2010年7月30日金曜日

悪役を演じる!


レースや試合が終りますと、イタリアではpagella(パジェッラ:批評)がすぐ出ます。それを読む事が一つの楽しみです。イタリア人記者の鋭くてパンチの効いたコメントが好きからです。
終ったばかりのツール・ド・おフランスですが、イタリア大手のスポーツ新聞「Gazzetta dello sport」の記者Marco Pastonesiは次のように書きます。
※イタリア人の点数の付け方:1点(最低得点)〜10点(最高得点)


Alberto Contador (9点)
勝ちました!一番強かったです。しかし、昨年のコンタードルの強さではなかった。TTでなんとか持ち直した。そして、悪役をうまく演じきった。

Andy Schleck (8,5点)
昨年と同様、2位。よくがんばりました。マシーントラブルがなければ、勝てたかも。

Denis Menchov (7点)
3位の男。結果は悪くない。しかし、この人は透明人間賞決定!一度も先頭を引いた事がない。

Lance Armstrong (5点)
確かにいい訳できます。一日で三回落車したので。ところで、彼の引退の晴れ舞台となっていたはずのこのツールは、姿が見えず、結局裏出口から出て行った。

Mark Cavendish (8点)
最悪のスタート、栄光のフィナーレ。最高のスプリンター復活!

Alessandro Petacchi (8点)
ステージ優勝2回。マヨーヴェール獲得。36歳のこのヴェテラン選手はこれ以上は望めない。しかし、あの疑惑の行方は気になる。

Damiano Cunego (5点)
がんばった分(6)ぐらい与えたいところですが、結果が出なかった。一体、彼が何がしたい?ツールに勝つ男になりたい?またはワンレースでがんばる男なのか。瞑想を続ける彼とチーム。決まれば、強くなるはず。

Ivan Basso (4点)
健康問題があったことで彼も言い訳が出来る。しかし、最初のステージから遅くなる一方。パリーまで目立たず走れたことが評価できる。

Caden Evans (5点)
マヨージョーンは一日だけ。骨折は響いたので、バッソと同様にレースを破棄せず完走したことが評価できる。努力家のシンボルとして、尊敬する。


面白かったこと
多彩なイベント
アシストとイベントカー
フランスのチクリスタたち!やっと王者復活?


ひどかったこと
Mark Renshaw: 頭より足を使え!
Rui CostaとCarlos Barredo: 喧嘩はツールが終ってからにしろ!
Edvald Boasson HagenとBrad Wiggins: 期待はずれ!
フランスのレストラン: 閉店は早すぎる


やはりイタリアのジャーナリズムは楽しい。

2010年7月29日木曜日

CONTADOR, ASTANA離脱!


ヨーロッパから最新情報!!!
ツールを終えたばかり(優勝したばかり)のコンタドールはアスタナと契約更新ならず、離脱へ!
ツール・ド・おフランス中はすでに嵐の予感がしていました。ヴィノクロフとの間で何があっただろうか?
さて、500万ユーロの値段のするこのチクリスタは誰が雇うだろうか。ヴエルタはどうなるだろうか!!!気になっています。

この離脱騒動はヨーロッパのメディアはトップニュースとして報道されました。
やはりチクリスモは熱い!


情報源: The Indipendent

2010年7月28日水曜日

夜間練習♪


ジロとツールが終わって、普段の生活が戻って、なんだか変な感じがします(笑)
でも睡眠不足から開放されたので、これから思い切った練習ができます!

大阪・東京と言った大都会に住みますと、やはり、夜間・早朝練習に限ります。朝8時から夜9時まで交通量は多いので自転車練習に向かない環境です。
私の仕事はいつも夜遅く終わりますので、私生活には若干の支障が出ますが(なかなか友達に会えず)スポーツ的にいえば悪くない時間帯です。夜10時を過ぎますと、道は不思議なほど空いています。その上、東京は街灯が多いので道路は常に明るく走りやすいです。
最近、新しいルートを発見することは楽しみになってきました。

さて、これから走りにいきます!10時間耐久レースに向けてがんばります!!!

2010年7月27日火曜日

勝たなくても勝てる!


