2011年8月31日水曜日

台風が。。。


先週末、ツール・ド・日光というサイクリングイベントに参加しました。レース以外のイベントは久しぶりで、意外にも楽しいものでした。
速く走ってもいいし、コンビニで休憩してもいいし、エイドステーションでおいしい手打ちそばとトマトを食べてもいいし、道もわかりやすく景色も美しい。初心者向けの傾斜のないコースから山岳コースも用意され、初心者でもエキスパートでも楽しめます。
イタリアのグランフォンドの似ていて参加してよかったです。気分転換としても最高。

さて、日本は台風の暴風域に入ろうとして自転車が使いづらい時期です。しかし、ヨーロッパも秋になろうとしていますが、気候的に過ごしやすく、まだ雨はたくさん降っていません。スペインでヴエルタが再会しました。イタリア勢はがんばっています。ニバリは4位に浮上。カンチェッラーラはタイムトライアルで沈没。イギンスは不調。。。
自転車競技は何があるかわからないので毎回はらはらドキドキします。

ところで、イタリアから大変なニュースが飛び込んできました。
イタリア自転車競技代表監督のパオロ・ベッティー二(3度世界チャンピオン)が小型飛行機に乗っている最中、海の中で不時着しました!!!機体から無事に脱出できて、イタリア海上保安庁に救出された模様です。軽症で済んだそうですが、病院で手当を受けているそうです。
パオロ・ベッティーニは、昨年交通事故で亡くなったフランコ・バッレリーニの代わりにイタリア代表チームの監督になったばかりで、今年は2年目です。もうすぐ世界選手権だけにイタリアのスポーツ界には激震が走りました。早く退院してもらいですね。

forza Italia, forza Bettini!

2011年8月27日土曜日

歴史から学ぶべきです

ずっと前から気になっていたことがあります。
50年代までイタリアではサッカーよりもチクリスモのほうが人気のスポーツでした。しかし50年代、60年代を境に立場が逆転したようです(まだ生まれていないので、聞いた話です)。

やっとその謎が解けました。

国営テレビで放送されたドキュメンタリーを見てそのヒントを得ました。
戦後はイタリアは戦争賠償金を払うために慢性的な赤字に落ちていました。多くのイタリア人は国を出て出稼ぎとしてドイツ、ベルギー、フランス、オーストラリアに渡りました。さらに巨額な赤字を埋めるために、政府は「トトカルチョ」を国家事業としました。
トトカルチョとは、サッカーくじのことです。国家レベルのギャンブルですね。
現在の北朝鮮と比較できるほど貧乏だったイタリア人は一攫千金の夢を見てトトカルチョに飛びつきました。高額賞金が出る度に、新聞などから大々に取り上げられ、サッカーにまったく興味のなかった市民もさすがにサッカーというスポーツに注目し始めました。もちろん、大半の人はサッカーの試合を見るよりも結果のみを待っている状態です。確かに小さい時は父は夜のスポーツニュースを見て、妙に興奮していた様子が。。。笑
結果として、いつの間にかサッカーは一番人気のスポーツになりました。
現在、イタリアのサッカーは少し停滞気味です。世帯交代とストライキが続き、ほかのスポーツにシフトする人は増えています。その中で10年前からものすごい勢いで自転車、ロードレースの人気は復活しています。
歴史は面白いものですね。毎回学ぶことがあります。

さて、明日は自転車イベントの「ツール・ド・日光」に参加します。雨模様ですが、レースではないのでのんびりと日光の山を楽しんでいきます♪

世界選手権

今年はイタリアでヴエルタは放送されていません。見たい人は英語放送で見るしかないです。せっかくニバリとサガンはがんばっているのに残念です。この点では日本はすごい!ちゃんとJ-Sportで見ることができます。

イタリアでどんな放送をしているかと言いますと、自転車競技世界選手権の特集ばかりです。それはかなり面白い。歴代のチャンピオンたちが紹介され、当時のインタビューが流され、レースの裏舞台などを見ることができます。とても勉強になります。モゼル、エディ・メルクス、ジモンディ、イノーなど、懐かしい選手たちがいっぱい出てきます。

さて、今年の世界選手権は9月19〜25日までコペンハーゲンで開催され、スプリンター有利のコースのようです。カヴェンディッシュの戦略的なヴエルタ辞退は、世界選手権に向けて足を磨くためです。オーストラリアの代表も決まりスプリンターばかりです。ツール・ド・おフランスで総合優勝した蚊出る・エヴァンスは当然ながらいません。
現在開催されているレースも面白いですが、過去の決闘を見るのも面白いですね。
日本の代表チームは気になります。誰が出るでしょうか。

