2011年12月30日金曜日

練習@沖縄


沖縄、おそるべし。
温暖な気候にきれいな空気。さらに野菜たっぷりのおいしい食事。国内において沖縄の冬はチクリスタとして最高の場所です。雨が降っても気にならない程度。さらに地形は魅力的です。
昨日は那覇を出てヤンバルまで走りました。帰りはツール・ど・沖縄100kmコースを。
往復で260km。終ってみると標高差2300km、消費カロリー3500KCal。
ひえ〜、東京→富士山と同じぐらい大変なコースでした。また北上することにつれて冬の強烈な向かい風に苦しみました。沖縄、おそるべし!

今日は足を休ませて流しにしました。少し観光らしい観光もしました。首里城、瀬長公園(那覇空港の離着陸が身近に見られる場所)、猫公園(場所は秘密♪)。
しかし世界中のチクリスタたちはクリスマスの一日だけを休んで必死にトレーニングをしています。
後2週間で2012年シーズンスタートです。

2011年12月28日水曜日

チクリスタ@沖縄

現在沖縄に来ています。
しかし、なぜかツール・ど・おフランスを見ています。
明日は暖かい地域からリポートします。

2011年12月26日月曜日

Merry Xmas

昨日クリスマスでした。みなさんはどのように過ごしましたか。
自転車の業界は昨日と今日は休みです。
昨日はクリスマス。今日はサント・ステファノの日です。最初の殉教者です。イタリアでは連休です。普段、家族と一緒に過ごしたりミサへ行ったり割とのんびりと過ごします。
イブの日はミラノでバッソ選手がガゼッタストアーに現れ、少ししたイベントが行われました。
こうやってイタリアで名選手と身近に会えるチャンスがあるのでチクリズモの特権ですね。サッカーなら大騒ぎになるのでサッカー選手は遠い存在となりました。

クリスマスは現在キリスト教の最高のイベントです。イエスが生誕したことを記念する日です。日本で言いますと天皇誕生日のようなものです。
レース中の光景ですが選手たちは十字架を握ったり十字架のサインをしたり、宗教的だと思われる行為がしばしば見られます。ファビアン・カンチェッラーラも有名です。
やはり宗教は苦しいときに精神的な支えとなりますね。
みなさん、どのようにクリスマスを過ごしましたか。


さて、面白いビデオですが載せる価値がありました↓

2011年12月25日日曜日

政治からの素敵なプレゼント



イタリアの120%は可愛いものですね。
メリークリスマス、 buon Natale!

2011年12月23日金曜日

23日のコスプレ



後2日でクリスマスです。
今日は練習というより、三浦海岸美崎までサイクリングしました。時期は時期ですのでチームの人と4人で軽くコスプレをしました(年に1〜2回しかやりませんのでご安心を♪)。
今回のテーマはトナカイでした。ドンキーで買ったトナカイのカチューシャをヘルメットにつけて走りました。
強風が吹く中ですごい風圧を受けましたが、周りの人から意外にも好評でした。あちらことらで「お!」「あ!」「かわいい!」「写真を撮っていい?」という人まで。
イエスキリストの誕生とトナカイは全く関係ないですがやはり人を楽しませることが好き。

さて、昨日も書きましたが会社では毎月会社ではイタリア語と日本語によるウェブマガジン「GEKKAN」出しています。
今回の特集はアルフレード・ビンダ自転車協会を取り上げました。
イタリアでは100年やそれ以上の歴史を持っている自転車協会が多い。このアルフレード・ビンダ協会は1929年に設立され、イタリアの名選手アルフレード・ビンダ(1902-1986)にちなんで命名されました。第二次世界大戦勃発前の話ですがこのビンダ選手はジロディタリアを5回優勝、世界選手権を3回優勝した人です。すごい!
現在、協会の活動はレースを企画・実施することです。2008年ヴァレーゼで行われた世界選手権を主催しその翌年、2009年にスイスで行われた選手権にもビンダ協会が携わりました。もちろんイタリア国内で多くのレースを企画しています。
一番有名なレースは「トレ・ヴァッリ・ヴァレズィーネ(文字通り:ヴァレーゼ地方の3つの谷)」。91年の歴史を持つレースです。
2011年今年からジロ・ディ・パダーニャ(ツール・ド・パダ−ニャ地方)も実施。以前にも書きましたが、このジロ・ディ・パダーニャは政治的な匂いが強くて実施するのに困難を極めました。レース中にずっと抗議や妨害行為が続きました。ネットでも書けないようなことも!
ま、これを除けばビンダ協会の名前を知らない人はいないぐらい有名です。

