2011年9月29日木曜日

時の流れに。。。


身を任せ。。。

確かに忙しいときは、無理せずに時に身を任せるしかないですね。
さてさて、一週間ぶりの投稿です。恥ずかしい限りです。
色々なことが起こりました。

【世界選手権】
最低のコースでしたが、これもレースですね。
今年も女子エリートではイタリアが優勝!さすが、ナデシコイタリア!強かったです。
逆に男子エリートでは暴れん坊のカヴェンディッシュが見事に優勝。ほかの優勝候補、グライペル、カンチェッラーラ、ジルベールも足も手も出ませんでした。
イタリア勢と言いますと、ベッティーニ監督がチームを一新しましたので、勉強モードに突入。あまり目立ちませんでした。ベンナーティは14位でフィニッシュ。
しばらく英語圏のチームが勝ち続けるでしょうね。
ところで、日本勢も侮れません。

[SKIL SHIMANO]
スキルシマノは今シーズン限り消えますが、なんと!名前を変えて復活します。しかもかなり強いチームになりそうです。ドイツ人のマルセル・キッテルはメイン選手で、チーム名は「Project 1t4i」に!
。。。
少し覚えにくい。なんと読むんでしょうね。プロジェクト・ワンティ・フォーアイ?
英語の頭文字から生まれた名前だそうです。
t=Team
i=Inspirarion
i=Integrity
i=Innovation

メインスポンサーは、シマノ、フェルトとパール泉。
キッテルのほか、HTCの解体でヤコブ・デゲンコルブもやってくるようです。
日本勢はスポンサー的にも選手的にも成長に近づくあるものの、国内の環境整備はまだまだですね。ツール・ド・チャイナは正式的なUCIイベントなのに、ツール・ド・ジャパンは開催されず!
日本は矛盾だらけですが、これも日本の魅力ですね。白でもなく黒でもなく、日本人はグレーゾーンが好きのようです(笑)。

2011年9月21日水曜日

巨人対決!


日本では台風15号はひどい爪痕を残しています。
デンマークでエリート男子個人タイムトライアルが行われています!まさに台風の目の中のようなレース展開。
言うまでもなくトニー・マルティン対ファビアン・カンチェッラーラ!
この種目の巨人たちです。ドイツ対スイス!

個人タイムトライアルはロードレースの中で山岳ステージに次ぐきつい種目です。
風の抵抗を直接に受けるために、この種目に勝つには綿密なペダリングとポジションの研究、特殊なジャージとヘルメットの着用、特殊な自転車とホイルの使用。全部特別です。チクリスタたちは宇宙人のように見えるほどです。
90秒ごとに選手たちがスタートしますので、テレビの生中継は次から次へ画面を変えます。拳を握るほど緊張するレースです。
マルティンのペダリングは100回/分、カンチェッラーラは109回/分
コーナリングのアプローチも違いますし、勉強になります。
ああ、今夜はまだ寝づらくなりそう。

2011年9月19日月曜日

始まりました!


世界選手権が始まりました!!!
今朝は女子ジュニアのタイムトライアル、今は男子アンダー23が戦っています。開催地はデンマークの首都、コペンハーゲン(人魚姫の街)。
デンマークと言えばSaxo Bank!そしてここもチクリズモは大人気です。中心街のほとんどは車が通行禁止で、通勤手段と言えば公共交通か自転車です。ホテルでも自転車の貸し出しは無料で、オランダに次ぐ自転車フレンドリの国です。コペンハーゲンの人口は52万人、登録された自転車は56万台!人口より自転車の数が多い。
デンマークは世界で実存する2番目に古い王国のようです(形は変わりましたがもっとも古い王国は、日本!)。

今日のレースは、23歳未満の選手がタイムトライアルの世界一を決めるものです。平均時速50km/h!コースは高低差はないですが、カーブ、減速ブロック、石畳が多くて自転車とチクリスタにとっても嬉しくない条件です。
タイムトライアルを専門にしている身体も特徴的で、背が高くやせている人は有利のようです。例えば、185cm/65kgは珍しくない。
奥が深い種目です。

本日はエリート級のイタリア代表チームはコペンハーゲン入りします。もうすぐミラノ、マルペンサ空港を出発します。
フォルツァ、いたりあ!

2011年9月18日日曜日

モンディア〜レがスタートします


すみません。一週間以上ポストをさぼりました。仕事のきつい一週間でした。

さて、日本ではツール・ド・北海道が行われています。NIPPOはほぼすべての賞を独占しています。明日は最終ステージ。テレビで放映されたら、日本でもチクリスモの知名度はきっとあがります。

テレビ放送。。。

ネット時代だと言われてもテレビはまだ最重要なメディアです。そして今年はなんと!チクリズモ最大の祭り、世界一のチャンピオンを決めるレースは日本では放送されません!!!
毎年、J-Sportsの放送を楽しみにしていましたが、ないです!!!
個人的にイタリア本放送も見られますので痛い話ではないですが、楽しみにしていた多くの日本のファンにとってはがっかりする話です。
放送権に関する問題だろうと思いますが、来年はぜひ日本語で放送してほしい。
明日はアンダー23のステージが始まります。

イタリア語による放送を見たい人はぜひご連絡ださい。


イタリア語講座:
ロードレース世界選手権:Campionati mondiali di ciclismo

2011年9月9日金曜日

殺す気か???