2011年8月26日金曜日

ご無沙汰


うん。。。全国的に天候不順が続いている中、僕も調子が今ひとつです。夏風邪を引いて以来、まだ完治していないようです。
ところで、ヴエルタも始まりましたし、ロンバルディアのトリッティコ(ロンバルディア州の3つのクラシックレース)も終わりましたし、ジャパンカップの記者会見も行われました。自転車の世界が動いていますね。嬉しい限りです。
ヴエルタに関しては、またニバリとスカルポーニに注目が集まっていますが、スペイン勢もかなりがんばっています。カヴェンディッシュはすでに戦略的に離れましたけどね(笑)

ずいぶんご無沙汰のポストですので、最近起きた面白いことについて書きましょう。
チクリスモはほかのスポーツと比べて、かなり面白いものです。必ずしも若さだけがものを言う世界ではありません。今年のロンバルディアのトリッティコでは、ダヴィデ・レベッリンという選手は、2回優勝もしました。40歳の大ヴェテランです!すごい!マラソンでも40歳の選手は優勝するといことを聞いたことがありません。
対照的にもう一人が優勝しました。サシャ・モドロ選手(24歳)。若きイタリアのスプリンター。彼とディエゴ・ウリッスィはイタリアの未来です。
結局、自転車の世界では20代も若い選手と40代のヴェテランも混在する面白いスポーツですね。50代の優勝はくるのか?

2011年8月15日月曜日

あまくない終戦記念日ヒルクライム

今日は日本では終戦記念日。
イタリアでは「フェッラゴスト」(聖母マリアが昇天した日)。
いずれも休みになっています。
今日は群馬県前橋市の近くにある赤城山まで友達と走ってきました。朝6時家を出て、昼前に前橋に着いてそれから赤城山へ。
実は来月「第1回赤城山ヒルクライム」に参加します。この山を登ったことがないために、コースを下見に行きました。
いやいや、色々な山を登りましたが、これはかなりきついです。
柳沢峠、和田峠、ヤビツ峠、奥多摩、富士山などなど。。。どのコースもそれなりに難易度は高いですが、この赤城山は想像以上に厳しいものでした。とにかく足を休む場所はないのです。最初から最後まで4〜12%の傾斜。
ヨーロッパのグランフォンドと違って、日本の人気のヒルクライムレースはタイムトライアルレースで、いよいドン!の合図の後に一斉にみんな登ります。筋肉をちゃんと整えないと一気に息があがりロスが大きくなります。
苦労の唯一の救いはゴールにあります。自転車で赤城山を登る人に対して、頂上にある総合観光案内所のアイスクリームは大盛りになります。嬉しいサービスですね♪

さて、次は私と誰が練習しますか(笑)

2011年8月13日土曜日

自転車を考える

先ほどニュースを見ました。イタリアで「アモーレ・エ・ヴィータ」(コンチネンタルチーム)のチクリスタたち3人が練習中に車に引かれ、病院に運ばれたそうです。車側の不注意による事故のようです。命に別状はないそうです。
ロードレースは公道で行う競技ですので、練習場所も一般道路なのです。しかし、交通規制が行われているレースのに対し、練習はそういう訳には行きません。車のために作られている道路を借りて練習することになりますので、たまに事故が起こります。仕方ないことです。
しかし、時々チクリスタたち自身が事故を誘発するような行動をしているのではないかと思います。

今日はチームのイベントで三浦半島、城ヶ島まで走りました。
帰り道に鎌倉、鶴岡八幡宮のとなりの道を下っている最中に、猛スピードで車の後ろを追っている人を見かけました。日本人、40代後半?スピナジーのジャージ。車から数センチで、明らかに車間距離無視。その上、渋滞にハマっている車の真横にまた猛スピードですり抜け、かなり危ない運転でした。あまにも非常識的な行動で、私も含め、チームの人がみんなびっくり。
注意したら「piss off」と言われ始末。まぁ、こんな気違いな人を相手することも無駄だし、これ以上何も言わなかったが、見て見ぬ振りをすることもよくないと思いました。