さて、記事をまだ読んでいない方がいたら、ぜひ目を通してください (link)
そしてイタリア語を勉強したい方がいたら、ぜひ私に任せて下さい!(link)。



関係ない話ですが最高です↓

2011年12月22日木曜日

アルフレード・ビンダ自転車協会!

イタリアのレースは主催は様々。
今日からトレ・ヴァッリ・ヴァレズィーネ、2008年ヴァレーゼ世界選手権や2011年ジロ・ディ・パダニアの主催者であるアルフレード・ビンダ自転車協会副会長のインタビューは、会社が出しているウエブマガジンに掲載されました。
心が一瞬にしてイタリアまで飛びました。
歴史あるトレ・ヴァッリ・ヴァレズィーネ以外はREGIO INSUBRICAというレースの話が面白く、変わってゆくヨーロッパをうまく象徴してくれました。
スポーツも時代の変化を示してくれますので面白い。
読みたい方はこちらまで↓
http://www.il-centro.net/magazine/1112/speciale.html

2011年12月21日水曜日

Bettini監督!よく言った!

昨日イタリアスポーツ新聞、ガゼッタ・デッロ・スポルト電子版にてイタリア自転車競技代表監督パオロ・ベッティーニのインタビューが掲載されました。
いや、さすが、ベッティーニ!世界選手権3度優勝だけあるの言葉でした。2011年は振るわない成績に終わったイタリア勢についてこう語りました。
原文
「Stiamo cercando di uscire dal guado, come capitato già ad altre nazioni, come la Francia. Non ci manca la qualità ma la quantità: non credo che i giovani si siano accostati meno a questo sport per via dei suoi problemi (leggi doping, ndr), perché i genitori hanno più paura del traffico e di altri rischi. Di certo c'è mancata la scuola della pista, però adesso dobbiamo rimboccarci le maniche. Paesi senza tradizione o quasi come Stati Uniti, Inghilterra e Australia sono venuti fuori portando avanti un progetto, noi invece per 15-20 anni non ci siamo accorti che dovevamo seminare, vivendo troppo su allori e tradizione」.


イタリアは泥沼から脱出しようとしています。かつてのフランスに似ています。クオリティーが足りないわけではなく、量的な練習が足りません。多くの若者たちが自転車競技に興味を持ちこのスポーツに入ります。ドーピングスキャンダルもありましたが、交通事故の危険性が心配で多くの両親が子どもたちにストップをかけています。「ピスタ(インドア競技)がほとんど行われていないことも影響しています。
米国、イギリス、オーストラリアの成功の背景にはちゃんとした計算された計画があります。イタリアはこの15~20年の間、過去の伝統や栄光を信じて進んできました。でも種をまくべきでした。


いやいや、厳しい言葉ですが素敵です。
過去の伝統と栄光。。。確かにいい響きです。日本の産業構造に少し似ています。過去の栄光と伝統ばかり見て、米国と韓国の新技術や発想転換に遅れています。
かつて日本はウォークマン、ゲームボーイ、VHS、DVD、リチウムバッテリーを世界に撒きました。多くのスタンダード企画を作りました。現在、アメリカのソーシャルネットワーク、アップルのiPhoneに完全に負けています。経済的にも文化的にも韓国に負けています。
イタリアも同じ状況にいます。自転車メーカーではスペシャライズドやキャノンデールに負けています。ビアンキの影も薄い。やっとかつての元気が戻ってきていると感じています。
負けること。
いいことだ思います。世界は常に動いていますので過去ばかりを懐かしむと進歩がありません。「過去がよかった」という人ほどおそらく過去に見た未来が好きだったから。
「クレヨンしんちゃん 大人帝国の逆襲」を一回見てみてください。

2011年12月20日火曜日

クリスマスまで後少し!



