2010年3月25日木曜日

ファエンツァ

イタリアではCoppi&Bartaliというレースが行われています(正式名称はSettimana Internazionale di Coppi e Bartali 、コッピ・バルタリ国際ウィーク)
このレースの名前を聞いた人はきっと体が震えているかもしれません。なぜかというと、この名称には敵対していた二人の名選手の名前が刻まれているからです。Fausto CoppiとGino Bartali。
この二人はすごかったです。敵対意識は1940年に始まり、戦後に続き、今となって伝説になりました。この二人が走ったら、イタリアが真っ二つに割っていました。ファン同士も小競り合いになるぐらいです。まるで50年前の早慶戦を見ているようで。

昔の事ですから今では、過去の色眼鏡に隠れて可愛いものですね。
しかし、チクリスモの世界では敵対意識をもったサイクリストが多い。Alfredo BindaとLearco Guerra、Giuseppe SaronniとFrancesco Moser。。。
現在、社会の流れとしてみんな優しくならざるをえません。単純に「けんかをする」ことは男の美徳でなくなりました。しかし、けんかも敵対意識をもつ事も必要だと思います。人が成長するための大事な通過地点だと思いますから。

やっとArmstrongとContadorの小競り合いが面白くなってきたので、Tour de Franceも楽しみです。


実はこのレースには注目すべき出来事がありました。
2004年に背番号145は使えなくなりました。前の年に故マルコ・パンターニが着ていた番号だったからです。これを最後に自殺しました。
2004年に背番号145の付いたジャージを白い鳩につけて空に飛ばされました。本当に感動的なエピソードもありました。

ドーピングで引っかかっていたリッコも復活したことで、レースを見ましょう♪

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