やはりコンタドールは強かった!!!
優勝候補のシュレック、メンチョフとアームストロングを抑えて3度目ツール・ド・おフランスを制覇しました。すごいことです。

チクリスモは不思議なスポーツです。コンタドールは一度もステージ優勝しないのに、ツールを制覇できる!そして、2度しかステージ優勝していないペタッキは、4度優勝しているカヴェンディッシュを抑え、スプリンターのトップの印であるmaglia verde(緑ジャージ)を獲得しました。
ステージ優勝はわかりやすいものですが、チクリスモは色々な勝ち方がありますので、実に面白いスポーツです。

しかし、今年は少し気になることがありました。
スポーツの世界には変な「優しさ」が浸透し始めたという点です。
昨年のジーロ・ディタリアは、ディ・ルーカはレース運営の安全性に問題があるというステージを止めて、ストライキ(ボイコット?)を行いました。今年のツールの第3ステージは、カンチェッラーラは集団を止めて、落車した選手を待ちました。コンタドールは、アンディ・シュレックのマシーントラブルを利用してmaglia gialla(マヨージョーン)を獲得した件でブーイングを浴びて、翌日謝罪の言葉を述べるほどに。。。

確かにチクリスモは一人で勝てないスポーツです。異なるチーム、敵対関係にある選手と力を合わせて、ゴールを目指すスポーツです。妙な利害関係が生まれることは理解できます。しかし、近年、このスポーツにも競争色は薄れてきています。
競争はよりよいものを作るために必要なものでだと思います。そのために、過激な方向に向かわないためにいくつかのルールが存在します。競争をなくして、利害関係を分かち合うことは「談合」と言います。うん。。。

この点では、チポッリーニの発言は面白いものでした。包丁のように心に刺さります。
私も「鬼軍曹」としてがんばり続けます!

2010年7月25日日曜日

スタミナ切れにならないように!


これが多くのチクリスタの問題です。ハンガーノック。。。スタミナ切れ。

みなさん、こんばんわ。
3日間このブログをサボりました。昨日チームのミーティングがありましたし、ツール・ド・おフランスは終るとしていますし、今朝も早起きしましたのでアップをしませんでした。すみません。
さて、今日は一人で三浦半島を走ってきました。1年で10回ぐらい行く定番のコースです。
今日は、自宅→横浜→鎌倉→葉山→城ヶ島の往復(ちょ〜ど200km)。
普段、横浜で横須賀経由で城ヶ島に向かいますが、信号が多いので鎌倉・葉山ルートにしました。

今日のような炎天下でロングライドをするときは、困ることが2つあります。
水分補食

真夏に1時間走ったら、体が1lの水分を失います。それを補うために、一時間毎にコンビニに入って、スポーツドリンク買って、ボトルに入れて、入りきれ合いものはがぶっと飲みます。
はっきり言って、面倒くさい。ロングライドの面白味は自転車を降りないで長く走る事にあるからです。今日だけで6l以上のスポーツドリンクと水を飲みました(おしっこは出ませんが)。
プロのチクリスタたちは、各チームのアシストカーがありますので、こういった悩みはないですね。ツール・ド・おフランスの平坦なコースでも一人当たり15ボトル以上を消費しますから、アシストカーはかなり忙しい。

次は補食です。

体を動かし続けるために、常にエネルギーを消耗します。私の後ろポケットはいつも食材で一杯です。プロのチクリスタたちも同じです。スタートシーンを見たら、後ろポケットは膨らんでいます。
ジロやツールでよく見られる光景があります。コースの中盤は選手たちは必ず「sacche di riformimento(仏語:サコッシュ)」を受け取ります。
その中身は高カロリーで食べやすいものばかりです。

○ボトルX2本(水X1本+ミネラル(夏)又はマルトデキストリン入り(春/秋)X1本)
○スポンサーが提供するパワーバー
○エナジージェル(フィニッシュ40〜50km前に接収)
○ジャム入りのパニーニ
○蜂蜜入りのビスケット
○生フルーツ(バナナ、リンゴ)又はフルーツジェリー

ダイエット中の方には気の毒のようなリストですが、レースには欠かせない物です。
もちろん、全部食べることはないですね。Cancellaraはフィニッシュの前に食べきれなかった物を必ず捨てるシーンがよく流れます。みんなはそうやっていますので、沿道で意外なプレゼントを拾う人は多いです。私も欲しいぐらいです(笑)

結局、ロングライドはお金のかかるものです。出る度に補食だけで2000円以上は飛びます(笑)。
さて、ツールは今日で終ります。
コンタドールは3度目の優勝になるでしょう。
この選手が面白いので、次のポストで書きます!