世界最大の消費主義フェスティバルが近寄ってきています。ナターレ、クリスマスです。
小さいころはそんなに「プレゼント、プレゼント」ではなかったので時代はだいぶ変わりましたね。私の場合、12月25日ではなく、1月6日にプレゼントをもらっていました。この日はエピファニアと言い、イエスキリストの誕生を知った3人の博士たちが彗星を追ってイエスが眠る羊小屋まで足を運び、王様に相応しいプレゼントをあげたそうじゃ。その名前はエヴァンゲリオンに出てくる「メルキオール」「バルダサール」「カスパー」です。
ま、大人の目を通してみるとおとぎ話の世界ですが、プレゼントをするのも、もらうのも古今東西において嬉しいことです。

自転車競技を楽しんでいる人なら高級フレーム、高級ホイルは究極のプレゼントです。40万~80万する代物ばかりです。ぜいたくすぎるプレゼントで、普通に手が出ません。しかし、書籍やウェアーがあります。
私がモデルとなったカペルミュールシリーズ(link)はリーズナブルでかっこういいし、またはカンパニョーロのウィンターウェアーも捨てがたいです。
先日ナルシマ神宮店(link)でたまたま見つけたCampagnolo Heritage Winterシリーズはかなり気に入っていたので購入しました。
色は格好いいし、配色のバランスも面白い。しかし難点は一つあります。少しタイトな作りですので太めの方は厳しいかな?
ま、体を絞って着ましょう!!!

さて、レースシーズンスタートまで一か月。私も体を作り直します。

2011年12月19日月曜日

43歳になりました♪



今日は43歳になりました。あっという間でした。
でも多くの素敵な方に囲まれて、毎日幸せです。
より多くの人を幸せにするためにこれからもがんばります。

2011年12月18日日曜日

た。。。食べてしまった。


昨日会社でクリスマスパーティーが行われついに禁断のものに手を出してしまいました。
大好きなパネットーネを食べてしまいました。イタリアから大好きなブランドTRE MARIEのパネットーネが届いてぺろりんちょと大きな一切れを食べました。やはりうまい。
今日は反省の意を込めて菓子パンや砂糖をいっさい口にしませんでした。朝ご飯は和風に。昼と夕食は大根と人参サラダを中心にパンと珍しく肉を少々!
体重を1gr増やすには一瞬。1grを減らすには3倍の時間と努力がかかります。これがチクリズモ、自転車競技の苦難です。

今日は面白いデマの一つを紹介します。
ネット時代になって以来、謝った情報やデマが錯綜している中で、正しい情報を見極めることが至難の業です。マスメディアも面白い情報を伝えれば視聴率が増えるためにスポンサー契約との関係で謝った情報を平気で伝えています。
以下の情報はイタリア語で言いますと「bisogna prenderla con le pinze」。直訳は「ピンセットでとるべきです」つまり「確かではないので慎重に扱うべきです」。さてさてどんな情報なのか。
ベルギーの大手スポーツ新聞Het Nieuwsblad(link)によれば、2013年のツール・ど・おフランスの最終ステージはパリではなくラルプ・デュエズになりそうです。
2012年のツール開催まで半年以上があるのにツールにまつわる話が多く出ています。面白い現象です。情報はちびちび出ることがレースのないシーズンの一つの楽しみです。
ま、本当だったらすごい話です。革命的な変化でしょう。
フランスアルプスにあるこの山は100年の歴史のあるツールの中で27回も登場し21のまがりがとても魅力的なコースです。
ビアンキに乗っていたマルコ・パンターニとアームストロングの勝負を思い出します。


さて、年末年始は少し真面目に練習します!

2011年12月15日木曜日

クリスマスモードのチクリズモはやはり苦しい。。。

もう少しでクリスマスです。
イタリアでは普段24日まで仕事で、人々は25〜26日は家族と一緒にのんびりと過ごします。
チクリスタたちも一緒です。24日まで練習をし、25日のクリスマスと26日のサント・ステファノの日はゆっくり過ごします。27日からまた猛練習スタートです。
スポーツ選手、特に持久系のスポーツの場合、時間をかけてマメに体を作らないと優勝につながりにくいのです。そして多くの選手たちはお菓子などといった甘いものとの別れを告げます。体を絞るために糖分の過剰接収を控え、玄米を食べたり、フルーツを食べたり、腹ぺこの新年が始まろうとしています。
さて、チャンピオンたちもこつこつと準備しています。2012年の活動は上々に明らかになってきています。
コンタドールは1月下旬、アルジェンティーナでデビュー戦。ペタッキも1月、オーストラリアで。ジルベールは2月のカタールで。
気になる選手たちはがんばっていますが、個人的にクリスマスの時期ぐらいはイタリアの伝統菓子「パネットーネ」をたっぷり食べたいですね(笑)。