イタリアの国営テレビはすごすぎる!マリオ・チポッリーニ特集の後、パオロ・ベッティーニ特集が放送されました。ただ昨日は我慢できずにいて全部見てしまいました。結果は予想通り、夜は寝られませんでした。時差はひどいものです。殺す気かと!叫びたいぐらいです(笑)。
今夜はバッラン特集!3夜連続世界選手権特集で今回とっておきます。健康のためです。

なぜイタリアではこんな特集ばかりが放映されているか、少し考えてみました。
もちろん、世界選手権が近いこともあります。しかし、イタリアのロードレース黄金時代を築いたヴェテランたちが去り、今は若手選手が育っている最中です。まだ経験が浅く、大きな大会ではベルギー、オーストラリア、イギリス勢の活躍が目立っています。圧倒的な力のチャンピオン不在の時代は、過去にさかのぼり昔のチャンピオンたちの活躍を見てイタリア人たちは勇気をもらっているような気がします。もちろん、個人的な見解ですが。。。(笑)
チクリズモに限らず、サッカーも同じです。カンナヴァーロ、トッティ、ブッフォン、みんなはもうアラフォーです。

さて、イタリアではジロ・ディ・パダニアは毎日トラブル続きです。
しかし、明日私は第1回前橋赤城山ヒルクライムのため前橋に向かいます。仕事が忙しくてヒルクライムを全然練習できませんでしたが、あまり無理せずに楽しんで行きます。
会場で見かけたら、ぜひぜひ声をかけてください。ハグハグします!

2011年9月8日木曜日

もう!最高でした!!!

世界選手権に控え、イタリアではヴエルタで活躍しているイタリア人チクリスタたちよりも、ベッティーニ監督がどんなチーム編成をするか、こんな一点ばかりが注目されています。
世界選手権はチクリズモの花です。優勝した人の見一年間マリア・イリダータ(アルクアンシエル・ジャージ)を着ることが許されます。かつて年俸もアップしていましたが、今はわかりません(笑)。イタリアが最後に優勝したのが2009年でした。ちょうどベッティーニの引退の年でした。
そろそろイタリアが勝たなくちゃ!とプレッシャーがかかっています。

昨日イタリア国営テレビで、2002年に行われた世界選手権とチポッリーニの劇的な優勝の特集番組が放送されました。早く寝てよかった。見ていればもう寝られない状況でした。アンドレナリン200%放出!
イタリアチームのトレインの素晴らしさ、シントの粘り強さ、シレア、ディルーカとペタッキのアシスト、最後はチポッリーニの見事なスプリント!あまりにも興奮しすぎて、眠気が一瞬にして吹っ飛びました。最高でした。その影響で通勤も快走!ストレートで普通に40㎞/h!!!
さて、今日はもう一度じっくりとみましょう。見たい人はぜひ一緒に見ましょう!!!

2011年9月7日水曜日

ち、ち、ちぽっり~に


今夜はイタリア国営テレビでイタリアを誇る最強のスプリンター、マリオ・チポッリーニの特集が放送されます!
見たい人はぜひご連絡ください!!!!!
ビデオを予約しなくちゃ!

2011年9月6日火曜日

複雑な思いのレース


今日から新しいレースが始まります。ジロ・ディ・パダニアと言います。
知り合いがオーガナイザーであるだけに、かなり複雑な心境にいます。
このレースは英語にしますと、ツール・オヴ・パダーニアになります。しかし、この「パダーニア」という地方はどの地図にも存在しない場所です。ボッスィというイタリア人の政治家が作り上げた造語です。このボッスィは「北部同盟」という政党を作り、過激な口調でイタリア北部(ポー川より北の州)の独立を促しています。長年続いた政治家への不満や不信をうまく利用し、イタリア国内で年々人気が高まっています。どちらかと言いますと、右翼的な思想。ベルスコーニ首相は彼の暴言がエスカレートしすぎないように手を焼いています。

このボッスィ党首は実はチクリスモが好きで、彼が描いている架空の国「パダニア共和国」を夢みて、まずは国際レースに名前を付けてました。UCIも認めている立派なレースです。
参加者はプロツアーのチームを始め、コンティネンタルチームや世界選手権を控えているオーストラリアやポーランドなどのナショナルチーム。バッソ、ヴィスコンティも参加。リーダージャージの色はグリーン。北部同盟を代表する色です。

しかし、報道によれば「パダニア共和国」をよく思わない人々はレース中に道路を占拠し催しをボイコットしようとしました。あちらこちらで反北部同盟のビラが巻かれ、警備に当たっていた警官と衝突した場面もありました。警官の一人がが負傷した模様。
結局、若きサシャ・モドロ(コルナーゴ CFS)がステージ優勝しましたが、後味の悪いレースになりました。
やはり政治色の強いイベントはよくないような気がします。特に今回はイタリアを二分化するような政党の強い意向で誕生したレースだけに思いが複雑です。
明日は第2ステージ。またボイコットデモが予想されます。


速報
レオパードとラジオシャック!正式に合併しました!
新しい名前は、RADIOSHACK-NISSAN-TREK!
日産だよ、日産!