2010年7月22日木曜日

コンタドールにブーイング。。。なぜ?


7月19日、第15ステージ。
上り坂、maglia gialla激守のシュレックが攻撃。
突然、チェーンが外れる。
シュレックをマークしていたコンタドールは一気にスパート!サンチェズとメンチョフという強力なアシスト(?)が一緒。
シュレックの必死の猛上げにも関わらず、8秒の差でコンタドールがmaglia giallaを奪うことに成功。


レース中、アクシデントは付く物です。
メカニック故障、身体的故障、事故、落車。。。
自転車と一つの体だけで戦いますので、事故は分かりやすいものです。
シュレックが運悪くメカニックトラブルに遭いました。コンタドールはそのハンディを利用しただけなのに、ゴールした瞬間からひどいブーイングにあいました。個人的にいただけない光景でした。
なぜ?

スポーツに勝つために3つの様子が必要です。
1) 身体的能力
2) 精神的集中
3)
その割合、5:4:1

まずはきちんと体を鍛えること。つまり事前の準備がなければほとんど勝てません。
レース前、レースの最中もきちんと考えること。エネルギー消耗、疲労回復など、作戦を錬る事。スポーツは力任せだけで勝てません。
最後は運!少しの運も大事です。集団転倒をうまく逃げ切ること、パンクを免れること、魔の瞬間は誰にも訪れることです。これは神様から与えられたプレゼントです。

ですから、ブーイングはいただけないものです。
コンタドールを応援します。

2010年7月20日火曜日

ひざの痛み。。。関節痛。。。故障。。。

年をとりますと、体は痛んできます。
しかし、膝の痛みは年寄りに限った悩みではありません。スポーツをしますと、どうしても故障がつくものです。

今朝、通勤の途中ロードバイクに乗っている若い人を見て、ふらふらしていてどうしても走り方が変だなぁと思いました。聞いてみたら、元アメリカンフットボールで膝の怪我の影響で不自然な走り方しなければなりません。
サドルの高さが影響していたのですが、普段の生活でも支障が出るぐらいですから、やはり膝が故障がスポーツマンにとっては致命的なダメージです。
実は私も左膝を故障しいます。ロッククライミングなどといった負荷の重いスポーツはしてはならないそうです。
逆に、イタリアの医師によればロードサイクリング、水泳は負荷が少ない上に、頑丈な筋肉を育ってくれるので、とても大事なスポーツとされています。生涯に続くべきです。
町田の平野さん、がんばってね。連絡をください(笑)


話が変わりますが、昨日のシュレックを見ましたか?!
マシーントラブルでチェーンが外れた時にヒヤッとしました。あのふみ具合ですと、膝が腕にあたって落車するところでした。
ツール・ド・おフランスも楽しくなってきました。
今日のステージも見逃せません!!!

50度。。。


これが今日のアスファルトの昼の気温。
夏は好きで好きでたまらない季節です。でも、夏をなめてしまいますと、痛い目に遭います。

スポーツをやる人はわかりますが、夏になりますと体は激しい脱水に襲われるだけでなく、スポーツ道具である自転車も悲鳴を上げます。
まずは体は鉄板の上に走っている感覚を受けます。
自転車の場合は、タイヤとホイルは非常に熱くなります。
ホイルは熱くなりますとブレーキの効き目が悪くなります。アスファルト自体は熱の影響で、液状化まで行かないですが、滑りやすくなったり、凹みができたり、溝もできたりします。タイヤはまるで濡れた道路の上で走っているように感じます。
ツール・ド・おフランスとヴエルタが行われる真夏は、こういった状況は長く続きます。5月開催のジロ・ディタリアと比べて、レーサーにとってはきついレースのはずです。
熱さに強い人はグランツールを制覇します。

さて、明日も夜ではなく朝練に専念します。
来月のレースは少し心配ですから。。。

みなさん、夏を楽しく制覇してください!