2011年12月13日火曜日

SERIE A/SERIE B

UCIの発表を見ました。
プロコンチネンタルチームが発表され、とても面白いことになりました。
プロコンチネンタルチームはイタリアのサッカーで言いますとSERIE Bです。つまりプロツールに所属しているチームのすぐ下のカテゴリーです。
プロツールのチームはUCIが認めているプロツールカレンダーに自動的に参加できます(参加というより、出場しなくてはけません)。プロコンチネンタルチームは各グランツールやクラシックレースの招待がないと参加できません。ツール・ド・おフランスではフランスのチームが目立っているのがそのためです。逆にジロ・ディタリアではイタリアのチームが目立っています。もちろん、ヴエルタではなぜかスペインのチームが多い。。。

2012年のリストは以下の通りになりました。

ベルギー
 Accent.Jobs - Willems Veranda's
 Landbouwkrediet
 Topsport Vlaanderen - Mercator
カナダ
 Spidertech Powered by C10
中国
 Champion System Pro Cycling Team
コロンビア
 Colombia - Coldeportes
フランス
 Bretagne - Schüller
 Cofidis, le crédit en ligne
 Europcar
 Saur - Sojasun
ドイツ
 Team NetApp
イギリス
 Farnese Vini
アイルランド
 Colnago - CSF Inox
 Utensilnord Named(元デ・ローザ)
イタリア
 Acqua & Sapone
 Androni Giocattoli
オランダ
 Project 1T4I
ロシア
 RusVelo
スペイン
 Andalucía
 Caja Rural
米国
 Team Type 1 - Sanofi
 Unitedhealthcare Pro Cycling Team


イタリアはたった2チームです。ガルゼッリのアクア・エ・サポーネとスカルポーニが昨年まで所属していたデ・アンドローニ・ジョカットリ。。。なんだか、少ない!
イタリアのチクリズモはだめなのか。
そんなことはありません。
イギリスにはなぜか、ヴィスコンティが所属していたヴィニ・ファルネズィ、そしてアイルランドではコリナーゴ CFSとウテンスィル・ノルド!ちゃんととしたイタリアンチームです。
答えは簡単です。チームの運営費はイタリア国内で認められる基準よりずっと安いからです。つまり、この運営費ならイタリアでの登録が認めないのに立ちし、同じEUなら別の国を変えれば登録できます。面白いカラクリです。

さて、ここで目立っているのが初のアジアチームです!中国のChampion System Pro Cycling Teamです。すごい!
日本のプロコンチネンタルチーム、いや、プロツールチームはいつ誕生するか!!!シマノ、日産自動車は海外でプロチームのスポンサーになっているにも関わらず、国内では。。。うん。
キャノンデールのほうが頑張っているような気がします。

UCIのリンクはここです


2011年12月11日日曜日

冬の山は甘くない。。。


久しぶりに冬の山を味わいました。奥多摩湖まで走ってそこから月夜野山に登って檜原から東京に戻るいつものコース。目をつぶっても走れます。
しかし先日の雪が残っていて奥多摩湖から檜原までは天然冷凍庫の中で走っているような状況でした。上りはいいとして、下りは日陰の場所が多く道が凍結していました。かなり厳しかったです。スリップする危険性と同様、極寒に襲われました。しっかり防寒したつもりで後一枚が欲しかった。
実は寒くなりますと体が多くのエネルギーを無駄に消耗してしいます。そのためエネルギーバーやミニパニーニを持っていかないと痛い目に遭います。それでもイタリアと比べて今日は暖かかったですね。
日本と比べてイタリアの冬はとても寒い。東京の冬はナポリ以南の気候に似ており実家のあるヴェネツィアは最高気温9度、最低気温1度。東北地方に似ています。内地はもっと寒いです。防寒をしっかりしておかないととても練習できません。