2011年9月5日月曜日

台風



台風の影響で全国的に天気が荒れ、死者が出るほど記録的な雨が降りました。いや、降り続けています。本当にひどい天気です。
台風のないヨーロッパでは、9月も多くのレースが行われます。ヴエルタ、ジロ・ディ・ロマーニャ、ジロ・ディ・パダニア等々。そして、一番大きな祭りは再来週はコペンハーゲンで世界選手権です。全国の代表監督が誰を出すか、チーム編成、対策などを練っています。
ベッティーニ監督は以下のチームを作ろうとしています。

確実:Bennati, Paolini, Modolo, Oss, Viviani, Capecchi, Visconti
検討中:Ponzi, Belletti, Gatto, Quinziato, Tosatto, Ulissi, Ginanni, Pozzatoなど
とても若いチームでなんだか初々しい。

日本勢では、別府史之、新城幸也、宮澤崇史が出る予定です(7月の段階ですでに決められていました)。昨年の世界選手権で新城は9位に着いたので、日本人チクリスタたちの可能性はぐんと伸びました。とても嬉しいことです。
フォルツァ・イタリア、フォルツァ・ジャッポーネ!

2011年9月4日日曜日

あんぐりる、あんぐりる


お呪いに聞こえるこの言葉ですが、実はスペインで行われているヴエルタ・ア・エスパニャの有名な山です。ヴエルタの聖地のような場所です。12kmで1300mの標高差。最高傾斜24%。かべ!壁ですよ。雨が降った場合、サポートカーが登れないほどです。2002年に多くの車が立ち往生し、サポートできずにて大問題になりました。昨年、ニバリがここでアタックしヴエルタを手にしました。
しかし、イタリアのゾンコラン山と同様に割と最近有名になった山です。
やはりチクリズモの宣伝効果は絶大ですね。そしてなぜかロードレースの中で山岳コースは一番面白い。集団はだんだん細くなり、アタックが続くからかな?

残念ながらランプレのスパルポー二選手は不調を訴え、リタイアしましたが、ニバリはがんばってくれるかな?
イタリアの新聞の言葉を借りて、forza italbici!

2011年9月2日金曜日

世代交代?


若者に力を!

たびたびこのポストに年の話が出てきます。
昨日、ヴエルタでリクィガスのピター・サガン選手がステージ優勝しました。21歳の若い選手ですが、粘りのある走り方で好きです。スロヴァキア人です。イタリアのペタッキとベンナーティは何もできなかったです。
ドイツ人ですが、注目すべき別の選手がいます。2位に着いたデゲンコルブ選手。HTCは消滅するので、来年はスキル・シマノで活躍の場を獲得しました。
ベテランたちの優勝劇は嬉しいですが、新しいチャンピオンたちの活躍も気になります。

世界選手権では、若きイタリア人スプリンター、サシャ・モドロはイタリア代表チームに内定をもらいました。カヴェンディッシュはみんなが認める優勝候補ですが、彼と対等に戦える選手は少なくないです。
みんな、見ていますか。

2011年9月1日木曜日

平成の大合併


平成という時代は、過去の政権が作った膨大な財政赤字を埋めるため、増税、国家公務員のリストラ、市町村の合併、国有企業の民営化で始まりました。

チクリズモの世界もこれに似ています。プロチームの運営費はスポンサーがほとんどまかなっています。優勝賞金もありますが、とても足りません。スポンサーが資金ぶりが厳しくなりますと、生産性の低い分野をばっさり切ります。スポーツは真っ先です。

チームが生き残るために、スポンサーを変えます。変わる度に、チーム名が変わり、ジャージも変わり、自転車も変わります。ある意味で、チームはスフィンクス、不死鳥のような運命をたどっていますね。死んでまた違う形でよみがえります。

例えば、マルコ・パンターニのいたMAPEIというチームの例を見てみましょう。今はQuick Stepとして活躍しています。来年はまた名前を変えます。
Saunier Duvalというチームは、Scott American Beef --> Fuji Servetto --> Footon Servetto --> Geox TMC...5回も名前を変えました。来年はまた新しい名前?

合併もあります。昨年GarminとCerveloは合併し、新しいチームを作りました。来年はまたすごいチームが合併すると噂されています。
フランスの大手スポーツ新聞「Equipe」によれば、アームストロングのRadioshackとシュレック兄弟のLeopardは合併する???とのことです。本当ならチクリズモ史上最強のチームになるはずです。

やはりスポーツの世界は甘くないですね。ただ、わがままを言わせてもらいますとチームがワンシーズンで消えたり、名前はごろごろ変えたりするとあまり嬉しくないことです。愛着がわきません。この点では、LampreとLiquigasは頑張っています。なんと!2005年から存在し続けているからです。

みなさん、グッズやジャージを買うなり、チームをサポートしましょう。