2010年7月18日日曜日

夏は最高ですが。。。


梅雨明け♪
梅雨明け♪

心の中で幸せで一杯です。夏は一番好きな季節ですから。夏野菜は大好きです。トマト、ズッキーニ、キュウリ、茄子に、スイカ、メロン、もも。。。
体内脂肪率は8%未満のために暑さに強い体をしています(逆に寒さに弱く、冬になりますと湯たんぽが必須アイテムです。。。汗)

今日は眩しいほどの夏空のもと、早起きしてチームのメンバーと集団走行を練習しました。炎天下での高速走行は厳しいものです。体温はすぐ上昇するし、水分が奪われるし、集中力を保つ事は難しい。インナーを間違っただけで、10分も立たないうちに体は使い物にならないことも。

さて、暑い日の対策は、水分とエネルギー接収です。ボトルはあっという間に空っぽになってしまいますので、何回自転車を降りてミネラル(特にナトリウムとカリウム)濃度の高いドリンクを入れ替えなければなりません。塩分の入っているパワーバーなどを30分ごとに食べなければなりません。夏はスポーツのやり方を少し変えるのです。

夏のもう一つの問題は、暑さだけでなく衛生的に生活をすることです。汗で服はすぐ臭くなりますし、あれと思ったら、食べ物にカビ!ゴキちゃんも元気に台所で顔を出してきます。自転車のボトルも例外ではありません。
うっかりをしていたら、ボトルの中は黒いカビがぁ。。。

ああ〜、やってしまいました!

今日は塩素系の「キッチンブリーチ」で全ボトルを掃除しました!
びっくりするほど白くなりました!!!新品同様!!!感動しました。お進めします。

3連休〜


と言いたいのですが、会社は連休と無縁の会社で日曜日だけ休みになりました。
うん。。。
体を休ませたい気分(笑)

さて、世の中はせっかく3連休の真っ最中ですので、ツール・ド・おフランスの真面目な?話題をさておき、グラン・ツアーのもう一つの楽しみ方について話したいと思います。
宇都宮で行われるジャパンカップを見た人が知っていると思いますが、各ステージのスタート地点、重要なな通過地点とゴールは多くのイベントが行われています。


ファッションショーやパレードがあったり、子ども自転車教室、スプリント体験できるショートレースがあったり、盛りたくさんです。
チクリスモはもちろんイタリアで絶大な人気のあるスポーツですが、若い世代から親しんでもらわないと未来がないです。

明日はトレーニングです!

2010年7月16日金曜日

足はだめなら、頭を使え!



昨日のツール・ド・おフランスを見て驚きました!まさにタイトルの言葉は実現されました。
HTCコロンビアのMark Renshawは何を考えたか、キャヴェンディッシュの優勝のスプリントを誘導するために、先頭を走っていたファラーを3回も頭突きをしました。バランスを崩したら、60km以上の出る先頭集団の大転倒につながりかねない状況(ツール・ド・スイス第4ステージのように)。HTCはこんな元気なチームでしたっけ?(笑)
結果として、キャヴェンディッシュはステージ優勝しましたが、レンショーは罰金とレース除外処分を受けました。当然の結果です。
頭の使い方を少し間違えたのでは?と思います。

レースが白熱しますと、人間は簡単に理性を失います。クールなエヴァンスも今年のジロ・ディタリア第3ステージでチームの支えを失い、感情的になって、小競り合いをしていました。私も乱暴なレース展開に対し、怒鳴ったりします。
でも、これもスポーツですね。
レースが終わったら、いい思い出になっています。

さて、ヒルクライムシーズンが終わりましたので、今度は平坦なコースでのレースが多くなります。体を少し作り直しますか。

2010年7月15日木曜日

そろそろ梅雨明けか。。。

Stagione delle piogge...
雨期。アジア特有の気候です。日本に来る前までは夏は6月に始まり、9月に終ります。
日本の場合は8月に始まり、8月に終ります。短い!
イタリアはやはり地中海気候でしたよね。夏はほとんど雨が降らないので、チクリスタたちにとってはいい季節です。グランフォンドの季節でもあります。
毎日のようにアマチュアー向けに大型レースが行われ、国営テレビで生中継されるほど人気が高いです。
日曜日はGranfondo Pinarelloが行われます。ピアレロが主催するレースです。今年から名前は変わりました。「La Pinarello Cycling Marathon」。英語とイタリア語が混じっていて、グローバル化の影響かな?(笑)
このレースは2001年に始まり、実は一度も参加した事がないです。トレヴィゾ市からスタートし、モンテ・グラッパ、フェルトレ、ヴァルドビアディネを通って、トレヴィソ市に戻ります。第一次世界大戦の舞台でもあり、ヴェネト州の有名なスプマンテの名産地でもあります。
ジロ・ディタリアのコースとなるモンテ・グラッパ(ニバリ優勝ステージ)に挑みます。