しかし冬の山はいいですね。空気は冷たくておいしいし、イタリアで練習が終わったらバーに入って濃厚なホットココアをよく飲みました。体も心も温まります。
さて、自転車競技は北半球ではなく南半球からスタートします。1月にオーストラリアとアルジェンティーナ。来年の春を待ちながらチクリズモを応援しましょう。

Ciao a tutti,
oggi sono andato a fare un giretto in montagna, nei pressi del lago Okutama (prefettura di Tokyo). E' un percorso da 180 km che faccio spesso in estate, ma la nevicata di tre giorni fa non si e' sciolta. Immaginate il risultato: strade ghiacciate e temperature polari. Per fortuna sono tornato a casa sano e salvo.
Beh, devo dire che nonostante il Giappone sia un paese sub-tropicale, l'inverno e' molto rigido e secco.
Comunque e' stato un buon allenamento.

皆既月食&花火

仕事が終わりますと、自転車で東京を走ることが好きです。街灯が明るいので安全に何時でもどこでも練習できる利点があるに加え、少し疲れたら帰りの時間を気にせずにぶらぶらと走れます。
やはりどんなスポーツマンもものすごく元気のある日と、少しの上り坂を山以上に重く感じる日もあります。今日は、後者かな?
しかし、疲れている今日だからこそ素晴らしい出来事は二つありました。
一つ目は自然の驚異:皆既月食。満月がオレンジに染め行く過程。感動を覚えました。
そしてもう一つ。お台場で行われたレインボー花火大会。たまたま芝埠頭を走ったらレインボーブリッジの向こうに鮮やかな色の花火が打ち上げられました。感動の嵐でした。

たはり家で閉じこもるよりも外に出て冬の冷たい空気を吸った方が体のためにも心のためにもいいことです。
来週と24日もお台場で花火が見られますので、一人でも二人でもぜひ足を運んでください。感動します。

2011年12月9日金曜日

チクリスタというファッション

チクリスタジャージを着るときにおしゃれするのに少し苦労しています。
大体スポーツジャージは機能性やスポンサーの大きいなロゴを重視していますので、お世辞でも「格好いい」といえないものはたくさんあります。新城さんが所属しているEurope CarやCofidisの新しいジャージも。。。センスが悪いというか、色のバランスが崩れているというか。
消滅するチームLeopardとHTC Highroadも買いたくないジャージの一つでした。鷲のデッサンが入ってなければ、Team Saxobankは格好よかったのに少し子どもっぽい。昨年のほうがよかったです。残念。

今日は気に入ったジャージを見つけ、即買いしました。キャノンデールの限定ジャージです。色は黒でシャープで格好良かったです。
基本的に元気の出る明るい色が好きですが、これが別格です。
昨年同じ理由でジボ(ジルベルト・スィモーニ)の引退記念ジャージも買いました。これも黒がベースでピンクの配置はかなり大胆でおしゃれ。

2008年のニュージーランドナショナルチームジャージの黒にも惹かれました。
冬は始まったばかりですが、気分はすでに来年の春に飛んで行っています。
どんないいジャージに会えるかな?

2011年12月8日木曜日

プリンス!!!


クネゴ、通常「piccolo principe (リトル・プリンス)」。
金髪に青い目。そして甘いマスク。70年代の少女漫画、いや、ディズニー映画から出た王子様の爽やかな顔立ちのダミアノ・クネゴがガゼッタ・デッロ・スポルトの記者にインタビューされ、2ヶ月前に行われたジャパンカップの話が出ました。4位に終わったが、こうやって日本の印象が強く残っていることでとても嬉しいことです。
2004年に彼がジロ・ディタリアを優勝しただけでなく、ワンデーレースでも強い。ジロ・ディ・ロンバルディア2年連続優勝も果たしました。2010年の成績は振るわなかったものの、今年は調子が上がりました。ツール・ド・スイスの個人総合優勝を逃しましたが、ジロ・ディ・サルデーニア総合3位、ツール・ド・おフランス総合7位。全然悪くない。スカルポーニと並んでランプレのリーダー的な存在です。

