2011年12月30日金曜日

練習@沖縄


沖縄、おそるべし。
温暖な気候にきれいな空気。さらに野菜たっぷりのおいしい食事。国内において沖縄の冬はチクリスタとして最高の場所です。雨が降っても気にならない程度。さらに地形は魅力的です。
昨日は那覇を出てヤンバルまで走りました。帰りはツール・ど・沖縄100kmコースを。
往復で260km。終ってみると標高差2300km、消費カロリー3500KCal。
ひえ〜、東京→富士山と同じぐらい大変なコースでした。また北上することにつれて冬の強烈な向かい風に苦しみました。沖縄、おそるべし!

今日は足を休ませて流しにしました。少し観光らしい観光もしました。首里城、瀬長公園(那覇空港の離着陸が身近に見られる場所)、猫公園(場所は秘密♪)。
しかし世界中のチクリスタたちはクリスマスの一日だけを休んで必死にトレーニングをしています。
後2週間で2012年シーズンスタートです。

2011年12月28日水曜日

チクリスタ@沖縄

現在沖縄に来ています。
しかし、なぜかツール・ど・おフランスを見ています。
明日は暖かい地域からリポートします。

2011年12月26日月曜日

Merry Xmas

昨日クリスマスでした。みなさんはどのように過ごしましたか。
自転車の業界は昨日と今日は休みです。
昨日はクリスマス。今日はサント・ステファノの日です。最初の殉教者です。イタリアでは連休です。普段、家族と一緒に過ごしたりミサへ行ったり割とのんびりと過ごします。
イブの日はミラノでバッソ選手がガゼッタストアーに現れ、少ししたイベントが行われました。
こうやってイタリアで名選手と身近に会えるチャンスがあるのでチクリズモの特権ですね。サッカーなら大騒ぎになるのでサッカー選手は遠い存在となりました。

クリスマスは現在キリスト教の最高のイベントです。イエスが生誕したことを記念する日です。日本で言いますと天皇誕生日のようなものです。
レース中の光景ですが選手たちは十字架を握ったり十字架のサインをしたり、宗教的だと思われる行為がしばしば見られます。ファビアン・カンチェッラーラも有名です。
やはり宗教は苦しいときに精神的な支えとなりますね。
みなさん、どのようにクリスマスを過ごしましたか。


さて、面白いビデオですが載せる価値がありました↓

2011年12月25日日曜日

政治からの素敵なプレゼント



イタリアの120%は可愛いものですね。
メリークリスマス、 buon Natale!

2011年12月23日金曜日

23日のコスプレ



後2日でクリスマスです。
今日は練習というより、三浦海岸美崎までサイクリングしました。時期は時期ですのでチームの人と4人で軽くコスプレをしました(年に1〜2回しかやりませんのでご安心を♪)。
今回のテーマはトナカイでした。ドンキーで買ったトナカイのカチューシャをヘルメットにつけて走りました。
強風が吹く中ですごい風圧を受けましたが、周りの人から意外にも好評でした。あちらことらで「お!」「あ!」「かわいい!」「写真を撮っていい?」という人まで。
イエスキリストの誕生とトナカイは全く関係ないですがやはり人を楽しませることが好き。

さて、昨日も書きましたが会社では毎月会社ではイタリア語と日本語によるウェブマガジン「GEKKAN」出しています。
今回の特集はアルフレード・ビンダ自転車協会を取り上げました。
イタリアでは100年やそれ以上の歴史を持っている自転車協会が多い。このアルフレード・ビンダ協会は1929年に設立され、イタリアの名選手アルフレード・ビンダ(1902-1986)にちなんで命名されました。第二次世界大戦勃発前の話ですがこのビンダ選手はジロディタリアを5回優勝、世界選手権を3回優勝した人です。すごい!
現在、協会の活動はレースを企画・実施することです。2008年ヴァレーゼで行われた世界選手権を主催しその翌年、2009年にスイスで行われた選手権にもビンダ協会が携わりました。もちろんイタリア国内で多くのレースを企画しています。
一番有名なレースは「トレ・ヴァッリ・ヴァレズィーネ(文字通り:ヴァレーゼ地方の3つの谷)」。91年の歴史を持つレースです。
2011年今年からジロ・ディ・パダーニャ(ツール・ド・パダ−ニャ地方)も実施。以前にも書きましたが、このジロ・ディ・パダーニャは政治的な匂いが強くて実施するのに困難を極めました。レース中にずっと抗議や妨害行為が続きました。ネットでも書けないようなことも!
ま、これを除けばビンダ協会の名前を知らない人はいないぐらい有名です。

さて、記事をまだ読んでいない方がいたら、ぜひ目を通してください (link)
そしてイタリア語を勉強したい方がいたら、ぜひ私に任せて下さい!(link)。



関係ない話ですが最高です↓

2011年12月22日木曜日

アルフレード・ビンダ自転車協会!

イタリアのレースは主催は様々。
今日からトレ・ヴァッリ・ヴァレズィーネ、2008年ヴァレーゼ世界選手権や2011年ジロ・ディ・パダニアの主催者であるアルフレード・ビンダ自転車協会副会長のインタビューは、会社が出しているウエブマガジンに掲載されました。
心が一瞬にしてイタリアまで飛びました。
歴史あるトレ・ヴァッリ・ヴァレズィーネ以外はREGIO INSUBRICAというレースの話が面白く、変わってゆくヨーロッパをうまく象徴してくれました。
スポーツも時代の変化を示してくれますので面白い。
読みたい方はこちらまで↓
http://www.il-centro.net/magazine/1112/speciale.html

2011年12月21日水曜日

Bettini監督!よく言った!

昨日イタリアスポーツ新聞、ガゼッタ・デッロ・スポルト電子版にてイタリア自転車競技代表監督パオロ・ベッティーニのインタビューが掲載されました。
いや、さすが、ベッティーニ!世界選手権3度優勝だけあるの言葉でした。2011年は振るわない成績に終わったイタリア勢についてこう語りました。
原文
「Stiamo cercando di uscire dal guado, come capitato già ad altre nazioni, come la Francia. Non ci manca la qualità ma la quantità: non credo che i giovani si siano accostati meno a questo sport per via dei suoi problemi (leggi doping, ndr), perché i genitori hanno più paura del traffico e di altri rischi. Di certo c'è mancata la scuola della pista, però adesso dobbiamo rimboccarci le maniche. Paesi senza tradizione o quasi come Stati Uniti, Inghilterra e Australia sono venuti fuori portando avanti un progetto, noi invece per 15-20 anni non ci siamo accorti che dovevamo seminare, vivendo troppo su allori e tradizione」.


イタリアは泥沼から脱出しようとしています。かつてのフランスに似ています。クオリティーが足りないわけではなく、量的な練習が足りません。多くの若者たちが自転車競技に興味を持ちこのスポーツに入ります。ドーピングスキャンダルもありましたが、交通事故の危険性が心配で多くの両親が子どもたちにストップをかけています。「ピスタ(インドア競技)がほとんど行われていないことも影響しています。
米国、イギリス、オーストラリアの成功の背景にはちゃんとした計算された計画があります。イタリアはこの15~20年の間、過去の伝統や栄光を信じて進んできました。でも種をまくべきでした。


いやいや、厳しい言葉ですが素敵です。
過去の伝統と栄光。。。確かにいい響きです。日本の産業構造に少し似ています。過去の栄光と伝統ばかり見て、米国と韓国の新技術や発想転換に遅れています。
かつて日本はウォークマン、ゲームボーイ、VHS、DVD、リチウムバッテリーを世界に撒きました。多くのスタンダード企画を作りました。現在、アメリカのソーシャルネットワーク、アップルのiPhoneに完全に負けています。経済的にも文化的にも韓国に負けています。
イタリアも同じ状況にいます。自転車メーカーではスペシャライズドやキャノンデールに負けています。ビアンキの影も薄い。やっとかつての元気が戻ってきていると感じています。
負けること。
いいことだ思います。世界は常に動いていますので過去ばかりを懐かしむと進歩がありません。「過去がよかった」という人ほどおそらく過去に見た未来が好きだったから。
「クレヨンしんちゃん 大人帝国の逆襲」を一回見てみてください。

2011年12月20日火曜日

クリスマスまで後少し!