総合距離:200km(ロングステージ)
標高差:3700m
参加費:30ユーロ(4000円)

コースの紹介はこちらです。

日曜日は夏らしい一日で、熱射病で倒れるチクリスタは多いです。特にモンテ・グラッパは落者、パンク、あらゆる事故が発生します。厳しい山です。でも大好き!
日曜日は一人の友達が参加します!羨ましいです!
Nitoさん、気をつけて楽しんでくださいね。土産話を待っています。
来年は私も参加しようかな?海外からの参加ですと、35ユーロかかりますが(笑)


今年のコースはこれです↓
part 1


part 2


part 3


MONTE GRAPPA!!!

2010年7月13日火曜日

伊蛮バッソ


今朝話した「チェントロ・マペイ」の様子。
すぐにでもやってみたい!!!

山。。。


珍しく午前中アップです。
昨日ツール・ド・おフランスは中休みで私も中休みしました(笑)。
さて、第8ステージはAndy Schleckが優勝し、Cadel Evansはmaglia gialla (マヨージョン)になりました。Contadorはもうすぐ近くにあって、39歳のArmstrongは沈没しました。不幸に落社は連続し、危機的なタイム差にあります。今年のツールは誰が優勝するかまだわかりませんが、優勝できない選手はわかりました。

スポーツ的に39歳は厳しい年です。身体機能が低下し、20代の瞬発力、30代の持続力は維持できなくなります。私は42歳ですので、ま、よくわかります(もともと瞬発力はないのですが)
それでは、チクリスモをやめるか?
ないですね。スポーツは優勝目的もあれば、スポーツを楽しみながら身体能力を研く目的もあります。ciclo amatore(マチュアー)としては先はまだまだ長いです。

山に挑む事。。。

ヒルクライムは瞬発力と巨人な持続力が必要とする種目です。
まずは体重は重いのでこれだけで得意種目ではないのです。しかしトレーニングをすればクリアーできる部分は多い。
Aldo Sassi (Mapeiスポーツセンタードクター、BassoとEvansのトレーナー)によれば、このようなトレーニングをすれば、身体能力をアップ出るそうです。
まずは、トレーニングをし続けること。
一週間に最低一回(ベストは2回)「forza-resistenzaトレーニング」をすることことです。これはローラー台でやる脚専用のパワートレーニングの一つです。腕の力はまったく使わないので、手をハンドルに乗せる程度。
ケイデンス:35−40回転/m
ギアー:53x15〜17
傾斜:7−8%
心拍数:80〜90%
腕を使わないで、下半身の筋肉に集中して、事前に必ずストレッチングを行うこと。


私のようなレーサーは1分30秒X5本をセットにして、その間1分30秒休みします。
プロのレーサーは2分X6本をセットにして、その間2分30秒休みます。
この機材はほしい〜☆

さて、今日のツール・ド・おフランスはヒルクライムです。
Marie-Blanche 山(9,3km、傾斜7,6%)
Soulor山 (11,9km、傾斜7,8%)
Tourmalet山 (18,6km、傾斜7,5%)

いいね。
来年、みんなで東京ヒルクライムOKUTAMAステージへ行きましょう。

2010年7月11日日曜日

やはり実力が。。。

今日は1ヶ月ぶりのレースに出ました。富士山ヒルクライムに続き、またヒルクライム:第2回東京ヒルクライムOKUTAMAステージ
昨日の日記でも書きましたが、ヒルクライムは得意分野ではないのに参加しました!
好きな種目ばかりを選べれば確かに楽ですが、偏食のようになってしまうので、あえて不得意分野に挑戦することも大事だなぁといつも思います。自分の弱点を理解する事と共に、いつも新しい何かがあると感じるからです。
やはり挑戦は人生のスパイスですね。

