2011年3月31日木曜日

FUORISOGLIA


Fuorisoglia (フォーリソリャ)、イタリア語でオーバーワーク。
これがチクリスタにとっては一番つらい状態です。
テレビで見られるレースの花の一つはvolata (ヴォラータ)です。つまり最後のスプリント!スプリンターと呼ばれる大型選手は集団から飛び出し60km/hを超えるスピードでゴールを目指します。もう一つの花はattacco(アッタッコ)です。きつい上り坂で始まるアタックで、軽い選手はヒルクライムを得意としない選手を引き離す手段です。マルコ・パンターニ、コンタドールもこれが得意です。
しかし、どんなにがんばっても、ヴォラータは数百メーターで終息。アッタッコも長くても数Kmで終わります。どちらも乳酸は溜まりますがマッサージと食事をすればなんとか翌日のレースに出られます。
しかし、ベルギーで行われている3日レース「ラ・パンヌ」第一ステージのデータを見て目を疑いました。200kmを平均45 km/hで走り抜ける(平均325w)。ものすごいスピードです。プロでもくたくたです。
だいたいレースは中盤までは大きな集団となっているチクリスタたちが、割とのんびりしたスピードで走ります。ゴールまでエネルギーを温存するためです。グラン・ツールやワンデーレースの場合も同じです。ゆっくりと走ることをイタリア語でsfilata(スフィラータ)と呼ぶ人がいます。つまり、チクリスタのファッションショー。ファンへのサービスです。
しかし、45km/h以上を維持することは普通の人間には不可能ですし、プロもきついものです。オーバーワークに陥り、疲労回復はなかなか難しいものです。グラン・ツールなら翌日集団に隠れておとなしくします。食欲も減少します。

日曜日は北のクラシック「ジロ・デッレ・フィアンドレ(ツール・デ・フランドル)」が行われます。特色は三つ:冷たい風と雨、そして石畳と激坂!まったくいいことはないレースですが、挑戦者なら血が騒ぎます。優勝候補:カンチェッラーラ!昨年、ボーネンとの対決はまだ忘れられません。

みんな、レースを見ていますか。

2011年3月30日水曜日

ライトなしじゃ危ない

今日は久しぶりにバイク(エンジン付きのバイク)で通勤しました。東京に限らないと思いますが、夜になりますと道は暗いです。ほとんどの幹線道路では街灯が消してあるのでバイクのライトでも暗く感じます。
その中でライトをつけない多くの自転車を見かけました。フロントライトもバックライトもない。
やはり暗闇の中で自転車が見えない!小さなライトでも、あるか否かで全然違います。
暗い時間での自転車の使用に関して、ヨーロッパでは法律がかなり厳しくなりました。2010年から太陽光がない場合、トンネル内などではライトのほかに反射するベスト(giubbino riflettente)が義務になりました。

私は夜間走行をよくします。そのため、前後ライトのほかに光を反射する服をいつも身につけています。ドライバーに対する最低限の礼儀だと思います。
下記のビデオで自転車の危険性をよくわかります。



みなさん、安全夜間走行をしていますか。

2011年3月29日火曜日

運動は大事ですね

ビジネスクラス症候群、肥満、腰痛。。。
運動しないと体が色々な悲鳴をあげます。
今日はNHKのサイトに面白い記事を見つけて、そのまま載せます。

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避難所 生活不活発病に注意を
避難所などで体を動かさない生活が続くことで心身の機能が低下するいわゆる「生活不活発病」を防いでほしいと、理学療法士の団体が予防法を示したマニュアルを作り、ホームページで公開しています。
生活不活発病は、体を動かさない状態が続くことで筋肉の力や気力が低下していくもので、健康な人が歩けなくなったり、症状が重いと寝たきりになったりします。日本理学療法士協会は、震災で避難所での生活が続くと生活不活発病になる人が出てくるおそれがあるとして、予防方法を示したマニュアルを作り、協会のホームページで公開しています。この中では体を動かすことを心がけることや、日中ずっと横になっていないなど予防のポイントを示しています。また歩くことができない人はひざの曲げ伸ばしをするなど体の状態に応じた簡単な運動を行うことも予防につながるとしています。日本理学療法士協会の松永篤彦専門部会長は「生活不活発病は、本人も気づかないうちに症状が進行していく。自分だけでなく周りの人にも気を配ってほしい」と話しています。
(c) NHK 2011
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110329/t10014960201000.html
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やはり災害はゆっくりと人間を蝕むのですね。
フォルツァ・東北!
フォルツァ・ジャッポーネ!!!