世界最大の消費主義フェスティバルが近寄ってきています。ナターレ、クリスマスです。
小さいころはそんなに「プレゼント、プレゼント」ではなかったので時代はだいぶ変わりましたね。私の場合、12月25日ではなく、1月6日にプレゼントをもらっていました。この日はエピファニアと言い、イエスキリストの誕生を知った3人の博士たちが彗星を追ってイエスが眠る羊小屋まで足を運び、王様に相応しいプレゼントをあげたそうじゃ。その名前はエヴァンゲリオンに出てくる「メルキオール」「バルダサール」「カスパー」です。
ま、大人の目を通してみるとおとぎ話の世界ですが、プレゼントをするのも、もらうのも古今東西において嬉しいことです。

自転車競技を楽しんでいる人なら高級フレーム、高級ホイルは究極のプレゼントです。40万~80万する代物ばかりです。ぜいたくすぎるプレゼントで、普通に手が出ません。しかし、書籍やウェアーがあります。
私がモデルとなったカペルミュールシリーズ(link)はリーズナブルでかっこういいし、またはカンパニョーロのウィンターウェアーも捨てがたいです。
先日ナルシマ神宮店(link)でたまたま見つけたCampagnolo Heritage Winterシリーズはかなり気に入っていたので購入しました。
色は格好いいし、配色のバランスも面白い。しかし難点は一つあります。少しタイトな作りですので太めの方は厳しいかな?
ま、体を絞って着ましょう!!!

さて、レースシーズンスタートまで一か月。私も体を作り直します。

2011年12月19日月曜日

43歳になりました♪



今日は43歳になりました。あっという間でした。
でも多くの素敵な方に囲まれて、毎日幸せです。
より多くの人を幸せにするためにこれからもがんばります。

2011年12月18日日曜日

た。。。食べてしまった。


昨日会社でクリスマスパーティーが行われついに禁断のものに手を出してしまいました。
大好きなパネットーネを食べてしまいました。イタリアから大好きなブランドTRE MARIEのパネットーネが届いてぺろりんちょと大きな一切れを食べました。やはりうまい。
今日は反省の意を込めて菓子パンや砂糖をいっさい口にしませんでした。朝ご飯は和風に。昼と夕食は大根と人参サラダを中心にパンと珍しく肉を少々!
体重を1gr増やすには一瞬。1grを減らすには3倍の時間と努力がかかります。これがチクリズモ、自転車競技の苦難です。

今日は面白いデマの一つを紹介します。
ネット時代になって以来、謝った情報やデマが錯綜している中で、正しい情報を見極めることが至難の業です。マスメディアも面白い情報を伝えれば視聴率が増えるためにスポンサー契約との関係で謝った情報を平気で伝えています。
以下の情報はイタリア語で言いますと「bisogna prenderla con le pinze」。直訳は「ピンセットでとるべきです」つまり「確かではないので慎重に扱うべきです」。さてさてどんな情報なのか。
ベルギーの大手スポーツ新聞Het Nieuwsblad(link)によれば、2013年のツール・ど・おフランスの最終ステージはパリではなくラルプ・デュエズになりそうです。
2012年のツール開催まで半年以上があるのにツールにまつわる話が多く出ています。面白い現象です。情報はちびちび出ることがレースのないシーズンの一つの楽しみです。
ま、本当だったらすごい話です。革命的な変化でしょう。
フランスアルプスにあるこの山は100年の歴史のあるツールの中で27回も登場し21のまがりがとても魅力的なコースです。
ビアンキに乗っていたマルコ・パンターニとアームストロングの勝負を思い出します。


さて、年末年始は少し真面目に練習します!

2011年12月15日木曜日

クリスマスモードのチクリズモはやはり苦しい。。。

もう少しでクリスマスです。
イタリアでは普段24日まで仕事で、人々は25〜26日は家族と一緒にのんびりと過ごします。
チクリスタたちも一緒です。24日まで練習をし、25日のクリスマスと26日のサント・ステファノの日はゆっくり過ごします。27日からまた猛練習スタートです。
スポーツ選手、特に持久系のスポーツの場合、時間をかけてマメに体を作らないと優勝につながりにくいのです。そして多くの選手たちはお菓子などといった甘いものとの別れを告げます。体を絞るために糖分の過剰接収を控え、玄米を食べたり、フルーツを食べたり、腹ぺこの新年が始まろうとしています。
さて、チャンピオンたちもこつこつと準備しています。2012年の活動は上々に明らかになってきています。
コンタドールは1月下旬、アルジェンティーナでデビュー戦。ペタッキも1月、オーストラリアで。ジルベールは2月のカタールで。
気になる選手たちはがんばっていますが、個人的にクリスマスの時期ぐらいはイタリアの伝統菓子「パネットーネ」をたっぷり食べたいですね(笑)。

2011年12月13日火曜日

SERIE A/SERIE B

UCIの発表を見ました。
プロコンチネンタルチームが発表され、とても面白いことになりました。
プロコンチネンタルチームはイタリアのサッカーで言いますとSERIE Bです。つまりプロツールに所属しているチームのすぐ下のカテゴリーです。
プロツールのチームはUCIが認めているプロツールカレンダーに自動的に参加できます(参加というより、出場しなくてはけません)。プロコンチネンタルチームは各グランツールやクラシックレースの招待がないと参加できません。ツール・ド・おフランスではフランスのチームが目立っているのがそのためです。逆にジロ・ディタリアではイタリアのチームが目立っています。もちろん、ヴエルタではなぜかスペインのチームが多い。。。

2012年のリストは以下の通りになりました。

ベルギー
 Accent.Jobs - Willems Veranda's
 Landbouwkrediet
 Topsport Vlaanderen - Mercator
カナダ
 Spidertech Powered by C10
中国
 Champion System Pro Cycling Team
コロンビア
 Colombia - Coldeportes
フランス
 Bretagne - Schüller
 Cofidis, le crédit en ligne
 Europcar
 Saur - Sojasun
ドイツ
 Team NetApp
イギリス
 Farnese Vini
アイルランド
 Colnago - CSF Inox
 Utensilnord Named(元デ・ローザ)
イタリア
 Acqua & Sapone
 Androni Giocattoli
オランダ
 Project 1T4I
ロシア
 RusVelo
スペイン
 Andalucía
 Caja Rural
米国
 Team Type 1 - Sanofi
 Unitedhealthcare Pro Cycling Team


イタリアはたった2チームです。ガルゼッリのアクア・エ・サポーネとスカルポーニが昨年まで所属していたデ・アンドローニ・ジョカットリ。。。なんだか、少ない!
イタリアのチクリズモはだめなのか。
そんなことはありません。
イギリスにはなぜか、ヴィスコンティが所属していたヴィニ・ファルネズィ、そしてアイルランドではコリナーゴ CFSとウテンスィル・ノルド!ちゃんととしたイタリアンチームです。
答えは簡単です。チームの運営費はイタリア国内で認められる基準よりずっと安いからです。つまり、この運営費ならイタリアでの登録が認めないのに立ちし、同じEUなら別の国を変えれば登録できます。面白いカラクリです。