さて、結果と言いますと、あまりよくなかったです。タイムは30分50秒(昨年と比べて40秒ダウン)。総合順位は650人中45位(昨年は18位)。実力です!正直言って30分の壁を切りたかったです。
今年のレベルは高かったように感じます。強いレーサーがたくさんいて、機材も素晴らしかった。この大会の知名度が高くなった証拠ですね。

この東京ヒルクライム奥多摩ステージには、もう一つの魅力があります。レース後の授賞式と交流会。アットホームな雰囲気で行われ、イタリアのグランフォンドの雰囲気はそのまま日本に持ち込んだ感じがします。知らない人同士で食事を分かち合って、笑い合って、その中で新しい交流が始まります。オーガナイザーに乾杯!

さて、ヨーロッパはツール・ド・おフランスが行われています。今日はHaute Savoyeに向かって、いよいよ山岳コース。スプリンターの出場は今日で終ります。今度は優勝候補のコンタドール、そしてイヴァン・バッソとアームストロングは本気で戦い始めます。
Haute Savoye... この地域は少しほろ苦い記憶があります。。。
あの時、若かったね(笑)

2010年7月10日土曜日

実は。。。


少し忙しかったので、ブログを2日間サボりました。すみません。
実は木曜日の夜、Jsportsスタジオ見学をしに行きました。キャヴェンディッシュが見事な復活を遂げた第5ステージの日本放送の裏舞台を堪能しました。
スタッフは凄いです!みんな真剣そのものです。結局、午前3時に帰宅(危篤?)しました(笑)
やはりプロのレーサーのレース運びは勉強になります。

そうそう、キャヴェンディッシュ。
25歳のこの若きヴェロチスタ(スプリンター)は長い暗いトンネルを抜けて、復活しました。優勝の感動の涙の前で、私もぐっと来ました!
人はずっと勝ち続けますと、勝ち続けることは当たり前だろうとみんな勘違いします。ナンバー1であり続けることは相当つらいことです。彼はそのプレッシャーに負けて、長いくらいトンネルをさまよい続けていました。乱暴なレース展開にみんなから厄介者として扱われました。でも木曜日はやっと出口を見つけ、見事なステージ優勝をしました。その涙はホンモノでした。
明日は私はレースです。第2回東京ヒルクライムOKUTAMAステージです。
ヒルクライム&TTですので、得意分野でないです。ヒルクライムであっても150kmを超えるステージが好きからです。
明日は早いので、寝ます。がんばります!!!


あ!明日は参議院選挙がありますよね。みんな行きますか。選挙権がないので、僕の分も投票してください。

2010年7月8日木曜日


ペタッキ、かっこういいいい!!!
文句なしの見事なステージ優勝!
今日もスプリンターが主役。誰が勝つでしょう。キャベンディッシュはまだかな?そろそろリベンジか?

2010年7月7日水曜日

雨のサイクリング。。。

七夕が終ろうとしています。
日本に来た時に七夕のことを「ばたばた」と聞き間違えて、7月7日は「ばたばた祭り」だとずっと思っていました。思い込みって面白いですね(笑)

日曜日はレースがあるため、先ほど少し走ってきました。
雨が激しかったが、それほどに気にならなかったのです。
確かに晴れた日に走ったほうが気持ちいいですが、雨も嫌いではありません。もちろん、晴れた時と雨の時は走り方を変えなくてはいけません。マンホールと効かないブレーキは凶器となるからです。。。
家に帰ってから、シューズや自転車の手入れが欠かせないのです。

さて、ツール・ド・おフランスは盛り上がっています。フランスのテレビが流す映像はとてもきれいで、イタリアとはだいぶ違います。フランスは平地が広いため景色が広く感じます。これに対し、イタリアは山が多くて狭く感じます。ですからフランスのヘリコプターから流れる映像はダントツ奇麗です。ドラマチックです。

今日はシャンペーン地方を横断中。ゴールはReims。
実は15歳の頃、修学旅行でこの地域を訪れました。お約束のシャガールのガラススタンドも見ましたが、シャンペーンのワイナリーも見学して、シャンペーンも飲みました。たった50ccで酔っぱらってしまった記憶があります。イタリアのスプマンテを飲んでも酔わないのに、驚きました。
15歳で飲酒?と驚く人もいると思いますが、イタリアでは可能です。規制はないからです。規制がないというより、アメリカ、ドイツ、イギリスのように一気に多くのアルコールを飲む習慣はないからです。酒はゆっくりと楽しむものだとずっと教えられました。
ツールに乾杯しよう♪

2010年7月6日火曜日

Tour de France 02..でもイタリアは...