プリンスがヴェローナ出身です。そう、あのロメオとジュリエッタが舞台となっている街です。さらにオペラ、イタリア最大のワイン展示会「VINITALY」も行われ、文化的にも経済的にも活気のある街です。
実はヴェローナは地理的にもとても恵まれています。ソアーヴェ地方、ガルダ地方、とても美しい山々と湖に囲まれ、ロードレーサーにとっては絶好の練習場所です。一年中温暖な気候に加え適度な山岳コースも多い。
プリンスのほかにヴェロナはほかの若きチクリスタを生み出しています。ヴィヴィアーニ、グアルディーニ、ピエトロポッリ、メルロ。。。トスカーナ地方、ロンバルディア地方に次ぐ人気の居住地です。
さて、来年はプリンスがジロにもツールにも参加しないようで、ワンデーレースに集中するためか?またはスカルポーニがいるためか?
とにかくイケメンチクリスタの活躍は気になっています。

2011年12月7日水曜日

1978年


イタリアのテレビを見ています。
今放映されている番組は1978年ジロ・ディタリア第14ステージ「ヴェネツィア→ヴェネツィア」12kmの個人TTです。
2009年にもジロはヴェネツィアでタイムトライアルレースが行われましたが、場所は旧市街ではなく、お隣の島、リド島でした。実はヴェネツィアは自転車で走ってはいけない街です。子どもたちが唯一練習できる場所はカンポサンポーロ広場とジュデッカ島だけです。ですからヴェネツィア出身のチクリスタはいません(笑)。普段、観光客でごった返ししているサンマルコ広場で自転車が走っている光景を見ますと、何とも言えない不思議な感じがします。
当時は私は10歳でした。何をしていたか全く記憶はないですが、可愛い悪魔でした。いたずらが好きで、特にスカートめくりが大好きないたずらの一つでした。

イタリアの国営テレビはスポーツ専門チャンネルは2つあります。特に第2チャンネルは自転車競技をよく放映します。今はオフシーズンですので、ほかのスポーツの生中継が早く終わりますとアーカイブスから昔のクラシックやグランツールの名場面が放映されます。実に嬉しいサービスです。サロンニ、モゼル、バロンケッリ、ガヴァッツィ、とても懐かしい選手は目の前で走っています。
日本でもロードレースが人気になりつつありますし、10年前からグランツールやクラシックを日本語で見ることができます。NHKでもたまに放映されることがありますが、やはりJ-Sportのほうが質は高い。
さて、UCIはワールドツールのカレンダーをアップしました。寝不足との戦いが3月から始まります!

17 Jan-22 Jan 2012、Tour Down Under (オーストラリア)
04 Mar-11 Mar 2012、Paris - Nice (おフランス)
07 Mar-13 Mar 2012、Tirreno-Adriatico (イタリア)
17 Mar 2012、Milano-Sanremo (イタリア)
19 Mar-25 Mar 2012、Volta Ciclista a Catalunya (スペイン)
23 Mar 2012、E3 Prijs Vlaanderen - Harelbeke (ベルギー)
25 Mar 2012、Gent - Wevelgem (ベルギー)
01 Apr 2012、Ronde van Vlaanderen / Tour des Flandres (ベルギー)
02 Apr-07 Apr 2012、Vuelta Ciclista al Pais Vasco (スペイン)
08 Apr 2012、Paris - Roubaix (おフランス)
15 Apr 2012、Amstel Gold Race (オランダ)
18 Apr 2012、La Flèche Wallonne (ベルギー)
22 Apr 2012、Liège - Bastogne - Liège (ベルギー)
24 Apr-29 Apr 2012、Tour de Romandie (スイス)
05 May-27 May 2012、Giro d'Italia (イタリア!!!)
03 Jun-10 Jun 2012、Critérium du Dauphiné (おフランス)
09 Jun-17 Jun 2012、Tour de Suisse (スイス)
30 Jun-22 Jul 2012、Tour de France (おフランス)
10 Jul-16 Jul 2012、Tour de Pologne (ポーランド)
06 Aug-12 Aug 2012、Eneco Tour(イタリア)
14 Aug 2012、Clasica Ciclista San Sebastian (スペイン)
18 Aug-09 Sep 2012、Vuelta a España (スペイン)
19 Aug 2012、Vattenfall Cyclassics (ドイツ)
26 Aug 2012、GP Ouest France - Plouay (おフランス)
07 Sep 2012、Grand Prix Cycliste de Québec (カナダ)
09 Sep 2012、Grand Prix Cycliste de Montréal (カナダ)
29 Sep 2012、Il Lombardia (イタリア)
10 Oct-14 Oct 2012、Tour of Beijing (中国)