さて、ここで目立っているのが初のアジアチームです!中国のChampion System Pro Cycling Teamです。すごい!
日本のプロコンチネンタルチーム、いや、プロツールチームはいつ誕生するか!!!シマノ、日産自動車は海外でプロチームのスポンサーになっているにも関わらず、国内では。。。うん。
キャノンデールのほうが頑張っているような気がします。

UCIのリンクはここです


2011年12月11日日曜日

冬の山は甘くない。。。


久しぶりに冬の山を味わいました。奥多摩湖まで走ってそこから月夜野山に登って檜原から東京に戻るいつものコース。目をつぶっても走れます。
しかし先日の雪が残っていて奥多摩湖から檜原までは天然冷凍庫の中で走っているような状況でした。上りはいいとして、下りは日陰の場所が多く道が凍結していました。かなり厳しかったです。スリップする危険性と同様、極寒に襲われました。しっかり防寒したつもりで後一枚が欲しかった。
実は寒くなりますと体が多くのエネルギーを無駄に消耗してしいます。そのためエネルギーバーやミニパニーニを持っていかないと痛い目に遭います。それでもイタリアと比べて今日は暖かかったですね。
日本と比べてイタリアの冬はとても寒い。東京の冬はナポリ以南の気候に似ており実家のあるヴェネツィアは最高気温9度、最低気温1度。東北地方に似ています。内地はもっと寒いです。防寒をしっかりしておかないととても練習できません。

しかし冬の山はいいですね。空気は冷たくておいしいし、イタリアで練習が終わったらバーに入って濃厚なホットココアをよく飲みました。体も心も温まります。
さて、自転車競技は北半球ではなく南半球からスタートします。1月にオーストラリアとアルジェンティーナ。来年の春を待ちながらチクリズモを応援しましょう。

Ciao a tutti,
oggi sono andato a fare un giretto in montagna, nei pressi del lago Okutama (prefettura di Tokyo). E' un percorso da 180 km che faccio spesso in estate, ma la nevicata di tre giorni fa non si e' sciolta. Immaginate il risultato: strade ghiacciate e temperature polari. Per fortuna sono tornato a casa sano e salvo.
Beh, devo dire che nonostante il Giappone sia un paese sub-tropicale, l'inverno e' molto rigido e secco.
Comunque e' stato un buon allenamento.

皆既月食&花火

仕事が終わりますと、自転車で東京を走ることが好きです。街灯が明るいので安全に何時でもどこでも練習できる利点があるに加え、少し疲れたら帰りの時間を気にせずにぶらぶらと走れます。
やはりどんなスポーツマンもものすごく元気のある日と、少しの上り坂を山以上に重く感じる日もあります。今日は、後者かな?
しかし、疲れている今日だからこそ素晴らしい出来事は二つありました。
一つ目は自然の驚異:皆既月食。満月がオレンジに染め行く過程。感動を覚えました。
そしてもう一つ。お台場で行われたレインボー花火大会。たまたま芝埠頭を走ったらレインボーブリッジの向こうに鮮やかな色の花火が打ち上げられました。感動の嵐でした。

たはり家で閉じこもるよりも外に出て冬の冷たい空気を吸った方が体のためにも心のためにもいいことです。
来週と24日もお台場で花火が見られますので、一人でも二人でもぜひ足を運んでください。感動します。

2011年12月9日金曜日

チクリスタというファッション

チクリスタジャージを着るときにおしゃれするのに少し苦労しています。
大体スポーツジャージは機能性やスポンサーの大きいなロゴを重視していますので、お世辞でも「格好いい」といえないものはたくさんあります。新城さんが所属しているEurope CarやCofidisの新しいジャージも。。。センスが悪いというか、色のバランスが崩れているというか。
消滅するチームLeopardとHTC Highroadも買いたくないジャージの一つでした。鷲のデッサンが入ってなければ、Team Saxobankは格好よかったのに少し子どもっぽい。昨年のほうがよかったです。残念。

今日は気に入ったジャージを見つけ、即買いしました。キャノンデールの限定ジャージです。色は黒でシャープで格好良かったです。
基本的に元気の出る明るい色が好きですが、これが別格です。
昨年同じ理由でジボ(ジルベルト・スィモーニ)の引退記念ジャージも買いました。これも黒がベースでピンクの配置はかなり大胆でおしゃれ。

2008年のニュージーランドナショナルチームジャージの黒にも惹かれました。
冬は始まったばかりですが、気分はすでに来年の春に飛んで行っています。
どんないいジャージに会えるかな?

2011年12月8日木曜日

プリンス!!!


クネゴ、通常「piccolo principe (リトル・プリンス)」。
金髪に青い目。そして甘いマスク。70年代の少女漫画、いや、ディズニー映画から出た王子様の爽やかな顔立ちのダミアノ・クネゴがガゼッタ・デッロ・スポルトの記者にインタビューされ、2ヶ月前に行われたジャパンカップの話が出ました。4位に終わったが、こうやって日本の印象が強く残っていることでとても嬉しいことです。
2004年に彼がジロ・ディタリアを優勝しただけでなく、ワンデーレースでも強い。ジロ・ディ・ロンバルディア2年連続優勝も果たしました。2010年の成績は振るわなかったものの、今年は調子が上がりました。ツール・ド・スイスの個人総合優勝を逃しましたが、ジロ・ディ・サルデーニア総合3位、ツール・ド・おフランス総合7位。全然悪くない。スカルポーニと並んでランプレのリーダー的な存在です。

プリンスがヴェローナ出身です。そう、あのロメオとジュリエッタが舞台となっている街です。さらにオペラ、イタリア最大のワイン展示会「VINITALY」も行われ、文化的にも経済的にも活気のある街です。
実はヴェローナは地理的にもとても恵まれています。ソアーヴェ地方、ガルダ地方、とても美しい山々と湖に囲まれ、ロードレーサーにとっては絶好の練習場所です。一年中温暖な気候に加え適度な山岳コースも多い。
プリンスのほかにヴェロナはほかの若きチクリスタを生み出しています。ヴィヴィアーニ、グアルディーニ、ピエトロポッリ、メルロ。。。トスカーナ地方、ロンバルディア地方に次ぐ人気の居住地です。
さて、来年はプリンスがジロにもツールにも参加しないようで、ワンデーレースに集中するためか?またはスカルポーニがいるためか?
とにかくイケメンチクリスタの活躍は気になっています。

2011年12月7日水曜日

1978年


イタリアのテレビを見ています。
今放映されている番組は1978年ジロ・ディタリア第14ステージ「ヴェネツィア→ヴェネツィア」12kmの個人TTです。
2009年にもジロはヴェネツィアでタイムトライアルレースが行われましたが、場所は旧市街ではなく、お隣の島、リド島でした。実はヴェネツィアは自転車で走ってはいけない街です。子どもたちが唯一練習できる場所はカンポサンポーロ広場とジュデッカ島だけです。ですからヴェネツィア出身のチクリスタはいません(笑)。普段、観光客でごった返ししているサンマルコ広場で自転車が走っている光景を見ますと、何とも言えない不思議な感じがします。
当時は私は10歳でした。何をしていたか全く記憶はないですが、可愛い悪魔でした。いたずらが好きで、特にスカートめくりが大好きないたずらの一つでした。

イタリアの国営テレビはスポーツ専門チャンネルは2つあります。特に第2チャンネルは自転車競技をよく放映します。今はオフシーズンですので、ほかのスポーツの生中継が早く終わりますとアーカイブスから昔のクラシックやグランツールの名場面が放映されます。実に嬉しいサービスです。サロンニ、モゼル、バロンケッリ、ガヴァッツィ、とても懐かしい選手は目の前で走っています。
日本でもロードレースが人気になりつつありますし、10年前からグランツールやクラシックを日本語で見ることができます。NHKでもたまに放映されることがありますが、やはりJ-Sportのほうが質は高い。
さて、UCIはワールドツールのカレンダーをアップしました。寝不足との戦いが3月から始まります!