集団の破壊力!


昨日久しぶりにレースを見て燃えました。
改めてベルギーで行われたGand-Wevelgem(クラシックレースの一つ)を見直しますと、逃げ切ろうとする4名のチクリスタたちと追う集団の懸命の姿は映画は拳を握るほど、ドキドキハラハラの展開となりました。最後の最後まで逃げきろうとしましたが、ゴール手前で捕まりました。やはり40名以上の集団と4名の力は比較にならないですね。
そう。チクリズモは一人の力だけで勝てるスポーツではないのです。敵を見方にしないと勝てないスポーツです。
復興も同じです。時々敵と見方の枠を超えて協力し合う。これこそ最高のチームプレーです。
FORZA GIAPPONE!!


今日のイタリア語講座:
tenere a bagno maria: 泳がせる
tirare il gruppo: 集団を引っ張る

2011年3月27日日曜日

いい練習!


今日はがっつり練習しました。地震の後で続いた会社の忙しさは一段落落ちきましたので久しぶりに180kmの練習。
◎午前は東京の大井埠頭
◎午後は多摩センターまで

しかし、今日は妙に足が重くて、心拍数もあがらない。正直なところ、体調はあまり優れなかったのです。
体がマジーなもので本当に面白いですね。毎日微妙に変化します。これをカバーしベストなコンディションに持て行けるのが本物のスポーツマンですね。まだまだ勉強が足りません。
しかし体調不調の原因がわかります。睡眠不足です。夜はとても貴重な時間で痛んだ筋肉をリカバリーしたり、たまった乳酸を除去鵜するためにあるものです。今年の猛烈な花粉飛散で夜は鼻づまりでほとんど呼吸できません。何回も起きたりします。5月までの我慢ですね。

ところでGent-Wevelgemを見ていますが、面白い!ゴールまで10km!

レース終了!

Quick stepのキャプテンTom Boonenが勝ちました!地元だけあって嬉しいでしょうね。そしてクラシックでは久しぶりの優勝です。ミラノ・サンレモでは28位でしたが、クラシックに発揮できる強い選手です。スランプから出たと思います。リクィガスのサガンくんはがんばったのに、ゴール手前で吸収されなす術もなく!ベンナーティは惜しく2位!!!
スプリンターの集団はやはり速い!

2011年3月26日土曜日

復興に向けて

復興支援活動が始まったばかりですが、これから5年間ぐらいたくさんの資金が必要となります。一つの国だけではこれだけの災害に立ち向かうには少し厳しいので、会社も海外にある500の支部に向かって緊急発信しています。より多くの義援金を被災地に送るために、円安になった段階で海外から送金してもらうように調整しています。6月に義援金を集めるための演奏会も準備中です。このブログを通して発表しますから、多くの方の参加を待ちしております。
そしてイタリアでチクリスタとして活動していた方から面白いプロジェクトへの参加の呼びかけがあって、詳細に関してはここで後日発表いたします。

さて、明日は北のクラシック「Grand Wevengem(ヘント~ウェヴェルヘム)」が開催されます。ミラノ・サンレーモで開始した春のクラシックに続いて白熱するワンデーレースです。開催国はベルギー。
本来フラットなコースであるはずのレースですが昨年から大幅に変更され、16のきついのぼりも加わりました。体重の重いスプリンターにとっては喜べないコースです。
残念ながら今年はハーゲン(2009年のチャンピオン)とフレイレ(2008年のチャンピオン)も参加しないようです。ハーゲンはアキレス腱負傷で、フレイレは肺炎?でダウン。フレイレはミラノ・サンレーモでも落車しましたので今年はあまりいいスタートではないようですね。
今年はフレーチャは優勝候補かな?
日本国内で見たい方は、スポーツ専門チャンネルJ-Sportsまで!