自転車を愛する人は、車のことを考えて公道を利用しましょう。

2011年8月11日木曜日

譲ります


今年の春、ジャイアントのロングライド用の自転車「グレートジャーニー(通常:タンカー)」を買いました。
キャリアバッグをすでにもっていたので付属のバッグを使わないでいます。
欲しい方に無料で差し上げます。無使用ですが、送料費だけご負担ください。バッグの形と色は写真の通りです。
お金を出したい方がいればそれを東日本大震災復興のために日本赤十字に寄付します。
よろしくお願いいたします。

2011年8月10日水曜日

日本列島は猛暑の中


私の鼻はクラゲでいっぱい。
クラゲとは、友達が命名した私の鼻水です(笑)
そう。こんな暑い中ですが風邪を引いてしまいました。昨日の夜から体調がおかしいと思って、今朝起きたら喉が痛い、間接が痛い、ジェル状の大量の鼻水が出ています。それでも約束していた朝練習に行きました。
今日は、なるしまフレンド(東京の有名な自転車ショップ)のクラブ員と一緒に水曜練習と呼ばれる練習会に参加しました。タフな山岳コースの予定です。
メンバーは足の速い人たちでしたのでとても楽しみにしていました。しかし、走ってみれば体が思うように動きません。平坦な道はまだ我慢できますが、上り坂に差し掛かりますと深呼吸をした瞬間、肺の中はタンが動くような感覚でうまく呼吸できません。
それでも走りにいきました。
普通の人は休むべきなのになぜか!
病は気から?
とにかく病気をしたら休むより動くことを選びます。
多くのチクリスタたちは実際に病気しても自転車に乗って病気を治します。

【本日のコース】
自宅→立川→大月→笹子→柳沢峠→奥多摩→立川→自宅
計:237km

悪くない(笑)

2011年8月9日火曜日

一週間は速いですね

先週の金曜日から今日まで思ったより忙しかった。
イベント、耐久レース、仕事。。。色々なことが重なって、時間があっという間にすぎてしまいました。その間は米ドール暴落、超円高、ロンドンで暴動、松田元サッカー日本代表死亡...
思ったこと、感じたことをすぐに書かないとだめですね。
さて、明日も早起きですのでチクリズモの世界で起きた様々なことを明日に書きます。
たくさんありますよ!!!

2011年8月4日木曜日

訃報

昨日、イタリアで訃報がありました。
自転車王手メーカー、ピナレッロ(トレヴィーゾ市)のマネージャーと「グランフォンド・ラ・ピナレッロ」のオーガナイザーであるアンドレア・ピナレッロ氏は亡くなりました。
レースに参加していたアンドレア氏、ゴール直後、突然倒れました。詳細はまだ不明ですが、心筋梗塞の疑いがあります。享年40歳でした。
ご冥福を祈ります。

詳細が分かり次第、追って掲載します。


アンドレア・ピナレッロ氏が「ラ・ピナレッロ」を紹介していました↓

2011年8月1日月曜日

チクリスタたちの名前


昨日お台場で開かれた「湾岸クリテリウム」を見に行ってきました。お台場で若いチクリスタたちが爆走。爽快な景色でした。
明日のポストに詳しく載せます。

今日は少し面白い話をします。
世界選手権に向けて、8月と9月は各国の監督が動きはじめ、国を代表するチクリスタたちの選別が静かに行われます。世界選手権は、各種目の世界ナンバーワンを決めるレースで、なかなか面白い祭りです。近年、ベッティーニ、バッラン、蚊出る・エヴァンス、フーショフが優勝。一年中、チャンピオンの証である虹色のジャージを着る権利が与えられます(賞金もなかなかいい)。

イタリア監督のベッティーニはすでに何人の選手を選んでいるようで、ファルネーゼ・ヴィニのガット選手はイタリア代表チームに入るのではないかと報道されています。

ガット。。。

大好きな名前です。意味は「猫」!この世界で一番好きな動物です。
イタリア人のチクリスタの名前が実に面白い。いくつか並びます。その意味は分かるかな?

ガット (Farnese Neri)
ラット(Geox)
メルロ (De Rosa-Flaminia)
バッソ (Liquigas)
チポッリーニ (引退)
カンノーネ (Farnese Neri)
グアルディアーニ (Farnese Neri)
ポッツォヴィーヴォ (Colnago)
ダモーレ (Androni)

意味は以下の通りです。

ガット:猫
ラット:ねずみ
メルロ:つぐみ
バッソ:背が小さい
チポッリーニ:ラッキョウ
カンノーネ:大砲
グアルディアーニ:看守
ポッツォヴィーヴォ:元気な井戸
ダモーレ:愛をこめて

ちなみに、私の苗字は「鍛冶屋」を意味します。