17 Jan-22 Jan 2012、Tour Down Under (オーストラリア)
04 Mar-11 Mar 2012、Paris - Nice (おフランス)
07 Mar-13 Mar 2012、Tirreno-Adriatico (イタリア)
17 Mar 2012、Milano-Sanremo (イタリア)
19 Mar-25 Mar 2012、Volta Ciclista a Catalunya (スペイン)
23 Mar 2012、E3 Prijs Vlaanderen - Harelbeke (ベルギー)
25 Mar 2012、Gent - Wevelgem (ベルギー)
01 Apr 2012、Ronde van Vlaanderen / Tour des Flandres (ベルギー)
02 Apr-07 Apr 2012、Vuelta Ciclista al Pais Vasco (スペイン)
08 Apr 2012、Paris - Roubaix (おフランス)
15 Apr 2012、Amstel Gold Race (オランダ)
18 Apr 2012、La Flèche Wallonne (ベルギー)
22 Apr 2012、Liège - Bastogne - Liège (ベルギー)
24 Apr-29 Apr 2012、Tour de Romandie (スイス)
05 May-27 May 2012、Giro d'Italia (イタリア!!!)
03 Jun-10 Jun 2012、Critérium du Dauphiné (おフランス)
09 Jun-17 Jun 2012、Tour de Suisse (スイス)
30 Jun-22 Jul 2012、Tour de France (おフランス)
10 Jul-16 Jul 2012、Tour de Pologne (ポーランド)
06 Aug-12 Aug 2012、Eneco Tour(イタリア)
14 Aug 2012、Clasica Ciclista San Sebastian (スペイン)
18 Aug-09 Sep 2012、Vuelta a España (スペイン)
19 Aug 2012、Vattenfall Cyclassics (ドイツ)
26 Aug 2012、GP Ouest France - Plouay (おフランス)
07 Sep 2012、Grand Prix Cycliste de Québec (カナダ)
09 Sep 2012、Grand Prix Cycliste de Montréal (カナダ)
29 Sep 2012、Il Lombardia (イタリア)
10 Oct-14 Oct 2012、Tour of Beijing (中国)

さらにティレーノ・アドリアティコ、ストラーデ・ビアンケ、ツール・ド・ジャパン、ジロビオ、ロンドンオリンピック等など。。。
ああ、マルコが二人いて欲しい。。。

2011年12月6日火曜日

ラジオしゃっくに一年

UCIのサイトから。

2つのチームに新たにプロツアーライセンスが下りました。やっと!
アームストロングが率いるラジオシャックとシュレック兄弟所属のチーム・レオタードの統合から生まれた新チーム「ラジオ・シャック・ニッサン」がプロライセンスを獲得しました。たった一年です。昨年の暮れにスポーツ業界はあんなに騒いだのに、結局、両チームが体制を維持ができず統合することになりました。チクリズモの世界は厳しいね。
逆にオーストラリア初のプロチーム「グリーんエッジ」が2年のプロライセンス獲得に成功。やはりお国の経済状況を反映しているのかな。

知らない人のために少し説明します。プロツアーライセンスはとても大事です。UCI(国際自転車競技連盟)が発行するもので、これがないとグランツールやクラシック、トップのレースには出られません。持たないチームの場合、招待されない限り参加できません。
判断状況は様々です。経済的な様子、前のシーズンの成績、スタッフやスポンサーの道徳など。。。華々しいスタートを切ったアメリカ勢、ガーミン、サーベロ、ラジオシャックも合併を繰り返し、なんとか生き残っています。逆にイギリス勢とおフランス勢がすごい!後者は3チームも揃っています:AG2R La Mondiale、FDJ、Vacansoleil。残念ながら新城さん所属のEuropeCarの昇進はならず!
世界選手権でも大活躍した若きおフランス人が低迷していたおフランスの王者への復活劇を物語っています。次はイタリアです!きっと!

レースの数は星の数ほど

チクリスタたちの数は星の数があるように、レースも星の数ほどあります。
レースの頂点は言うまでもなくグランツールと呼ばれる3週間を超すレースです。その中でジロ・ディタリアがあります。
その次は、一週間程度のツールがあります。ティレーノ・アドリアティコ、ツール・ド・ジャパン、ツール・ド・スイスなど。しかし、一日で終わるレースがほとんどです。いわゆるワンデーレース。
世界選手権もそうですが、その中で「Classiche(クラシック)」と呼ばれるレースはかなり感動的です。100年を超えるレースが多く、代表的なものはミラノ〜サンレモ、ヘント〜ウェヴェルヘム、ロンド・ファン・フラーンデレン、パリ〜ルーベ、パリ〜ツール、ジロ・ディ・ロンバルディアなど。実は自転車競技が始まった時はこういったレースは過酷そのものでした。時代は時代で道路が包装されていなかった上、300kmを超えるコースも少なくありませんでした。結果として、完走するには12時間以上もかかることがしばしば。時によってあまりにも過酷すぎて、人から熱狂的に支持されていました。勝者はヒーローそのものでした。
こういったレースを紹介してくれるのが、この本です↓

「クラシックレース 壁のないコロシアム」砂田弓弦写真集
表紙を見るだけで鳥肌がします。みんなはもう買いましたか。

2011年12月4日日曜日

12月はプレゼントの季節



日本では街の夜はクリスマスのイルミネーションで美しくなってきています。東日本大震災後の電力供給がなんとか落ち着き、昨年と比べてそんなに派手ではありませんが、美しい夜景を作ってくれています。もちろん、震災地ではまだそんな余裕がない場所がいっぱい。
イタリアでは12月8日よりイルミネーションが一斉に点灯され、クリスマスが近づいているよ、と教えてくれます。
そこでプレゼント合戦が始まります。今年はどんなプレゼントをしようかとイタリア人がみんなそわそわします。日本人もお歳暮ギフトで同じようにわくわくしているかな?

私もクリスマスプレゼントを買います。最近、よく本を贈ります。デジタル時代ですが、やはり紙の持っている力は比較にならないほど大きい。
自転車も一緒だと思います。電気をエネルギー源とする自動車、スイッチ一つで玄関まで出迎えてくれる自動車、衝突事故を避けてくれる自動車。ドラえもんのポケットから出てくるような魔法の自動車は現在、東京モーターショーで見られます。
一方、自転車は人間自身がエンジンで、ブレーキのタイミング、エネルギー供給は全部本人次第です。とても原始的でわかりやすい構造。そしてすべての責任は自分にあります。言い訳は聞かないのが自転車という乗り物です。とてもアナログです。
だからアナログ的なものを好みます。贈り物にします。
まずはこれ↓


以前にも紹介しましたし、自分のためにも買いました。会社にもおいてあります。
ジロ・デ・イタリア薔薇色の輪舞」(砂田 弓弦)
イタリアでも知られているスポーツ写真家、砂田さんの写真集です。イタリア国営テレビRAIのジロの生中継でも彼の名前が挙げられました。
報道戦略が成功し、現在ツール・ド・おフランスの認知度は高いですが、レース中身としても景色としてもジロ・ディタリアが一番!その美しい風景と汗と涙を見せてくれるのがこの本。
自転車を愛する人なら誰でも納得する本です。
また本を紹介します!楽しみにしていてください。

2011年12月1日木曜日

少し遅れましたが、カヴェンディッシュ!

