2017年2月24日金曜日

読んでほしい本パート2

昨日に続き、気になった本を紹介します。マンガ作品です。
日本にはマンガという素晴らしい文学作品がたくさんあります。
「ベルサイユの薔薇」や「寄生獣」、「カムイ伝」、「風の谷のナウシカ」など、人間のあり方、生き方について深く考えさせる内容ばかりです。
最近話題となった「翔んで埼玉 」を読みました。
1980年代に描かれた古い作品ですが、とある深夜番組で紹介され最近になってまた人気に火がついたようです。

内容はかなり面白い。
埼玉県民を信じられないほどバカで、いかにも汚くて無知で、伝染病を持つ!埼玉県民は手形がないと東京に入れないなどと、多くのマスメディアが表面的な内容しか紹介していないのですが、読んでみたら内容は真逆でした。
大都会に住んでいる人は地方の人をいかに差別しているかをコミカルに描いている社会派マンガです。
差別表現はあまりにも露骨に描かれいるため、ある意味で痛快です。だが、内容はいたってまじめです。

残念ながら途中で話が途切れますが、名作の予感がしました。

【差別について】
残念ながらまだ差別は存在しています。
かつての欧米では日本人に対する痛烈な差別がありましたが、現在は中国人、そしてイスラムの方に移しています。
1970年代まではイタリア人でさえ、「ヨーロッパの中国人」「仕事の泥棒」とドイツやイギリスから言われていました。
差別の仕組みが知りたくて様々な本を読みました。
そしてこの本を読んで大きな衝撃を受けました。

有吉佐和子の「非色 」 (1967年) (角川文庫)

この本は戦後の日本人妻のアメリカ生活を描き、当時の黒人やラテン系の白人に対する差別とその仕組みを見事に説明しています。同じ敗戦国として痛いぐらいその内容が伝わってきました。
やはり差別は無知から始まることです。

何もかもにおいて勉強は大事ですね。

2017年2月23日木曜日

紙媒体の魅力

みなさん、
こんにちは。ご無沙汰です。
最近イタリアへ行ったり、台湾や香港へ行ったり、ロードバイク選手に負けないぐらい様々な国へ走り回っています。
移動には大手航空会社を使うことがあれば、近距離だとLCC(ど格安航空)を使うこともあります。台湾の往復は2万円を下回ることがあるので、LCCにしています。
みなさんがご存知の通り、LCCの特徴は料金が安い反面、水も食事も出ない。ビデオもないし、座席も狭い。飛行機の車体が小さいのでよく揺れます。いいことがないように見えますが、実にこのLCCのおかげで再発見できたことがあります。
読書の楽しみです。

地上だと常に携帯をいじりながらインターネット情報を見ています。移動に電車を使わないので、本を手にして読む行為はかなり減りました。しかし、このLCCだと、インターネットが使えないので携帯に保存されている写真の整理以外は、やることがないので、雑誌や本を再び買うようにしました。そして忘れかけた紙媒体の良さをもう一度評価しました。
インターネットの良さ:なんでもかんでもあらゆる情報を瞬時に手に入れます。
紙媒体の良さ: 洗礼された情報しか掲載できないので、集中しやすい。
実は私がサイクリスト・サンスポで担当している(人気?)コラム「つれづれイタリア~ノ」ではできる限り、情報を洗礼しながら書いているつもりです。長年、本を読んだから生まれた経験です。
そして最近、LCCのおかげで買ったけど、ずっと本棚で眠っていた本を掘り起こし、読み始めました。
今日は宣伝になりますが、明日発売のムックの作業に携わりました。タイトルは「大人のロードバイク入門」(エイ出版)。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/4777944751/ref=as_li_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4777944751&linkCode=as2&tag=ciclistaingia-22&linkId=5c4c7168d76109beba731843511979a8

表紙はジロラモに負けないぐらいのちょいワル風おやじですが、中身はいたってまじめで実用的です。しかも、私が書いた原稿より内容は楽しく修正され、驚きました。やはり編集者の腕は試されますね。
ご購入の方はサインとハグハグをしますので、 どしどし手に入れてください。
明日はまた新しい本を紹介します。