2011年3月23日水曜日

支援の輪が広がりいます

ミラノ・サンレモは土曜日に終りました。スプリンターが次から次へ転落してゆくまさにドキドキハラハラの展開になりました。このレースを持ってチクリズモシーズンが本格的にスタートしました。
今年の特徴は積極的に多くの日本人チクリスタとメカニックたちが世界に羽ばたき、輝かしい活動し始めたということです。

Radio Shackの別府 史之
Equipe cycliste Europcar(元Bouygues Telecom)の新城 幸也
Farnese Viniの宮澤 崇史
Team Nippoのみなさん。。。
漏れた方がきっといると思います。

ちょうど宮澤にまつわる大事な話しをします。
彼の公式ブログを見た方ならご存知だと思いますが、彼や多くのチャンピオンがミラノ・サンレモ中に着用したジャージの他に、参加したチクリスタたちのサインが入っている日の丸がオークションにかけられました。参加していない選手の多くもオークションに出品しています。落札価格の全てが東日本大地震の被災者に寄付されます。素晴らしいことだと思います。
みなさん、ぜひともご参加ください。
オークションはこちらへ「www.all1sport.com
締め切りは26日(土)です

ジャージを提供した選手の一部
Ballan
Basso
Boonen
Contador
Cavendish
Cunego
Evans
Farrar
Freire
Garzelli
Gilbert
Hushovd
Miyazawa
Nibali
Petacchi
Renshaw
Sastre
Scarponi
Schleck (Andy)
Visconti
などなど。。。

2011年3月22日火曜日

東西の温度差

先週、久しぶりに名古屋へ行きました。時間がありましたので浜松と御前崎まで走ってきました。東海地方の道路が広くてとても走りやすかったですが、どこかで違和感がありました。よく見れば、ロードバイクを含む自転車がほとんどない!160km走ってロードバイクに出会ったのがたった3台だけ!
東京や関東地方全地域でロードバイクやピストはブームとなっている中で、東海地方ではほとんど見えません。東西の自転車の普及度は想像以上に大きかったのです。
大都市では交通量が激しいため、自転車は渋滞をさけるため便利な乗り物として人気が出ていますが、小規模な街でもう少し普及していると思っていました。
イタリアとは全く逆ですね。地方へ行けば行くほどロードバイクが増えます。交通量が極端に少ないため、安全に練習ができるためです。ロードバイクは通勤手段としても、レースを楽しむ乗り物としても利用されているからです。実際、ほとんどのプロチームやプロ選手は辺鄙な場所に住んでいます。そして週末になれば各地でグランフォンドと呼ばれるレースが盛んに開かれています。
二酸化炭素削減と節電に悩むヨーロッパでは、エコ乗りもの代表である自転車は大事にされていますね。日本も将来うちにそうなるのかな?

下記のビデオは東日本大地震の後の東京の通勤風景です。自転車が急に増えました。撮影場所は渋谷国道246付近です。

2011年3月20日日曜日

白熱のミラノ・サンレーモ



大地震の復興工事が少しずつ始まっていますが、原発事故による放射能漏れがまだ止まっていません。やはり明るいニュースはまだ少ないですね。
ところで昨日、第102回のミラノ・サンレーモを見ました。
ここまで盛り上がるかと思いませんでした。ファルネーゼ・ヴィニ/ネリの宮澤崇史選手の号泣に始まって、忍者のジルベールと無敵のカンチェッラーラを破ったゴスの優勝で終わりました。手に冷やせをかきました。
今年の特徴は最初から多くのスプリンターは落車やメーカートラブルで優勝候補から落ちました。少し難しい下りで小雨が降ってしまって、アスファルトが滑りやすくなりました。結果としてフレイレ、フーショフ、キャベンディッシュなどはまったく活躍できませんでした。
やはりチクリズモには運も必要な様子ですね。