イタリアと関係はないですが、大好きなマーク・カヴェンディッシュの朗報があります。
数日前、エリザベス2世女王の前で名誉ある「大英帝国勲章」を叙勲されました!騎士になりましたよ。ブラヴォ!BBCを見ればよかった!と後悔しています。
イタリア語では「cavaliere」に当たる勲章ですが、スポーツや文化に英国やCommonwelth加盟の国々に希望や栄光をもたらした著名人に贈られる名誉のある勲章です。彼が現在、勲章のランクで言えば一番低いMBE( Member of the Order of the British Empire)ですが、それでもすごいことです。
あの下品な発言満載のTwitterがなければ、たぶん一つ上のランクOBE(将校)になったのでは?と推測しています(笑)
勲章を受けたのが英国人だけでなく、多くの外国人も含まれます。例えば:
Bill Gates、Beatles全員、Elton John、Alain Prost、David Beckham、Pelé、Agatha Christie、Sean Connery、Elizabeth Taylor、Julie Andrews、Beppe Severgnini、Chaplinなどなど。日本人もいます。吉田都、真田広之、森稔(森ビル社長!)
面白いですね。

実はかカヴェンディッシュもマン島出身ですので、英国人ではありません。マン島人です。EUにも加盟していません。不思議な世の中ですね。
日本では自転車バッシングだけ目立っていて、英国では自転車が栄光に輝いています。
羨ましいばかりです。

当たり前なのに、なぜニュースになる?

毎日のように、自転車を悪病神のような扱いを受けている気がします。
最近のニュースから:
悪質自転車、指導・警告せず即赤切符 12月から京都府警(京都新聞)
 自転車事故の防止に向け、京都府警は12月から競技用自転車の「ピスト」などブレーキのない制動装置不良自転車と酒酔い運転に対し、従来の指導や警告を経ずに直ちにその場で交通切符(赤切符)を交付すると25日発表した。両違反を含む「自転車危険7違反」を設け、取り締まりを強化する。
■ピスト・酒酔い、罰金・懲役も
 ほかの5違反は▽信号無視▽一時不停止▽通行禁止▽2人乗り▽無灯火。これらは従来通り、指導や警告を無視した場合に赤切符を交付する。
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当然のことなに、何今更!なぜ警察はマスコミを巻き込むのか不思議です。事故を起こしているばか者は少ないのにそのことばかり注目され、いい気がしません。
イタリアでは、自転車は公道を走らなくてはいけないし、前後にライトを着けなければなりません。高校生の頃、警察に止められ、注意されたこともあります。
自転車も車と一緒。長い距離を安全に走りたい方は、郊外まで足を運びましょう。
ところで、前回はアマチュアチクリスタ向けのジロ・ディタリアの話をしました。もうすぐもっと詳しい情報をアップできますので、お楽しみにしててください。

2011年11月30日水曜日

カレンダーの重大さ


2012年ロンドンオリンピック
2013年ツールはナポレオンの古里、コルシカ島からスタート
2014年ジロはアメリカからスタート(するかも。。。)しかし噂によればゾメニャンに変わった新しいチームはゾンコランやクロスティスを超えるような恐怖の壁を探しているらしい(最高傾斜28%???)
とにかく未来に向けてチクリズモが確実に動いています。

もっと身時かな2012年のシーズオープンのために、世界中で各チームは動き出しました。12月は実はとても大事な時期です。新メンバーの導入でチーム編成は変わります。従って、新旧メンバーはチームにどんな貢献できるかを見極めるためのが合宿が始まっています。フィジカルトレーニングのほか、メンタルトレーニングも重要されます。
チームサクソバンクはイスラエルで合宿!
リクィガスは伝統のドロミティ地方で雪合戦合宿(パッソ・ディ・サンペッレグリーノ)の次、サルデーニャ島
ランプレは、ボアリオテルメという有名な温泉地で合宿

やはり団結は力なり!

僕も来年の(アマチュアとしての)シーズンカレンダーに奮闘しています。トライアスロン大会も増やしたいのですが、仕事との両立は難しい。贅沢な悩みか?笑

2011年11月29日火曜日

アマチュアのジロ・ディタリアがあったの?

明日で11月が終わります。私の風邪も終わろうとしています。相変わらず治りが早い。
クリスト教の国のみならず、日本やムスリムの国々でもクリスマスツリーが飾られます。祝福ムードに包まれる世界ですが、チクリスタたちの短いバカンスはすでに終わりました。来年の長いシーズンに向けて、各チームはトレーニングプログラムを開始しています。極限まで。。。
シュレック兄弟は、タイムトライアルを克服するために。
ガルゼッリは、体力との限界に挑むために。
バッソもサルデニアで。。。

イタリアのアマチュアやホビーレーサーはどうしているだろう。
実はプロではなくても、仕事を持ちつつ自転車を真剣に楽しんでいるスーパーアマチュアも少なくないです。彼らはエネルギーを爆発できる場所はイタリアで大流行のグランフォンドというレースです。
でも来年からさらに上のレベルのレースが始まろうとしています。
プロのジロ・ディタリアもあれば、女性プロのジロ・ディタリアもあります。そしてプロに入る前で27歳未満のカテゴリーのジロビオもあります(パンターニ、ディルーカ、ジボ、ノエ、今では有名な選手は参加しました)。
2012年からアマチュアのためのジロ・ディタリアもスタートします!
すごい!
もちろん、ほぼ一か月職場から離れるわけにはいかないので、2月~9月にかけて6回の決められたグランフォンドとグランフィナーレの3ステージの出場が条件です。
カレンダーは以下の通りです。まず予選から。
2月26日、Granfondo Francesco Cesarini-Trofeo dell’Amore(テルニ市)
3月11日、Granfondo del Conero-Cinelli(アンコーナ市)
4月22日、Granfondo del Verdicchio(アンコーナ市)
4月29日、Granfondo Val Tidone e Val Luretta (ピアチェンツァ市)
「本家のジロで中断」
6月10日、Gran Fondo delle Cerase - “Moser”(リエティ市)
7月8日、Granfondo Bellunese Ridley (ベッルーノ市)

グランフィナーレ
9月14日、Tortoreto-Alba Adriatica
9月15日、Martinsicuro Alba Adriatica
9月16日、Giulianova-Alba Adriatica

なぜこんな面白いイベントは実現できたかと言いますと、オーガナイザーのファビオ・ザッパチェネレ氏がこう言います。
このイベントの目的は、チクリズモの未来を支えるために。主役は子どもたちです。参加者のほとんどは家族を持ち、チクリズモの感動を子供たちに伝えれば、それでいいんです。
実に楽しそう。各ステージでは、その当地のグルメがふるまわれ、さらにレースを観戦するためにツアーも用意されるらしいです。
来年の2月14日(サンバレンタインデー&マルコ・パンターニ記念日)は全貌が明かされます。
このレースのpadrino(マスコット?)はなんと!昨年引退したジルベルト・シモーニ(ジボ)です。
詳細が分かり次第、ここで瞬時にアップします。
日本でも実現しやすそうですので、真っ先に参加してみたいものですね。一緒に走りたい人はいませんか(笑)

