)
昨年と同様、2位。よくがんばりました。マシーントラブルがなければ、勝てたかも。
Denis Menchov (7点)
3位の男。結果は悪くない。しかし、この人は透明人間賞決定!一度も先頭を引いた事がない。
Lance Armstrong (5点)
確かにいい訳できます。一日で三回落車したので。ところで、彼の引退の晴れ舞台となっていたはずのこのツールは、姿が見えず、結局裏出口から出て行った。
Mark Cavendish (8点)
最悪のスタート、栄光のフィナーレ。最高のスプリンター復活!
Alessandro Petacchi (8点)
ステージ優勝2回。マヨーヴェール獲得。36歳のこのヴェテラン選手はこれ以上は望めない。しかし、あの疑惑の行方は気になる。
Damiano Cunego (5点)
がんばった分(6)ぐらい与えたいところですが、結果が出なかった。一体、彼が何がしたい?ツールに勝つ男になりたい?またはワンレースでがんばる男なのか。瞑想を続ける彼とチーム。決まれば、強くなるはず。
Ivan Basso (4点)
健康問題があったことで彼も言い訳が出来る。しかし、最初のステージから遅くなる一方。パリーまで目立たず走れたことが評価できる。
Caden Evans (5点)
マヨージョーンは一日だけ。骨折は響いたので、バッソと同様にレースを破棄せず完走したことが評価できる。努力家のシンボルとして、尊敬する。
面白かったこと
多彩なイベント
アシストとイベントカー
フランスのチクリスタたち!やっと王者復活?
ひどかったこと
Mark Renshaw: 頭より足を使え!
Rui CostaとCarlos Barredo: 喧嘩はツールが終ってからにしろ!
Edvald Boasson HagenとBrad Wiggins: 期待はずれ!
フランスのレストラン: 閉店は早すぎる
やはりイタリアのジャーナリズムは楽しい。
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