2010年8月1日日曜日

C'E' IL GIRO NELL'ARIA


8月は比較的にレースの少ないイタリア。ジロ・ディタリア、ジロ・ディ・スヴィッツェラ、ツール・ド・おフランスの後は、チクリスタたちは短い休養を楽しんでいます。

この中で2011年のジロ・ディタリアの全貌が少しずつ見えてきています。
来年のジロはイタリア国内からのスタートです。今回は古都のトリノ市です。この街はイタリア人にとってはイタリア統一運動の象徴的な街です。
2011年はイタリア統一150周年記念にあたります。18世紀まではイタリア半島は歴史と伝統のある小さな国家から成り立っていました。フィレンツェ、ヴェネツィア、ローマ、ナポリ。ぜんぶ違う国でした。しかし、18世紀の帝国主義の拡大によって、小さな国が次から次へ大きな国家に飲まれてゆく中で、トリノ市ではイタリア民族によるイタリアという国家を誕生させましょうという運動が始まり、現在に至るまで。つまり、イタリアという国は150年しかない比較的に若い国家です。

最終ステージはミラノとなります。首都ではないのに、ジロ・ディタリアはここでグランフィナーレを向かいます。
ミラノはジロと長い付き合いがあります。93回中73回ジロがここを通ったり、フィニッシュとなったりしました。多くのチクリスタたちを生み出しました街でありながら、トップメーカーもここで拠点をおいています。Bianchi, Colnago, Berga, Masi, De Rosa, Legnago...
自転車メーカーの激戦区です。

2011年のジロ・ディタリアのテーマは「統一」です。150年経ってもイタリア人にはまだ欠ける様子ですけどね(笑)

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