さらにティレーノ・アドリアティコ、ストラーデ・ビアンケ、ツール・ド・ジャパン、ジロビオ、ロンドンオリンピック等など。。。
ああ、マルコが二人いて欲しい。。。

2011年12月6日火曜日

ラジオしゃっくに一年

UCIのサイトから。

2つのチームに新たにプロツアーライセンスが下りました。やっと!
アームストロングが率いるラジオシャックとシュレック兄弟所属のチーム・レオタードの統合から生まれた新チーム「ラジオ・シャック・ニッサン」がプロライセンスを獲得しました。たった一年です。昨年の暮れにスポーツ業界はあんなに騒いだのに、結局、両チームが体制を維持ができず統合することになりました。チクリズモの世界は厳しいね。
逆にオーストラリア初のプロチーム「グリーんエッジ」が2年のプロライセンス獲得に成功。やはりお国の経済状況を反映しているのかな。

知らない人のために少し説明します。プロツアーライセンスはとても大事です。UCI(国際自転車競技連盟)が発行するもので、これがないとグランツールやクラシック、トップのレースには出られません。持たないチームの場合、招待されない限り参加できません。
判断状況は様々です。経済的な様子、前のシーズンの成績、スタッフやスポンサーの道徳など。。。華々しいスタートを切ったアメリカ勢、ガーミン、サーベロ、ラジオシャックも合併を繰り返し、なんとか生き残っています。逆にイギリス勢とおフランス勢がすごい!後者は3チームも揃っています:AG2R La Mondiale、FDJ、Vacansoleil。残念ながら新城さん所属のEuropeCarの昇進はならず!
世界選手権でも大活躍した若きおフランス人が低迷していたおフランスの王者への復活劇を物語っています。次はイタリアです!きっと!

レースの数は星の数ほど

チクリスタたちの数は星の数があるように、レースも星の数ほどあります。
レースの頂点は言うまでもなくグランツールと呼ばれる3週間を超すレースです。その中でジロ・ディタリアがあります。
その次は、一週間程度のツールがあります。ティレーノ・アドリアティコ、ツール・ド・ジャパン、ツール・ド・スイスなど。しかし、一日で終わるレースがほとんどです。いわゆるワンデーレース。
世界選手権もそうですが、その中で「Classiche(クラシック)」と呼ばれるレースはかなり感動的です。100年を超えるレースが多く、代表的なものはミラノ〜サンレモ、ヘント〜ウェヴェルヘム、ロンド・ファン・フラーンデレン、パリ〜ルーベ、パリ〜ツール、ジロ・ディ・ロンバルディアなど。実は自転車競技が始まった時はこういったレースは過酷そのものでした。時代は時代で道路が包装されていなかった上、300kmを超えるコースも少なくありませんでした。結果として、完走するには12時間以上もかかることがしばしば。時によってあまりにも過酷すぎて、人から熱狂的に支持されていました。勝者はヒーローそのものでした。
こういったレースを紹介してくれるのが、この本です↓

「クラシックレース 壁のないコロシアム」砂田弓弦写真集
表紙を見るだけで鳥肌がします。みんなはもう買いましたか。

2011年12月4日日曜日

12月はプレゼントの季節



日本では街の夜はクリスマスのイルミネーションで美しくなってきています。東日本大震災後の電力供給がなんとか落ち着き、昨年と比べてそんなに派手ではありませんが、美しい夜景を作ってくれています。もちろん、震災地ではまだそんな余裕がない場所がいっぱい。
イタリアでは12月8日よりイルミネーションが一斉に点灯され、クリスマスが近づいているよ、と教えてくれます。
そこでプレゼント合戦が始まります。今年はどんなプレゼントをしようかとイタリア人がみんなそわそわします。日本人もお歳暮ギフトで同じようにわくわくしているかな?