2011年11月28日月曜日

久しぶりの風邪。。。

風邪をひいてしまいました。
昨日少し無理をして走ったので、付けが回りました。微熱がありますが、一番ひどいのは鼻水です。ま、こんな軽い病状でありがたいです。
実はチクリスタたちにとっては病だろう、自転車でクラッシュしただろうが関係なく、自転車に乗らなくてはいけません。
昨年、BMC所属のバッラン選手(2009年世界チャンピオン)はサイトメガロウイルスによる感染でほとんどレースに出られませんでした。薬に含まれている成分はドーピングに引っかかる可能性がありますので、投与を控える人も少なくないです。私も花粉症の薬以外は薬は飲みません。できる限り、自然治癒に任します。
しかし、チクリスタたちは、ほぼ一年中トレーニングやレースによるストレスに晒されているので、免疫は常にかなり低いレベルにあります。だからよく病気します。
そこで、またよく感染する病気は「mononucleosi infettiva (伝染性単核球症)」です。
汗や唾液を通して伝わります。そのため、イタリア語では「malattia del bacio(キス病♪)」と呼ばれます。日本も一緒かな?もちろん、チクリスタたちはレース中にチュッチューしあっているわけではなく、ボトルの交換で唾液がついたりします。
病状は強いだるさです。
時間がたてば自然治癒しますが、ひどい場合は入院でしょうね。
とにかくどんな状況であれ、チクリスタたちは止まることはありません。まるで日本のサラリーマンを見ているようで(笑)!
こんな状況でも止まりませんよ↓

2011年11月27日日曜日

もう、おかしい!


今日は風邪気味で寝ようかなと思いましたが、チームのメンバーと三浦半島、城ヶ島まで走ってきました。起伏のないコースと信号が多いので往復200kmでもそんなに疲れません。その上、今日は練習が目的ではなかったので割とのんびりとサイクリングを楽しみました。こんな時も大事です。プロもオフになりますと、好きなように自転車と接します。シクロクロスやマウンテンバイクを楽しむ人も少なくないです。または自転車に乗らないで水泳、つりなどを楽しむ人もいます(シュレック兄弟はつりが好きのようです)。

さて、サイクリングの話に戻りましょう。
江ノ島に差し掛かったところ、行きつけのアイスクリーム屋さんまで行きました。しかし、アイスを注文しようとしたら、メニューはなんだか変!日本語がおかしい。
「ゴも」味に続き「ンい」。さらに「マき」、「ルさ」と「プら」。
最後は不思議いっぱいの「アッむ」!なんだかすごそう。
一緒にいたメンバー(純正のジャパン人)も目を丸くしてメニューを眺めていました。
しかし、正解は割とシンプルなものでした。
「アップルマンゴー」と「むらさきいも」が重なっていました。看板が部分的に隠れていたことと、縦に黒い枠のある紙に書いてあるので、錯覚しました。爆笑しました。
勘違いは恐ろしいものです。でも言葉は重なる勘違いによって変化してきたものですね。



シクロクロス!今、北ヨーロッパが熱い!やっている人はいませんか。

2011年11月26日土曜日

ウィンタースポーツはチクリズモに有利?

今年の10月27日、ジャパンカップ直後に行われたキャノンデール主催のリクイガスアフターパーティでは、イヴァン・バッソのトークショーが行われ、白戸太郎の質問が炸裂しました。
「下りはなぜ速くなりましたか」と攻める白戸!
「のぼり。。。のぼりがぁ。。。遅くなった。。。から。。。」と交わすバッソ。
禁断の質問です。イタリア人記者もしないのによくやった、白戸さん!なぜかと言いますとリクィガスのエースであるバッソが下りは非常に下手で有名です。
下り、つまりダウンヒルはグランツールやアップダウンのあるワンデーレースの場合、非常に大事でカーブを克服しておかないと勝てません。
2010年ジロディタリア第19ステージを見た人ならわかるはずです。

ダウンヒール。。。僕も苦手です。
かつて派手に転んだことと、左膝を損傷しているので、右コーナリングは特に乱れます。体が浮かんでしまい、高速でカーブに差し掛かるとうまく曲がれません。

実は、ウィンタースポーツの代表的な競技、スキーはチクリズモのためにも非常に役立っているようです。ダウンヒルの際、体重移動や姿勢制御を研究するために有効な練習方法です。イタリア語では「l'arte delle traiettorie (アルテ・デッレ・トライエットリエ)」と言います。文字通り「弾道の技術」。下ってゆくスピードは60kmを超えますと、自転車もミサイルと化し、うまくコントロールしておかないと大変なことになります。
この点では、下りしか楽しめないゲレンデは最高の練習場所です。
一秒を争うレースの場合、ダウンヒルも磨きましょう。

ひやっとしたい人は下記のビデオを見てください。

冷え込んできました。


秋物を着ないまま、冬に突入しました。
ちょうど一週間前に夏のジャージ姿で千葉県を走っていました。mezza stagioneが無くなりましたね。
しかし、冬のひんやりした空気も好きですのでちゃんとした格好をすれば自転車も十分に楽しめます。冬はヨーロッパでは、目覚めの季節です。そろそろチクリスタたちも短い休みを終え、トレーニングを再会しているところです。再来月、ツールダウンアンダーなど、濃いカレンダーが待ち構えています。
冬は新しいチーム編成やチクリスタたちの生活に集中しています。
シュレック兄弟はジロへの参加を断念し、来年のツール・ど・おフランスに向けて下半身を強化するために特別合宿に入るそうです。やはり課題はタイムトライアルの弱さです。これを克服しない限り、来年の優勝は絶望的です。原因は長いタイムトライアルにあります。どちらかと言いますと、蚊出るエヴァンスのほうが有利です。2年連続優勝なるか。ま、7月までは長いのでその前にレースがたくさんあります。

そして、冬の空気にひやっとしている選手はもう一人います。2011年ジロディタリアを総合優勝したコンタドールです。新婚ほやほやですが、2010年ツール・ど・おフランス中にドーピング検査の際に、微量の違法薬物が陽性反応を示したことで、月曜日に裁判が開かれ、4日間の日程を終えたばかりです。発覚してからほぼ1年半後に開かれた裁判。。。短い選手生命を考えたら、かなり遅い。
リース、パンターニ、バッソ、スカルポーニ、ダニロ・ディルーカ、アームストロング。。。
残念ながら多くのチャンピオンたちにドーピングの黒い陰がついています。しかし、今回はあまりにも微量ですので多くのマスメディアはコンタドールが無実に終わると憶測を出しています。

日本ではピストバイクにしかマスメディアが関心を示さないが、いつか野球やサッカーのようにチクリスモにも目が行きますように、願うばかりです。
さて、コンタドール(容疑者?)への判決が1月に渡されます。その時まで待ちましょう。

2011年11月23日水曜日

東京湾一周


今朝通勤の途中、大きな幹線道路で自転車が急に飛び出し逆走。注意されたら逆切れ。逆切れされたので、真顔をこっちが切れた!相手は遂に黙った!
やはりだめなことを注意したほうがいいと思いました。

さて、本題に戻りましょう。
冬は確かに自転車にとってはオフシーズンで、これから3月まで使わない人が多いと思います。地理的な条件で走りたくても走れない地域もあります。北海道、日本海、山間部など。しかし、関東地方では道の凍結以外は真冬でも普通に練習できます。
以前からやりたかったことですが、遂に日曜日に実現させました。自転車で東京湾一周
【コース紹介】
東京(自宅)→川崎→横浜→横須賀→久里浜(フェリーで渡海)千葉県金谷港→木更津→千葉→浦安→東京
計215km

不思議なことにコースが意外と短く、フラットで走りやすかったです。久里浜からのフェリーも値段が安く、1000円で自転車と一緒に千葉県に渡れます。信号機が少なく、長くフラットコースを走りたい人にとってはおすすめです。
難所は2つだけあります。
(1)木更津→市原間
コンビナート地域ですので、空気はかなり汚い。
(2)千葉→浦安間
ずっと産業道路を走りますので、交通量も多く少し走りづらい。

さて、今週末は山に挑もう。ダウンヒールを磨かなくちゃ!