順位は以下の通りです。
1. GOSS Matthew Harley (HTC-HIGHROAD)
2. CANCELLARA Fabian (TEAM LEOTARD-TREK)
3. GILBERT Philippe (OMEGA PHARMA-LOTTO)
4. BALLAN Alessandro (BMC RACING TEAM)
5. POZZATO Filippo (KATUSHA TEAM)
6. SCARPONI Michele (LAMPRE-ISD)
7. OFFREDO Yoann (FDJ)
8. NIBALI Vincenzo (LIQUIGAS-CANNONDALE)
9. VAN AVERMAET Greg (BMC RACING TEAM)
10. O'GRADY Stuart (TEAM LEOTARD-TREK)

(イタリア人は優勝できなかったものの、バッラン、ポツァート、スカルポー二の調子がよくて悪くない結果となりました)

2011年3月18日金曜日

平和的な日々が戻りますように!

東北関東大震災義援金を受付
■ 郵便振替(郵便局)
口座記号番号   00140-8-507
口座加入者名   日本赤十字社 東北関東大震災義援金
取扱期間     平成23年3月14日(月)~平成23年9月30日(金)

※郵便局窓口での取り扱いの場合、振替手数料は免除されます。
※郵便窓口でお受取りいただきました半券(受領証)は、免税証明としてご利用いただけますので、大切に保管してください。
※通信欄にお名前、ご住所、お電話番号を記載してください。


2011年3月17日木曜日

MILANO SANREMOに向けて

CADEL EVANSは強かった!
ティレーノ・アドリアティコを制覇したのがオーストラリアの蚊出るエヴァンスでした。2位に輝いたのがロベルト・ゲジンク(オランダ)、そして3位はイタリアのミケーレ・スカルポー二。
今年のティレ−ノ・アドリアティコは大地震の影響で心から楽しむことができませんでしたが、高いレベルのレースにまで成長しました。そしてバッソは4位、ニバリは5位。。。優勝を逃したものの、イタリア人チクリスタたちの成績は悪くないものです。
あさって、土曜日から春のクラシックレースが始まります。イタリアのミラーノ・サンレーモから始まり、その次おフランスとベルギーへ移動。わくわくします!
詳しくはJ-sportsまで!!

2011年3月14日月曜日

白熱バトル!忍者が優勝!

昨日ポストしようと思ったのですが、何も書くことができませんでした。日本、東北地方を襲った大地震で失った人の命や原発事故のニュースの前で、スポーツのニュースはいかにも小さなものかを痛感しました。
今日は会社は半日しか営業していませんが、これから被災地域に対する具体的な支援方法を練ります。この惨劇の場合は祈りより、はっきり言ってお金です!

スポーツについて
よく考えてみればスポーツは豊かな社会の娯楽でしかないです。しかし、人間はこういった娯楽から夢、希望を求める生き物です。ルールにのっとった平和的な戦争の象徴でもあるスポーツ大会。やはり必要で好きです。

ティレーノ・アドリアティコについて
昨日のレースは熱戦でした!!!第5ステージ(キエーティ→カステル・ライモンド、240㎞)が行われ、アップダウンの厳しいコースでした。200㎞以上の英雄的な逃げをしていたマラカルネとアマドル選手はゴール200m手前でつかまってしまった。原因はカーブが連発し迫っていた集団を確認することができなかったからです!悔しかったでしょうね。結局、あのジルベールがステージ優勝です!
ジルベールは忍者のような選手でレース中は絶対に目立たないものです。忍者のようにゆっくり忍び込み、最後に強烈な手裏剣を放ちます。頭脳派の選手ですね。
総合優勝範囲に6名いますのでかなり面白くなってきました。エヴァンス、バッソ、クネゴ、スカルポーニ、ニバリ、ゲジンク。。。誰も優勝してもおかしくないです。
計画停電地域に住んでいますので今夜は見られますかな?

