2013年7月28日日曜日

報道機関にびっくり!

政治、歴史、事件、健康、汚職。。。
そしてスポーツスキャンダル
更正な情報を伝えることは、マスコミの一番重要な仕事です。
先週、フランス上院のアンチドーピング委員会がフランス国内におけるドーピングに関する報告書ドーピングと戦うための7つの指針を発表しました。
しかし、日本国内のニュースを見て驚きました。まるで自転車を暴くさらなるスキャンダルとして大きく報道されました。
実は、発表会を見ていたので、内容が全然違うものでした。あまりにも公正に欠けていたため、下記の記事を書きました。

つれづれイタリアーノ番外編!
1998年のツール・ド・フランスが裁かれたのか? 
マスメディアが作り上げた過激なドーピングスキャンダル
http://cyclist.sanspo.com/85686

ちなみに、オリンピック競技の中でドーピングワースト3は下記の種目です(2009-2011 USADA調べ)。
1)カーリング
2)重量挙げ
3)ボクシング

自転車はなんと6位!バスケットボールより下!

2013年7月21日日曜日

ロビー活動。。。

最近となって「ロビー活動」という言葉が流行っているようです。
オリンピック誘致やユネスコ世界遺産登録実現には、この「ロビー活動」が必要不可欠のようです。
 定義:
ロビー活動(lobbying)とは、特定の主張を有する個人または団体が政府の政策に影響を及ぼすことを目的として行う私的な政治活動である。議会の議員、政府の構成員、公務員などが対象となる。
つまり、正式に討論を行うことなく、非公式の場で物事を決める方法のようです。おそらく少しのマネーも動くし、不利なこともスムーズに済むでしょう。ま、イタリアが得意とする分野ですけどね(笑)。
さて、時々自転車業界にも「ロビー活動」が行われています。
おとといツーロ・ド・おフランス第19ステージの前日、ロビー活動が行われようとしていました。Col de Sarenne(コル・ド・サレンヌ)のダウンヒールが危なすぎて、選手たちの安全を考慮するために、カットが望ましいと強く願っていたSkyの監督に対し、Saxobankの監督Riisは反対しました。
コースは普通に行われ、結果としてロビー活動は失敗に終わりました。

しかし、そんな遠くない過去にRiis自身はロビー活動を成功させた例があります。
2011年のジロ、第14ステージ。
激坂ゾンコラン山の前に、クロスティス山とそのダウンヒールの予定がありました。その時はコンタドールはマリアローザ。負うニバリ。
Riis監督は「クロスティスのダウンヒールは危なすぎる!」と猛批判し、結果としてUCIがコースのカットが命じました。ジロを管轄するRCSにとっては例にないショッキング出来事でした。
ニバリは天才的なダウンヒーラーで、コンタドールのマリローザを奪還する唯一の方法でしたから。Liquigasも大パニック!
結局、やってみるもんですね。

さて、今夜はツールが終わります。
フルームは怖いほど強かったです。アームストロングよりも強かったです。だから怖いかも。。。
ぜひ、ツールのグランフィナーレを見てください。

2013年7月19日金曜日

やはりイタリア人はパスタが好き!

サイクリストサンスポにて「新つれづれイタリア~ノ」第6弾が公開されました。
今回のテーマは「食」です!
食事はスポーツ選手の大きな悩みです。体重を増やしたいお相撲さんはたくさん食べなくちゃ!一方、体重を減らしたいサイクリストは徹底的に減量をしなくちゃ!かなり苦しいスポーツです。

この記事では、自転車競技者の食生活について書いてみました。かなり楽しかったです。
レース前のパスタの山とレース中のパニーニを思い出すからです。
ぜひ読んでください。
http://cyclist.sanspo.com/83739

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2013年7月18日木曜日

Oggi, la tappa regina del Tour!!!

今日はツール・ど・おフランスの一番厳しいステージ:    ギャップ~ラルプ・デュエズ
アルプ・デゅエズを2回登るコースです。
イタリア語で、一番感動し、一番難しいステージは「Tappa regina(タッパ・レジーナ)」 と言います。つまり、「ステージの女王」。
そう、王様ではなく「女王です」。やはりイタリアにも男より女性が強いですね。



 さて、雨が降ると、ステージが変更されますので、雨が降らないように祈りましょう。
個人的にContadorに勝ってほしいです!!!
Forza SaxobankTinkoff, Forza Contador!!!


2013年7月17日水曜日

fermarsi e' un disonore

fermarsi e' un disonore(足を止まることは不名誉な行為だ
この考え方は、自転車競技と他のスポーツの違いです。ツールを見ながら思いました。
サッカーの試合を見ていると、選手たちが転んだだけで、大げさに痛みを訴え、まるで銃で打たれたような痛々しい顔をしている。レッカーに乗せられてすぐに退場します。
自転車競技において、選手たちはクラッシュしたり、骨折をしたり、大きな怪我をしてもまた自転車に乗ろうとしてレースを続けようとしています。
私もかつてレース中にクラッシュをした時に、左ひざは血だらけになっても休もうと思わなかった。あまりよくない結果でレースを完走できたが、それでもよかったです。
やはり、痛みに対する適応性が違うかな?