2011年11月19日土曜日

チクリスタであっても、ファッショナブルに

今日はファンライド発売日。みなさん、もう買いましたか。裏表紙を見てください。ちょいワルおやじがいます(笑)全国の書店に並んでいますが、近くの書店で買えない方は下記のリンクからでもどうぞ(アマゾンです)。

funride (ファンライド) 2011年 12月号

さて、今日は台風並みの悪天候でしたので、上野まで足を運ばなかったのです。残念。実はロードレース以外はサイクリングウエアーが大好きですのでカペルミュールの展示が行われている有Y’sロードのウエアー館がぜひ見たかった。新しいジャージがあるかどうか気になります。
よく聞かれることがあります。
「ジャージはどれぐらい持っていますか。」
「...たくさん。毎日使ってますから」

毎年、3〜4着の新しいジャージを買います。毎日着ていることと、ストレッチ素材でできていますので痛みやすく寿命が短い。
イタリア人たちはみんなファッションセンスはいいとは言えないですが、やはり自転車に乗る時もオフでもみんなおしゃれを楽しんでいます。私も自転車に乗る度にジャージ、ヘルメット、シューズ、グローブの色バランスに気をつけます。たまに様々な色を組み合わせて違う発色を楽しみます。でも基本的に3色に絞っています。
2週間前にDanilo di Luca選手とMario Cipollini元選手が来日しました。このお二人はとてもおしゃれで、国内外で多くの女性ファンがいます。コメンテーターの栗原さんでさえ、ディ・ルーカ選手に一目惚れしましたと発言(笑)。わかるような気がします。何もしなくても格好いいです。でもそのかっこうよさの裏には計算された洗礼さがあるからこそ格好いい。

私が写真モデルとなったカペルミュールシリーズはレース用ではなく、街でのサイクリングを楽しむための服装です。特に冬場はレースがないので、普段あまり楽しめない街乗りファッションができます。
みなさん、どんなファッションを楽しんでいますか。


追伸:
個人的に発色の強いカラーが好き。エネルギーをもらっているような気がします。

2011年11月18日金曜日

命の綱


今日はイタリアからとても嬉しいプレゼントが来ました。
シディのマウンテンバイク用のシューズです。送り先は私の弟です。
彼も自転車が大好きで、体のサイズもぴったりでジャージを交換してもまったく違和感ありませんでした。靴のサイズだけ違います。革靴の場合、彼が45、私は46。しかし、スポーツシューズだと48になります。

国よってサイズの基準は少し異なりますね。サイズさがしに苦労をした人はどれぐらいいるのか、よくわかります。日本では「センチ」を基準としてサイズを計っていますが、イタリアではもう少し細かく、比較表は以下の通りです。

http://it.wikipedia.org/wiki/File:Shoesize-adult-en.svg

上記の表からすれば、私の足は31㎝です。驚異の大きさです。恐ろしい。実はイタリアでもなかなか買えませんので、弟にいつも助けられます。そして私の好みはSIDIであることはよくわかっています。細長い足に一番フィットします。

大好きな弟、ありがとう!!!

みんな、どんなシューズを買っていますか。

出ます!

今日か明日はファンライド12月号が出ます!人気のある雑誌ですので全国の書店を覗いて下さい!表は可愛い女性。裏にはちょいワルおやじがいます!
アマゾンからでも購入できます↓



ぜひぜひ雑誌を買って、クールなサイクルウエアーも買ってください♪

2011年11月16日水曜日

ボルネオで自転車?


今日は全国で厳しい寒さになりましたが、マレーシアから熱~いニュースが飛び込んできました。
ヨーロッパでチクリズモが安定した人気がある中で、アメリカ、オーストラリアでもレースが確実に増えています。そして、中東、アフリカやアジアでも手に取るような変化が起きています。

昨年、第1回ツール・ド・北京がワールドツアーに登場したばかりで、今度はマレー半島に位置するボルネオ島でも自転車競技レースが行われることになりました。その名は、文字通り「ツール・ド・ボルネオ」です。
ボルネオ島は神秘的な熱帯林が広がり、象、オランウータンや夥しい動植物が住む場所として知られてます。アマゾンと同様、環境破壊が著しく進んでいる場所としても注目されています。まさに以下のイメージ通りです↓


しかし、イタリア人にとってはボルネオ島は以外にも親しみのある場所です。エミリオ・サルガーリが書いた人気冒険物語シリーズ「サンドカン」の舞台になっているからです。英国がマレー半島に進めていた侵略行為に立ち向かう勇敢な海賊の物語です。
古い作品ですが1976年代でイタリアでテレビシリーズ化されて以来、不動の人気を得ています。知らないイタリア人はいない!



さて、ツール・ド・ボルネオはどうなるか。4月末の開催ですので、雨期に入っているか、天気はどうなのか、少し心配です。ぜひとも見たいですが、どこで放映されるかまだわかりません。UCI Asian Tour主催。

確実にチクリズモにもグローバル化の波が押し寄せています。伝統のあるヨーロッパの防波堤を出て、世界に進出しています。自転車を愛する者としてこれ以上喜ばしいことはありません。

【告知】
土曜日の午後、上野にあるワイズロード・上野ウェア館で私がモデルとなったKAPELMUURフェアが開催されますので、会場にいると思います。
見かけたら、ぜひ声をかけてくださいね。

ファンライド♪

11月20日発売の「ファンライド12月号」を予約しましたか。でっか〜く私の写真が乗っていますので購入した人に対し、サインと大きなハグハグをしてあげます。ハグハグは割と得意です(笑)

ところで「サイン」という言葉。。。実はイタリア語で少し厄介なことがあります。伝えたい意味によって言葉が変わります。辞書を調べたら「firma (フィルマ)」と「autografo (アウトグラフォ)」があります。
色紙、ハガキ、Tシャツ等にサインを求めるのであれば「autografo」です。「firma」はクレジットカード、契約書や書類にサインを求める時にしか使わない言葉です。
イタリアのプロチクリスタと接するときも気をつけましょう。「Un autografo, per favore (サインをお願いします)」を言いましょう。

2011年11月14日月曜日

モデルデビュー!

20日発売のスポーツ紙「ファンライド」12月号をぜひ見てください!
カペルミュール (Kapelmuur)というおしゃれな自転車ウエアーブランドのモデルになりました。目につく場所に大きな写真があります。会社に雑誌を持っていたらサインをします(笑)。



ところでこのカペルミュールシリーズが好きで、昨年の5月富士ヒルクライムで会場で初めて見かけました。シンプルでとてもおしゃれです。オフの時やかっこういいサイクリングスタイルがしたい時、このシリーズはぴったりです。
現実物を見たい方は11月19日(土)~11月27日(日)までワイズロード・上野ウェア館でKAPELMUURフェアが開催されますので、ぜひ見に行ってください。

2011年11月13日日曜日

ジロ熱!