2011年3月12日土曜日

黙祷


午前9時18分、ティレーノ・アドリアティコ第4ステージスタート前、東日本大地震の発生で犠牲になった方々のために、一分の黙祷が行われました。日本人チクリスタとして参加している別府ゆみゆき選手は先頭に立って、スタートしました。
チクリスタとして、スポーツマンとして犠牲者のためにもう何もできません。しかし、苦しんでいる被災者のためにまだたくさんのことができます。まずは救援金を送ることです。
各地域の赤十字や政府関係などに問い合わせの上、1000円でも100円でも救援金を送ってください。
フォルツァ、ジャッポーネ!


2011年ティレーノ・アドリアティコレース報告
第1ステージ優勝:ブーム(Rabo Bank)
第2ステージ優勝:ファラー(Garmin Cervelo)
第3ステージ優勝:ヘド(Saxo Bank)
イタリア人、日本人の優勝はまだありません。

Salve a tutti,
ripeto l'annuncio di ieri. Come avete saputo dalle fonte di informazione, in Giappone c'e' stato un disastroso terremoto. Molta gente ha bisogno seriamente d'aiuto. Vi prego di darci una mano concreta contattando direttamente la Croce Rossa Internazionale o l'Ambasciata Giapponese in Italia per capire concretamente come darci una mano. Anche 1 Euro e' importante.
Un grazie di cuore.

生中継という痛み

今日、発生した大地震の影響で多くの方は大変苦しんでいます。余震はまだ続いています。
亡くなられた方、被災地で壊滅的なダメージを受けた方、家に帰られない方。。。
テレビを通して見えてくる被害状況に心が痛みます。

イタリアでも多くの地震が発生します。2009年に発生したラクィラ大地震の災害者のために、ジロ・ディタリアも様々なイベントをしたり、災害地に行ったりしました。
やはり助け合う精神は重要だと思いますね。
みなさんの無事を心から祈ります。

Salve a tutti,
il terremoto di oggi e' stato il piu' forte mai registrato in Giappone, seguito da un terribile maremoto. Hanno perso la vita molte persone e le scosse di assestamento continuano tuttora.
Anche qui a Tokyo tutte le linee ferroviarie si sono fermate, paralizzando l'intero sistema di trasporti della capitale.
L'uomo e' veramente impotente di fronte a queste catastrofiche calamita' naturali.
Se volete aiutare le persone bisognose, vi prego di contattare la Croce Rossa Internazionale o le Ambasciate giapponesi nel mondo.
Un saluto e un grazie di cuore.
Ciclista in Giappone

2011年3月10日木曜日

生中継という喜び

いま、このポストを書いている最中、コンピュターの画面の左側にティレーノ・アドリアティコ第2ステージが流れています。イタリアのスポーツ新聞、ガッゼッタ・デッロ・スポルトが昨年始めた新しいサービスでイタリア国内の主なレースをコメント付きで放送されます。とても嬉しいサービスです。本放送は国営テレビRAIの映像、コメントはガッゼッタのジャーナリストと専門家の生電話。そして中継を見ている方から寄せられる質問への返答。情報量は半端ではありません。
ティレーノのほかにミラノ・サンレーモやジロ・ディタリアの話題で盛り上がっています。

日本ではJスポーツはがんばっているので、みなさん加盟していますか。

ストライキ突入?

日本はストライキの少ない国ですが、イタリアとフランスは比較的に多い国です(ベルルスコー二首相とサルコジ大統領が就任してから極端に減りましたが)。。。
スポーツ界もストライキとは無縁ではありません。実際、日本でも野球選手もストライクをしているぐらいですから。さて、3月26日(土)は全世界のチクリスタたちはストライキに入るという可能性が出てきました。イタリア、ベルギー、おフランスで行われるワンデーレースは中止になるかもしれません。

ストライキの発端がUCI(国際自転車連盟)が決めた無線使用禁止です。ごくわずかなトップレースを除けば、ほとんどのレースではサポートカーとチクリスタたちを繋ぐ無線の使用が禁止となりました。それに反対する多くのプロ選手を代表するジャンニ・ブーニョ(世界自転車競技選手協会会長?)は遂にストライキの実施を宣言しました。そのわけが「禁止する利用が明確でない上、レース運用の安全性は非常に欠けます」とのことです。

