2011年10月19日水曜日

自転車ヒステリーが始まった♪

ピストの一台が起こした死亡事故のせいでマスコミが自転車に対するヒステリー反応を起こしているような気がします。イタリアもそうですが、日本のマスコミは一つの課題に偏りすぎて社会全体を見ていないような気がします。

今朝、毎日新聞には下記の記事が載っています。

<自転車>歩道走行禁止、厳格運用…警視庁が安全対策策定へ
 警視庁は、自転車の車道左側走行の原則を順守させ、これまで積極的に摘発していなかった歩道走行の取り締まりを徹底する方針を固めた。そのうえで自転車のルール順守や走行環境の整備なども盛り込み、全国の警察本部で初となる包括的な自転車安全対策の策定作業に入った。東日本大震災以降、通勤・通学に自転車を利用する人が増え、交通事故全体に占める自転車事故の割合も増加。警視庁は「マナーを守れば防げる事故は多い」と意識向上による事故減を目指す。【伊澤拓也】

確かに自転車は道路を走るべきで、左側通行は基本中の基本。飛んでみない運転をしている暴走自転車も見かけます。しかし、先ほども昨日もおまわりさんは堂々と自転車で歩道を突っ走る姿を見ました。昔の「ながら運転」を思い出します。マスコミはこぞって車をバッシングしました。今回は自転車の番です。

【記事が続く】

警視庁は自転車ブームが高まった数年前から摘発強化に乗り出している。昨年の取り締まり件数は信号無視が300件(前年比189件増)、ブレーキのない競技用自転車「ピスト」など制動装置不良が661件(同659件増)に上り、今年はさらに昨年を上回るペースだという。
 一方、歩道での高速走行や一時停止違反の摘発はほとんどなく、警視庁幹部は「黙認と受け取られても仕方がない側面もあった」と話す。今後は道路交通法の規定通り、子供や高齢者らを除き車道の左側を走るよう促し、走行可能な歩道を走る場合も安全徹底を求める方針とみられる
(続く)

確かに道路は安全に使うべきだし、危険な運転をする人を取り締まるべきです。毎日のように私の真後ろにぴたりとくっ付く馬鹿者がいる。車間距離を無視した危険な行為です。しかし、上記の文章が問題なのでは?
子どもに「歩道を走行せよ」とインプットし、その後「車道を走ろう」と方向転換。その上、自転車で走行可能な歩道もある!100%走行不可ではない。うん。。。ややこしい。

しかし、よく考えてみたら実に面白い規制です。つまり、法律自身がグレーゾーンを作り、人に逃げ道を与えているような気がします。もしかして、これが自転車を使う人への配慮か?


ちなみに、2010年にイタリアでは300人が自転車による交通事故で死亡。自動車事故の場合、4200人以上(ACI-ISTAT)。日本の場合は4800人以上(警察庁)。しかし、日本では3万人以上は自殺しています。1998年以降13年連続で年間3万人を超えています。考えさせるデータです。

1 件のコメント:

  1. 自転車に対する交通規制は,不合理だと思います。他にも,電動自転車,子供用座席の付いている自転車の規制もよくわからりません。
    自転車に乗る人だけでなく,自動車を運転する人も,歩く人も,自転車のルールが良くわからないので,動きが予測不能で怖い思いをします。なんとかならないのかな・・・

    「法は明確でなければならない」という原則を大学1年生のときに習いましたが,この原則は全然当てはまらないと思います。

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