2017年4月20日木曜日

スポーツが好きな理由


誰かと一緒に汗をかくことで自然と仲良くなれます。ここ点ではスポーツは不思議なものです。国籍、性別、職業が違っても自転車に乗ればみんな仲間です。マラソン、トライアスロンも同様です。一人で参加をしてもいつの間にか、見ず知らずの誰かと会話がはずみます。

4月9日、アメリカでエロイカ・カリフォルニア(リンク)に参加してきました。場所はロスアンゼルスとサンフランシスコの間に位置するパソ・ロブレス市。
この小さなな街に世界中から自転車を愛する人が集まり、英語、イタリア語、スペイン語、日本語、中国語などが飛び交う中、みんな笑顔です。さらに周辺の景色はブドウ畑が広がり、イタリアにいるのか、どこにいるか、不思議ででもとてつもなく心地いい。
参加者からエロイカ・カリフォルニアの様子が公開されました。来年はぜひみんなで行きたい大会です。

https://www.facebook.com/Craig.Lew.writer/videos/10210335906848691/

行きたい人は名乗ってください。その前にエロイカ・ジャパンもありますよ。5月13~14日開催!
ぜひ来て来て!

2017年3月31日金曜日

Shibuya Runwayに参加しました

ファッションは、個性、生き方、気分、思想に合わせて選ぶべきです。
カペルミュールのモデルとして選ばれ本当に幸せです。大好きな自転車をより豊かに表現できるからです。
さて、先週の渋谷ファッションランウエーに参加しました。場所は渋谷駅の南にある神社、金王八幡宮。静かな佇まいの神社ですが、この日のイベントのために別世界になっていました。
そして渋谷を代表する名店のモデルたちに囲まれてランをスタート。
様子が公開されましたので詳細はこちらへ↓
さて!これからもっとがんばります。


 (楽屋の様子、モデルの江口もえさん!!これからの活躍は楽しみです)


そしてランWayへ!
デザインポイント:赤いパンツとグレーのジャージ
イタリア人が赤色が大好きなアイテムの一つ。日本の夏に合うカラーです。

2017年3月27日月曜日

レースに疲れた人へ

世界的に空前の自転車ブームです。
歴史的に自転車競技が強い国だけでなく、自転車が最近浸透してきた国にもその存在感を増しています。例えばアラブ諸国では「新しいゴルフ」として富豪たちの間で「ど」がつくほどの高級な自転車が売られています。そしてレースも増えています。

イタリアではプロのレーサーの真似をしたくて、グランフォンドと呼ばれるレースに挑む人は多い。狂うほどの練習、高額な機材の購入、いい結果を出すために不正行為行う人も出てきています。
しかし、この行き過ぎた競争に飽きた人も少なくないです。
この人たちの受け皿は二つあります。

(1)L'Eroica(エロイカ)
https://eroicajapan.jp/

トスカナ生まれのエロイカ(英雄)大会。古き良き時代の自転車に乗り、砂利道を走り、おいしい郷土料理と美しい景色を楽しむ。目的は完走のみ(リンク)。


(2)グラベルロードで行う大会

最新の自転車に乗り、マップを片手に車が通らない凸凹の田舎道を疾走する。距離も長い(150~600㎞)。ここの目的も完走のみ。
人気コラム「つれづれイタリア~ノ」では、この新しい種類の大会を紹介しています。
レースに疲れたみなさんはぜひ読んでください。
http://cyclist.sanspo.com/323789

私もこういった大会によく参加します。
ぜひご一緒を!

2017年3月26日日曜日

機械の美しさ

戦争はいけないと思いながら、戦争や平和維持のために開発された武器、戦車、飛行機などがなぜかかっこういい。飾りっ気ない、実用的なフォームの裏にも、人間がどうしても美しさを入れたがるためでしょうか。要らない機能は全部カットされます。
(大好きなビデオ↓)
 
自然界もそうです。 
動物たちが実用的な体を持ちながら、どこかで美しさも備えています。グロテスクな木でさえ、美しい花を咲かせています。
 
スポーツも同じだと思います。
特に自転車競技には、ロードバイクという平和的な武器があります。最高の機能を追求しつつ、美しいフォームも要求されます。そのため、自転車を作っている職人たちが独自の美的意識を注ぎこむことに全身全霊を投じています。
アタラ、オルモ、ビアンキ、ケズィーニ、チネリ、コルナゴ、デローザ、ピナレッロなどの職人たちだけでなく、日本のフレーム職人も独自の美を世の中に送り出しています。
この世界観を楽しむために、エロイカの世界の中に飛び込んできました。
やはり人間が心を込めて作るものが美しい。
 

2017年3月21日火曜日

世界ティラミスの日!