ま、確かに無線は便利な道具です。一度使ったら後戻りができません。レース作戦や展開のシナリオは事前のミーティングでほぼ決まりますが、シナリオ通りにいかないのがレースという魔物です。無線で状況を把握することがとても重要なことですね。

私もあると便利だと思います。一方、逃げ集団は成立できないデメリットがあり、レース自体はつまらない(特にフラッットなコースの多いツール・ド・おフランス)。
結局、メリットとデメリットは必ずありますので、あってもなくても問題が収まらないのです。チクリスタ400人以上が無線の使用を求めるであれば、その声を聞いはほうがいいと思います。

2011年3月8日火曜日

ほ~

よくできたCMです。久々にぐっと来ました!
チポッリ~ニは男前!

2011年3月7日月曜日

Campanilismoはよくないですが。。。


やはり私もやっています。
Campanilismo(カンパニリズモ)とはイタリアの造語で「自分の村は一番主義」のようなものです。
このブログのポストを見てみますと、やはりイタリア、イタリア人ばかりにスポットを与えています。ああ~、よくないと思いながら私もやっちゃっています(笑)
結局、今日の話題もフランスで開かれているパリ・ニースではなく、8日から開催されるティレーノ・アドリアティコです。
このレースはTirrenoとAdriaticoという海の名前から構成され、文字通り「ティレーノ海からアドリアティコ海まで」走るレースです。イタリアを西東に横断する1週間のレースです。
イタリアでかなり有名で過去にカンチェッラーラ、ベッティーにも優勝しました。昨年は、もう若くないガルゼッリが総合優勝。
イタリアも海と山の国ですので、見ごたえのあるのが第4-5-6ステージ。特にマルケ地方の道路は傾斜が厳しくて泣くほどの壁があります。
公式サイトはイタリア語と英語ですので、ここからアクセスください。
2011 TIRRENO ADRIATICO

建設的なCampanilismo、万歳!(笑)

2011年3月6日日曜日

ストラデ・ビアンケ!!!


またジルベール!!!やはり強かった!
昨年のジロ・ディ・ロンバルディアに続き、今日はストラデ・ビアンケにも優勝しました。いつのまにか出てきて、いつの間にか優勝してしまうすごいチクリスタです。2位、バッラン!3位、クネゴ!
さて、明日はパリ・ニース、そして水曜日はティレーノ・アドリアティコ!!!花粉症のせいで睡眠時間は少ないのに、レースでもっと少なくなりそうです(笑)
ティレーノ・アドリアティコのプロモビデオがあります。なかなか面白い!

2011年3月4日金曜日

フリウリは寒かった!

東京は急に冷え込んでいるので驚いていますが、フリウリ州で行われたジロ・デル・フリウリも寒かったです。イタリアも寒波と悪天候に襲われ、温度はかなり下がっています。みぞれ交じりの雨が降り注ぐ中で、見るだけで寒くなります。スターになるなずだった、ヴィスコンティとクネゴは風邪でダウン。
優勝したのがコロンビア人のセルパ氏(アンドローニ・ジョカットリ所属)。彼が最初の逃げ集団(30人以上)の中にいますたのでラッキーでした。メイン集団が待ちすぎて、エヴァンス、バッソ、バッラン、サガンがいたにもかかわらず追いつけませんでした。もったいない。
昔言われたことあります。逃げる人は10人いたら、11人目は自分自身であるべき!
このレースでわかるような気がします。

明日はトスカーナ州でストラデ・ビアンケが行われる予定で最高気温10C,最低気温3C。。。確かに低い温度ですがコースが厳しいので寒さを感じる暇もないと思います(個人的に夏に走りたいコースです、笑)
J-Sportsで放送されなくて残念です。しかし、日曜日からパリ・ニース!!いつのまにかチクリズモは熱くなってきました。