今日もツール・ド・おフランスでは、落者が多くて、大変でした。ベルギー、オランダは真夏は天気は変わりやすいものです。晴れたら、急に雨が降る。暑いと思ったら、10分経たないうちに寒くなります。
結局、ベルギーチーム所属のフランス人は勝ちました。
さて、イタリアは別の大きなイベントが行われました。「Maratona della Dolomiti(ドロミーティ自転車マラソン)」。このレースはイタリアで人気のあるグランフォンドの一つで、9000人のチクリスタは参加します(応募数25000通)。ドロミーティはイタリア北部にある山脈でサラミ、チーズはおいしい!もちろん、このマラソンは立派な市民レースです。

 ■138kmコースで、標高差4190m
 ■55kmのショートコースでも標高差1780m
越える峠はCampolongo (1875m), Pordoi (2239m), Sella (2244m), Gardena (2121)...

かなりきついコースですが、景色はとても美しい。Passo Gardenaはよく知っている峠です。マウンテンバイクでもすごく楽しめます。
このレースはRAI 2(国営テレビ)で朝6時から12時まで生放送されます!市民レースですよ!まるで、東京マラソンのような盛り上がりを見せます。
イタリアでは昔からチクリスモはとても人気ですが、最近、別の意味で人気が集まっています。
キーワードは「エコ」です!
街は自転車専用道路が増えているし、ヨーロッパでは車より自転車に社会がシフトしています。日本もシフトしつつあるかな?
さて、日曜日はレースがあります!
がんばります!

2010年7月5日月曜日

忘れていた!

色白であること!
来週のヒルクライムに控え、今日のトレーニングは山に行こうかな?どうしようかなと悩んでいました。
外は曇りで天気予報によれば午後から激しい雨の予想。山を断念しました。下りの山道はかなり危ないです。ブレーキはまったく効かないからです。
結局、三浦半島コースを選びました。雨が降っても危なくないコースです。
しかし、ここは大誤算の始まり。
まずは、日焼け止めクリームを塗らなかった事。
そして、黒いジャージを着た事。
最後は交換寸前のタイヤで走った事。

結果として、夜まで雨が降らなかったのでひどい日焼けをし、気が狂うほど汗をかいたし、家から数キロの距離で雨が急に降り出して、タイヤは持ちきれずパンクしてしまいました。
チクリスモはハプニングが多くて、面白い。

さて、ツール・ド・おフランス第一ステージは落者はかなり派手でした。でも最後はイタリアのスプリンター、ペタッキが勝ちました!嬉しい!!!
イタリア勢、がんばれ!!!

2010年7月3日土曜日

ぢ〜


ぢ〜。。。

まだ縁のない病気です。
幸い事に今まで一度もなった事がないです。でもいつなってもおかしくない生活を送っています。
多忙なスケジュルに、極端に少ない睡眠。その上、サドルに何時間も座るスポーツをしています。体は悲鳴をあげておおかしくない。
唯一規則正しいものは、食事です。きちんと食物繊維と炭水化物をバランスよく摂るようにしています。肉はほとんど食べていません。

オランダでツール・ド・おフランスが始まろうとしています。痔がきっかけに、嵐が吹き上げました。
Cervelo所属のXavier Florencio選手はチーム規定違反を起こし、追放されたようです。原因は痔の塗り薬。禁止とされている物質が含まれているために、チームの医師の相談せずに使用してしまいました。規定を破りましたので、追放。厳しい処分です。なぜか。

プロのチクリスタたちは疲れを和らげるために、いくつなの方法を使っています。
マッサージ、食事療法、安静(休む事もプロ選手の大事な仕事)、そして薬(一般で使われている物もあれば、医師の処方が必要なものもある)。使用されている薬は全部UCIに報告する義務があります。種類と摂取量がクリアーすれば、使ってもいいということになっています。
こうすることで、UCI自身もある程度のドーピングを認めています。が、その基準はとても厳しく選手の誰もがぎりぎりのラインまで薬を接収をしています。ですから、チームによって風邪薬、痔薬などの接収は固く禁じられています。基準のボーダーラインを超えることに繋がりかねないからです。
残念ながら、チクリスタにとっては、膝の関節と共にサドルの当たる部分はとてもデリケートで痛みやすいものです。痔になる選手は少なくありません。薬が飲めずに、苦しんでいます。