今日のツールはかなり危ないステージです。ダウンヒルは非常にテクニカルだけでなく、現在雨が降っていて、アスファルトも悪い。映像を見るだけで、拳を握ります。
みなさん、怪我しないように祈ります。
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お申込みは7月31日まで!!!
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2013年7月12日金曜日

スポーツ選手は世界一の不安定労働者

自転車の世界から悪いニュースがあります。
Vacansoleilというフランスのトップチームは、プロコンチネンタルチームに下がるか、完全に消滅するかもしれません。所属の選手たちに自由にほかのチームを選ぶように言われているようです。
メインスポンサーが2014年に下りて、自転車を提供しているBianchi(link)はがんばっていますが、新しいスポンサーはまだ見つからない。
でもこれは自転車競技に限った問題だけではありません。
スポーツの世界の中で生きることは、とても厳しい。職業としては非常に不安定で、怪我をしたらアウト。そして、一握りのトップ選手以外は、ぎりぎりの生活を送っている選手はほとんどです。

かつてスポーツは一部のお金持ちの娯楽にしかすぎなかった。
それで、なぜ多くの人はスポーツに没頭し、この不安定で厳しい坂道を上りたがるのか。
答えは二つ。
1.人間はバカな生き物だから
2.人間は真剣に生きがいのようなものを探し求めているから

あなたはどっち?

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2013年7月10日水曜日

民衆の怒り!


高級自転車を盗んだ芸能人に対し、同じ事務所に所属している団長安田さんも逮捕の兼島に怒りを表しているようです。
しかし、フランスでもっと怒りを表している人たちがいます。
昨日、ツール・ど・おフランスゴール手前で急なコース変更をしたCavendishの影響で、他の選手が落車しました。奇跡的にほかの選手が事故を免れましたが、かなり危険な行為でした。
初めてのことではないので、時によってCavendishは危ない選手だなぁと感じます。

今日のステージで、激怒したファンが、Cavに罵声を飛ばしただけでなく、おしっこを投げかけたハプニングがあったと、チームメイトのジェロム・ピノーがTwitterで語りました(https://twitter.com/jejeroule44)。

おしっこをかけられることは、かなり屈辱な行為で、ファンたちがそうとう怒っているかもしれません。珍しいことですが、やはり自転車競技でも紳士的でフェアーな戦いが求められています。
ただ、危険な行為を見逃し、ペナルティーを科さなかったASOにも、原因があると思います。
やはりスター選手は厚く保護されすぎています。
Cavのパーフォマンスに大きな影響を与えているに違いはありません。
さて、レース観戦に戻ろう。


 上の写真:Cavendishの派手なクラッシュシーンの一つ。

2013年7月8日月曜日

無敵艦隊2つ沈没!

ツール・ど・おフランス、第8ステージ!ピレネー山岳コースに突入!
最強だとされたチームのSkyは瞬く間にバラバラに!しかし、レースを有利に進んでいたMovistarも沈没!
まるで15世紀にスペイン王フェリペ2世がイギリス制圧のために派遣した艦隊の歴史的な衝突を思い出しました。
当時も、イギリスの勝利に終わったので、スペインの世界の覇権争いが始まりました。
本当に不思議なステージでした。

やはりスポーツと歴史の組み合わせは面白い。
本物の戦争より、スポーツによる対戦は10倍面白い。
さて、今日はツールは休みで、早く寝られます(笑)

ステージのレポートはことらまで↓
http://cyclist.sanspo.com/81840

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2013年7月6日土曜日

ツールが始まりました。

ツール・ド・おフランスが始まりました。記念となる100回目の開催です。
コルシカ島を出て、今日は初の山岳コース。
イタリア人はもちろん、ツールを見ています。しかし、やはりジロがいい。
なぜ?と聞かれますと「景色がいいし、山岳コースが多く、つらいから」。
しかし、ジロよりツールを選ぶトップ選手が多い。なぜか。
UCI(国際自転車競技連盟)がツールは自転車競技においてトップレースだと決めているから。 ポイントも違えば、懸賞金も違います。悔しい!!!

何を隠そう。イタリア人はツールに対し、非常に嫉妬心を抱いています(笑)。
こういった嫉妬心を記事にしてました。
テーマは「因縁のライバル! ツール・ド・フランスとジロ・ディタリアの終わりなき戦い
ぜひ読んでください。
http://cyclist.sanspo.com/81386

告知です!
9月に行われる自転車競技レース世界選手権観戦ツアーがあります!
私も参加しますので、ぜひ一緒に行きましょう!申込締め切りは7月30日までです!
詳細はこちら↓
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2013年7月1日月曜日

出会いは。。。


出あいは。。。スローモーション。。。ではなく、旅の味噌です。

誰もが旅する時に当地の方と接したり、仲良くなったりします。自転車競技やサイクリングをやっている人に対し、イタリア人はとても好意的ですので、よく話しをかけたりして、すぐに仲良くなれます。
せっかく仲良くなった人ともっと長い時間をいるために、積極的に誘いましょう。特に夏はイタリア人は暇にしていますので、案外とOKします。
さて、今回、サイクリストサンスポ連載中の「きょうの自転車イタリア語」のテーマははまさに「人の誘い方」です。
ぜひ迷わずにまっすぐに人を気持ちよく誘いましょう。