2011年3月3日木曜日

まずはビデオ

後ほどポストを載せます♪

2011年3月2日水曜日

あさってはジロ・デル・フリウリ

そして3月5日(土)はストラーデ・ビアンケ。
イタリアではチクリズモの本格的なシーズンが始まりました。アパートではイタリア国営テレビ本放送が見られますのでJ-Sportによる解説と本国の解説も同時に楽しめます。
あさってはフリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州にてジロ・デル・フリウリが行われます。元世界チャンピオンのカデル・エヴァンス今年の初めての公式レースになります。今年の彼の作戦はレースにほとんど出ないことです。練習を重ねながら力を蓄え、ツール・ド・おフランスに挑むことに専念したいそうです。コンタドールっぽいやり方ですね。
フリウリ州はイタリア人にとっては過去の重い遺産が残る地域です。第一世界大戦中、惨劇の場所であり、オーストリア軍と戦っていたイタリア軍は壊滅的な被害を受け、多くの若い命が失われました。イタリアは戦争に負けそうになった時期でもありました。しかし、フリウリ州はイタリア人を熱狂させるゾンコランという山があります。14kmの上り道が平均傾斜10%!コンパクト・クランク(39/27)でなければ登れなません。立ちこぎをすれば、後ろのタイヤはスリップします。

3月5日(土)は待ちに待ったモンテ・パスキ・ストラーデ・ビアンケ、通常「ストラーデ・ビアンケ」または「エロイカ」。トスカーナ州、キャンティ地方で行われる過酷なレースで、190km中57kmが舗装されていません。昔のままです。レースとして歴史はまだ浅くクラシックまでは呼べないですが、クラシックレースの性格そのものを持っています。
昨年のジロように雨が降ったらチクリスタの40%はリタイアーします。アップダウンが激しくて標高差3000mになりますので、このレースにもコンパクト・クランクは必需品!チクリズモに興味のない人も、景色はとてもきれいですのでレースのほか普通の映像も楽しめます。

レースが見たい方はぜひ会社まで遊びにきてください。全部あります(イタリア語放送ですが)笑

2011年3月1日火曜日

イタリアがんばっています!

イタリアは面白い国です。古いようで実は150年しかない割と新しい国家です。
近代国家としてのイタリアは古代ローマ帝国崩壊以後、バラバラだった無数の国たちが1861年に一つの領土にまとまり、トリノを拠点としていたサヴォイア王朝が君主となりました。巨大な力を持っていたフランス、オーストリア、イギリスに負けないようにイタリア半島の国たちが大きくならざるをえませんでした。今の言葉でいいますと、グロバール化の波は19世紀から始まった訳ですね。
しかし、イタリアの豊かさと美しさは長年分裂していたからこそ生まれたもので、自分の国はより美しく、より豊かになるために君主たちががんばって戦争をしていました(笑)。その結果、イタリアの芸術品は世界中で知られています。
現在イタリアはファッションのイメージは強いですが、このブログを読んでいる皆様の頭にはきっと自転車しかないでしょう(笑)。ところで車産業、オートバイも重要な分野です。車産業では、フェラーリ、ランボルギーニ、フィアット、アルファロメーオ、ランチャ等。オートバイは、ドゥカーティ、アプリリア、ベネッリ、ビモータ、ピアッジオ等。自転車は数えられないほどのメーカーがあります。
自転車で知られているビアンキ社もかつて車、トラック、オートバイも作っていてイタリアを代表する大きな企業でした。ブランド名はAUTO BIANCHI!

さて、イタリアをもっと知るための大事なイベントは二つあります。
◎池袋東武百貨店で行われるイタリアフェアー
 5日(土)一日中会場にいますので遊びにきてください。一緒に写真を撮りましょう。
◎フォルミコーニ(アルマーニジャパンCCO)によるシンポジウム(3月7日)
 「イタリア企業とファッション、世界的な成功の秘密
 会場はイタリア貿易振興会(青山一丁目
 イタリアをもっと知りたい方はぜひご参加してください。