こどもの日。。。猫の日。。。いい夫婦の日など。
日本では毎日のように何かの記念日があります。
実はイタリアにも「記念」の古い文化があります。それが「〇〇聖人の日」なのです。しかし聖人が多すぎて1日に数十人を祭る日もあります。今日3月21日は12名もいます。多すぎ!
しかし、近年となって日本に習い、イタリアでも様々な記念日をが生まれています。そして個人的に大好きな記念日があります。
世界ティラミスの日
歴史の浅い記念日ですが、ティラミス事態は60年以上の歴史のあるイタリアを代表するスィーツです。しかも近所にあるトレヴィーゾ市で開発されたようです。トレヴィーゾといえば、ピナレロやベネトン、おっぱいの噴水で有名な街です。陸上のヴェネツィアとも呼ばれているぐらい運河が多い。

実はイタリアではティラミスは子供があまり好むスィーツではありません。どちらかというと、大人向けのデザートなのです。ふわふわのビスケットに濃厚なマスカルポーネチーズクリームにブラックコーヒーとビターココアが材料。辛口のスプマンテを飲みながら楽しむデザートです。
せっかくですので今日はおいしいティラミスをいただきましょう。
明日からダイエット!!!

2017年3月18日土曜日

名古屋のお恥ずかしい話!


4月に名古屋来港で「レゴランド」がオープンするそうです。
名古屋を訪れる観光客が少なすぎて、世界的に有名なレゴブランドの力を借りて、名古屋の魅力を広く知ってもらいたい。
入館料:6900円

正直な感想。。。また無茶な計画か。

かつて、2005年に同じ名古屋港で「イタリア村」という箱モノが作られました。ヴェネツィアの街並みが再現され、わざわざイタリアから本物のゴンドラが持ち込まれました。しかし、交通弁の悪さと街並みの再現力の低さで、2008年に廃業。
今回も「レゴランド」という新たな箱が作られ、人を押し込めて、子供たちをその中で遊ばせる企画のようです。
そもそも観光客を呼びたいのであれば、歴史を重視しないとだめだと思います。歴史は長年をかけて街の個性を作り出すからです。

そもそも観光とは、本物の街の中を歩き、街が歩んできた歴史を見て、地元の方とふれあい、郷土料理を楽しみ、美しい場所で写真を撮ってネットで拡散し、現地の商品を買って持ち帰ることだと思います。そしてまた行きたい!と思わせることをしないとだめ。京都、奈良、尾道、ローマ、フィレンツェ、ヴェネツィア、パリ、ロンドンなどを連想すればわかりやすい。
この点では、名古屋の観光課などがセンスがないと思います。

このレゴランドという箱モノは何年生き続けるのでしょうか。3~5年は限界かな?ここで働きに来る人はかわいそう。
名古屋よ!またお恥ずかしい話の提供を感謝します。
結局、喜ぶのが建設業者だけです。

2017年3月9日木曜日

パニーノにまつわる話

春が進み、花粉症がピークに達しています。「カフンシャー」にとって最高につらい時期ですが、やはり家でじっとできないので外に行きたくなります。
ロングライドに出ると、ジャージの後ろポケットに最低限のエネルギーバーを入れて、その後コンビニで済ますことが多い。しかし、菓子パンコーナーに手にするのが食パンまたはクルミパンのみ。その次はお惣菜コーナーの卵かハムやチーズを選び自分でパニーノを作ります。
パニーノ(複数形:パニーニ)はイタリア人ならだれでも口にするものです。学校の休憩タイム、遠足、午後4時のおやつ、電車の中など、イタリア人として生まれる運命のある人ならパニーニは共にする生活が待ち構えています。パンに何かの具を挟み、食べるだけのシンプルで飽きない食べ物だから(上の写真)。一般的に、水分の少ないハムやチーズ。ペーパーホイルに包み鞄の中へ。日本のおにぎりに相当する。
ヨーロッパで自転車競技を経験した人なら、レース中にパニーノを食べつづける生活が続きます。
土曜日に公開された人気コラム「つれづれイタリア~ノ」ではパニーノの作り方の話をします。
自転車を愛する人ならおいしく読んでください。