私もクリスマスプレゼントを買います。最近、よく本を贈ります。デジタル時代ですが、やはり紙の持っている力は比較にならないほど大きい。
自転車も一緒だと思います。電気をエネルギー源とする自動車、スイッチ一つで玄関まで出迎えてくれる自動車、衝突事故を避けてくれる自動車。ドラえもんのポケットから出てくるような魔法の自動車は現在、東京モーターショーで見られます。
一方、自転車は人間自身がエンジンで、ブレーキのタイミング、エネルギー供給は全部本人次第です。とても原始的でわかりやすい構造。そしてすべての責任は自分にあります。言い訳は聞かないのが自転車という乗り物です。とてもアナログです。
だからアナログ的なものを好みます。贈り物にします。
まずはこれ↓


以前にも紹介しましたし、自分のためにも買いました。会社にもおいてあります。
ジロ・デ・イタリア薔薇色の輪舞」(砂田 弓弦)
イタリアでも知られているスポーツ写真家、砂田さんの写真集です。イタリア国営テレビRAIのジロの生中継でも彼の名前が挙げられました。
報道戦略が成功し、現在ツール・ド・おフランスの認知度は高いですが、レース中身としても景色としてもジロ・ディタリアが一番!その美しい風景と汗と涙を見せてくれるのがこの本。
自転車を愛する人なら誰でも納得する本です。
また本を紹介します!楽しみにしていてください。

2011年12月1日木曜日

少し遅れましたが、カヴェンディッシュ!

イタリアと関係はないですが、大好きなマーク・カヴェンディッシュの朗報があります。
数日前、エリザベス2世女王の前で名誉ある「大英帝国勲章」を叙勲されました!騎士になりましたよ。ブラヴォ!BBCを見ればよかった!と後悔しています。
イタリア語では「cavaliere」に当たる勲章ですが、スポーツや文化に英国やCommonwelth加盟の国々に希望や栄光をもたらした著名人に贈られる名誉のある勲章です。彼が現在、勲章のランクで言えば一番低いMBE( Member of the Order of the British Empire)ですが、それでもすごいことです。
あの下品な発言満載のTwitterがなければ、たぶん一つ上のランクOBE(将校)になったのでは?と推測しています(笑)
勲章を受けたのが英国人だけでなく、多くの外国人も含まれます。例えば:
Bill Gates、Beatles全員、Elton John、Alain Prost、David Beckham、Pelé、Agatha Christie、Sean Connery、Elizabeth Taylor、Julie Andrews、Beppe Severgnini、Chaplinなどなど。日本人もいます。吉田都、真田広之、森稔(森ビル社長!)
面白いですね。

実はかカヴェンディッシュもマン島出身ですので、英国人ではありません。マン島人です。EUにも加盟していません。不思議な世の中ですね。
日本では自転車バッシングだけ目立っていて、英国では自転車が栄光に輝いています。
羨ましいばかりです。

当たり前なのに、なぜニュースになる?

毎日のように、自転車を悪病神のような扱いを受けている気がします。
最近のニュースから:
悪質自転車、指導・警告せず即赤切符 12月から京都府警(京都新聞)
 自転車事故の防止に向け、京都府警は12月から競技用自転車の「ピスト」などブレーキのない制動装置不良自転車と酒酔い運転に対し、従来の指導や警告を経ずに直ちにその場で交通切符(赤切符)を交付すると25日発表した。両違反を含む「自転車危険7違反」を設け、取り締まりを強化する。
■ピスト・酒酔い、罰金・懲役も
 ほかの5違反は▽信号無視▽一時不停止▽通行禁止▽2人乗り▽無灯火。これらは従来通り、指導や警告を無視した場合に赤切符を交付する。
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当然のことなに、何今更!なぜ警察はマスコミを巻き込むのか不思議です。事故を起こしているばか者は少ないのにそのことばかり注目され、いい気がしません。
イタリアでは、自転車は公道を走らなくてはいけないし、前後にライトを着けなければなりません。高校生の頃、警察に止められ、注意されたこともあります。
自転車も車と一緒。長い距離を安全に走りたい方は、郊外まで足を運びましょう。
ところで、前回はアマチュアチクリスタ向けのジロ・ディタリアの話をしました。もうすぐもっと詳しい情報をアップできますので、お楽しみにしててください。