確かに優勝のために薬に頼ることはよくないことですが、毎日摂るサプリメント、スポーツドリンク、美肌のためのコラーゲンなども一種の薬物ですね。
チクリスモの世界、甘くないですね。
さてこれからJ-sportでTOFを楽しみます。みなさん、加入していますか。

2010年7月2日金曜日

硬いvs柔らかい


硬いパン、柔らかいパン
硬い頭、柔らかい頭
硬い体、柔らかい体
硬い自転車、柔らかい自転車
硬いサドル、柔らかいサドル

私は硬い食べ物が好き(せんべい、フランスパン、リンゴ)。体につけるものは柔らかい物が好き(できる限り、天然素材)。動物も柔らかい動物が好き(犬よりネコですかね)。自転車の場合、いやいや柔らかい物が好き。

趣味、味覚、体質、性格。。。色々あります。どれがベストか一言では言えません。
バランスが大事。
ちなみにLiquigasのNibali選手は硬めのサドルを好みますが、Bassoは柔らかめ。Contadorも柔らかめ。。。

私は2台のロードバイクを持っています。
1)カモンデールCAAD9
 ボディ:硬い
 ホイル:いやいや柔らかい
 サドル:硬い

2)るっく858
 ボディ:柔らかい
 ホイル:柔らかい
 サドル:めっちゃ硬い

自転車は良くても、一つのパーツが遭わないと全部だめになります。噛み合わせのようなものです。数ミリの狂いは大きなハンディをもたらします。

でも今日はすべてが改善しました!ついに、行きつけのプロサイクルショップなるしまフレンドSelle San MarcoのMantra Racingを買いました!
感動の連続です。
見た目は大きくて、重さもあります(220gr)。でも座り心地は抜群です。私はヒルクライマーより、パッスィスタですので、超ロングライドに最適だと思います(でもヒルクライムもいける。。。)
じゃ、みんなに勧めるものか?と言いますと、それはできません。なぜ?
このサドルは私の体との相性がよくてほかのチクリスタはわからないからです。
サドルをレンタルできるサイクルショップがあれば、ぜひバンバン借りてください!

恋人もそうですが、ものを試してみないと、わかりませんからね(笑)。

2010年7月1日木曜日

7月になりましたので、

ラッキーカラーはピンクから黄色に変わりました。
そうそう、ツール・ド・おフランスの季節になってきました。しかし、フランスから帰ってきた友人から変な知らせがありました。
ミラノは30度を超える暖かさのに対し、おフランスはかなり寒いのようです。パリは10度しかなかった、だそうです。
日本は梅雨の真っ最中で毎日湿気との戦いが続いている中で、夏の真っ最中であるはずのヨーロッパでも天気は少し不安定のようです。選手たちはかわいそうです。
暑すぎると、確かに走りにくいです。夏で行われる自転車競技の場合、選手は1時間で1lの水を失うわけで、アシストは大忙し!Vueltaも非常に暑いので、このレースを嫌う選手も少なくはありません。
寒いときは700ccぐらいの水は飲みますが、別の敵があります。体温調整です。風邪が引きやすくなりますし、レースをリタイヤーする選手も多くなります。

私からみれば、ツール・ド・おフランスは、ジロ・ディタリアと性格は少し異なるようです。
おフランスでは道が広いために、逃げ集団はほとんど作れません。レース全体はスピーディーです。ですからスプリンター有利のレース展開が多いです。バッソはスプリンターではないので、ジロとツアーのバブル優勝は少し厳しいかな?
Contadorもスプリンターとして弱いですが、クロノマンとしても、ヒルクライマーとしても、
すごく強い選手です。ですから、TTと山間部でがんばれば時間を稼いで優勝を狙う事ができます。もちろん、昔のチームメートArmstrongとの直接対決は楽しみです。

さて、土曜日からまた不眠が始まります!
フォルツァ・イタリア(勢)!!!