2017年3月8日水曜日

La giornata della donna, 国際女性デー

本日はLa giornata della donna(国際女性デー)です。
日本ではあまりなじみのない記念日ですが、イタリアではとても重要な日です。
長年(何百、何千年?)、男性優位社会が続き、男女平等の権利を訴えるために100年前に制定された記念日です。
イタリアの男性たちミモザの花を女性たちにプレゼントをする習慣があり、街のあちらこちらに黄色い花を持つ男性たちが見られます。
高校生の頃、クラスの男子たちがお金を集め、同級生だけでなく女性教師にも花をプレゼントしていました。この日に限って宿題が少なかった記憶があります。
ちなみにミモザの花言葉の中に「豊かな感受性、友情、、堅実、エレガンス」のほかはドキドキさせる内容もあります。
秘密な恋
気まぐれな恋」
ミモザの花は意外と好きかも。。。笑

2017年2月24日金曜日

読んでほしい本パート2

昨日に続き、気になった本を紹介します。マンガ作品です。
日本にはマンガという素晴らしい文学作品がたくさんあります。
「ベルサイユの薔薇」や「寄生獣」、「カムイ伝」、「風の谷のナウシカ」など、人間のあり方、生き方について深く考えさせる内容ばかりです。
最近話題となった「翔んで埼玉 」を読みました。
1980年代に描かれた古い作品ですが、とある深夜番組で紹介され最近になってまた人気に火がついたようです。

内容はかなり面白い。
埼玉県民を信じられないほどバカで、いかにも汚くて無知で、伝染病を持つ!埼玉県民は手形がないと東京に入れないなどと、多くのマスメディアが表面的な内容しか紹介していないのですが、読んでみたら内容は真逆でした。
大都会に住んでいる人は地方の人をいかに差別しているかをコミカルに描いている社会派マンガです。
差別表現はあまりにも露骨に描かれいるため、ある意味で痛快です。だが、内容はいたってまじめです。

残念ながら途中で話が途切れますが、名作の予感がしました。

【差別について】
残念ながらまだ差別は存在しています。
かつての欧米では日本人に対する痛烈な差別がありましたが、現在は中国人、そしてイスラムの方に移しています。
1970年代まではイタリア人でさえ、「ヨーロッパの中国人」「仕事の泥棒」とドイツやイギリスから言われていました。
差別の仕組みが知りたくて様々な本を読みました。
そしてこの本を読んで大きな衝撃を受けました。

有吉佐和子の「非色 」 (1967年) (角川文庫)

この本は戦後の日本人妻のアメリカ生活を描き、当時の黒人やラテン系の白人に対する差別とその仕組みを見事に説明しています。同じ敗戦国として痛いぐらいその内容が伝わってきました。
やはり差別は無知から始まることです。

何もかもにおいて勉強は大事ですね。

2017年2月23日木曜日

紙媒体の魅力

みなさん、
こんにちは。ご無沙汰です。
最近イタリアへ行ったり、台湾や香港へ行ったり、ロードバイク選手に負けないぐらい様々な国へ走り回っています。
移動には大手航空会社を使うことがあれば、近距離だとLCC(ど格安航空)を使うこともあります。台湾の往復は2万円を下回ることがあるので、LCCにしています。
みなさんがご存知の通り、LCCの特徴は料金が安い反面、水も食事も出ない。ビデオもないし、座席も狭い。飛行機の車体が小さいのでよく揺れます。いいことがないように見えますが、実にこのLCCのおかげで再発見できたことがあります。
読書の楽しみです。

地上だと常に携帯をいじりながらインターネット情報を見ています。移動に電車を使わないので、本を手にして読む行為はかなり減りました。しかし、このLCCだと、インターネットが使えないので携帯に保存されている写真の整理以外は、やることがないので、雑誌や本を再び買うようにしました。そして忘れかけた紙媒体の良さをもう一度評価しました。
インターネットの良さ:なんでもかんでもあらゆる情報を瞬時に手に入れます。
紙媒体の良さ: 洗礼された情報しか掲載できないので、集中しやすい。
実は私がサイクリスト・サンスポで担当している(人気?)コラム「つれづれイタリア~ノ」ではできる限り、情報を洗礼しながら書いているつもりです。長年、本を読んだから生まれた経験です。
そして最近、LCCのおかげで買ったけど、ずっと本棚で眠っていた本を掘り起こし、読み始めました。
今日は宣伝になりますが、明日発売のムックの作業に携わりました。タイトルは「大人のロードバイク入門」(エイ出版)。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/4777944751/ref=as_li_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4777944751&linkCode=as2&tag=ciclistaingia-22&linkId=5c4c7168d76109beba731843511979a8

表紙はジロラモに負けないぐらいのちょいワル風おやじですが、中身はいたってまじめで実用的です。しかも、私が書いた原稿より内容は楽しく修正され、驚きました。やはり編集者の腕は試されますね。
ご購入の方はサインとハグハグをしますので、 どしどし手に入れてください。
明日はまた新しい本を紹介します。