ジロまで半年。上のビデオを見ますと血が騒ぎますが待てば待つほど期待が高まります。
ところで、来年のレースカレンダーには異変が起きているような気がします。
来年はロンドンオリンピックが開催されます。さすがに、全世界のテレビ局と視聴者の関心はロンドンに集まっているため、7月以前に行われる多くのレーススケジュールは一週間前にずれ込みます。
ミラノ・サンレーモは3月17日開催。そしてジロは5月5日にスタート。
ジロは今年の世界選手権と同じくデンマークからスタートし、最終ステージはミラノ。温暖化の影響でイタリアの平均気温が高まっていますが、5月はまだ肌寒い。山だと雪が降る可能性が十分にあります。過酷な環境ですが、テレビ画面から見ますと壮快!
さて、すでに全ステージの情報がインターネットでアップされています。コースは少し変更される可能性があるものの、90%は紹介されている通りです。
明日から少しずつ分析しますか。

2011年11月11日金曜日

安全について考える

今日のニュースを見て少し驚きました。

「天竜川船下り、運航廃止=5人死亡転覆事故で」
 浜松市の天竜川で8月、客ら5人が死亡した川下り船転覆事故で、運航会社の天竜浜名湖鉄道(同市)は11日、取締役会を開き、事故後中止していた川下り船の運航廃止を決めた。ほかに事業の引受先がないことから、60年以上続いた天竜川の船下りは姿を消すことになった。 

今年の8月に起きた痛ましい事故で5名も亡くなりました。人の命を預ける以上、できる限り安全に運行してもらいたいものです。しかし、廃業は残念な結果です。川下りは地方産業も支えていますので、打撃を受けるのが運営会社だけではありません。その周辺の店たちもそうです。やはり赤字経営に陥ている第3セクターの事業維持は難しいですね。

自転車に乗る時も命を強く意識します。
自転車に乗ると顔の表情が変わるとよく言われます。そのため、チームに与えられたネームングがあります「鬼軍曹」。その通りです。自転車に乗った瞬間に鬼になります。練習の時はもちろん、鬼です。しかし、公道での集団走行を行う場合、危険な運転を見ますと鬼度が増します。誰だった叱ります。もちろん、レース中でも危険な運転をする人がいた場合、声をあげます。命は一回切りです。思い切って楽しみたいので、馬鹿げた理由で落としたくない。

ボート事故。
確かに悲しい事故でした。しかし、自然を相手にする場合は、命を落とすことがあると現代人は少し忘れているのではないかと思います。自転車も例外ではありません。

2011年11月9日水曜日

自転車教室

やっと日本でも秋らしい天気になってきました。夏が涼しかった分、秋まで長引いたのでは?と思います。

さて、プロチクリスタたちが短い休みを楽しんでいる間は、IMFの監視下に入ったイタリアでは多くの自転車教室が行われています。
このプロジェクトの名前は「Sicuramente in bici」。実に面白いネーミングです。「確かに自転車で」そして「安全に自転車で」を意味します。主催:イタリア自転車連盟、警察庁、道路警察庁、教育文化省。

このプロジェクトのコンセプトはまた面白い:「Rispetto per le regole stradali e rispetto per il ciclista (交通ルールと自転車に乗っている人たちへの尊敬の気持ち)」。つまりイタリアでは、交通ルールを守るだけでなく、自転車に乗っている人を弱い立場として優先する力を養うことを重視されます。
イタリアで走ったことのある人がいると思いますが、自転車は優先です。一方、日本では自転車が煙たがれる傾向が強いように思います。残念。

今、自転車を対象とした新しい規制が始まろうとしています。警察の専門チームはどこまで民主主義的な答えを出すか、その中身が気になります。

2011年11月7日月曜日

なんと!なんと!なんと!



ディルーカ選手のトークショーはあるのではありませんか。
やはり格好いい人です。

2011年11月6日日曜日

CICLE MODE 2011


今年も東京でCYCLE MODEが行われ、先ほど帰ってきました。
サイクルモードとは、日本最大の自転車展示会で年一回、東京(幕張メッセ)と大阪で行われます。今年はキャノンデールとスペシャライズドの参加はなかったものの、大にぎわいでした。
自転車本体の展示だけでなく、ホイール、パーツ、ウエアー、グルメー、サポートフード、ナビシステム、自転車にまつわるイベントなどなどが展示され、さらに手の届かない高級自転車の試乗会も可能です。自転車ファンにとってはたまらないイベントです。
とにかく人、人、人!いいことです。
最近のマスコミは自転車事故やブレーキのついていない(ごく一部の)ピストバイクにしか目がいかないのですが、実は自転車は普通に乗ればエコでとても安全な乗り物です。ありがちな「メディア・バッシング」です。
さて、ここが急展開!
友達8人で展示会をゆっくり見ようと思ったら一本の電話がかかってきました!
「マルコ、ディルーカが来ていますけど、同時通訳はお願いできない?」
「ディルーカって、あのダニロさんですか」
「はい」
「すぐ行きます!」

プログラムに入っていなかったダニロ・ディルーカのトークショーが急に決まり、ステージの上で同時通訳が頼まれました。名誉のあることですのですぐ彼のいるブースまで行きました。
イタリアでは彼を知らない人はいません。サエコ、リクィガス、LPR、カチューシャを経て、バッソ、クネゴと並んでイタリアを代表する選手の一人です。2005年Amstel Golden Race優勝、Freccia Vallone優勝、2007年ジロ・ディタリア優勝。輝かしい過去の持ち主で、来年からアクア・サポーネで活躍します。
とにかくイケメンです。「スポルトーレのキラー」と呼ばれて、目力はまさにキラー級です。日本では「王子」と言う名前で親しまれ、文字通り、王子様のオーラを全身から放ちます(女性ファンが多いこと!)
彼が初来日で、その理由はディルーカ自身が立ち上げたブランド「Kiklos (キクロス)」を売り込むためにやってきました。実は、フレームはすべて彼がデザインし、設計したものです。彼が元々美術学校出身でデザインもびっくりするほど美しい。スポーツ選手だけでなくデザイナーとして才能がありますね。

トークショーと言っても20分の簡単なもので、ブリッツェンの栗村さんと団長さんと軽快に話が進みあっという間に終わってしまいました。
やはり真面目に練習をしてきたプロアスリートのオーラは違いますね。とてもいい経験でしたが、展示会をゆっくり見ることができず写真もほとんど撮れず、大阪へ行こうかなと悩んでいます(笑)
西日本の人、ぜひサイクルモード大阪ステージへ行ってください。

2011年11月5日土曜日

冬は自転車を楽しむ季節!


冬はイタリア人にとってはあまり嬉しくない季節です。夏とは真逆で、雨が多い季節です。さらに緯度が日本と比べて北にありますので冬はかなり寒いです。
でも冬は大事な季節です。秋まで乱暴に扱った体を休ませて、自転車をきれいにし、来年に発売される新モデルを眺めたり、勉強するための大事な季節です。プロのチクリスタも例外ではありません。1月にオーストラリアから始まるTour Down Underの前に3週間の短いバカンスを楽しみます。体重も増える季節で、チクリスタたちもこの時期は3-4kg太ります。

さて、昨日から幕張メッセでCicle Modeが始まりました。日本最大の自転車市場イベントで見逃してはいけません(明日は会場でうろちょろします)。そして、店巡りも楽しい季節です。
各店舗は個性が違い、オーナーも面白い。自転車はただの売り物ではなく、体の一部、人生観そのものですから。
金曜日の夜、吉田さんが9月に開店したばかりの自転車ショップ「盆栽自転車店」まで遊びにいってきました。知っている方もいろと思いますが、吉田さんが自転車に対する思いが深く、どんな感じの店なんだろうと気になっていました。
普通の自転車ショップと違って、店内は木材がふんだんに使われていました。まるでヨーロッパの古いブティークのように仕上がっていました。さらに自転車とバーが同時に楽しめる店で、飲んだエスプレッソにびっくりしました。おいしい!
千駄ヶ谷の近くにありますので、プールで泳いでからぜひおいしいコーヒーを飲みにいってください。


■住所 〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-11-8 1F
■電話番号 03-3497-8885
■FAX 03-3497-8886
■営業時間 9時〜21時 9時〜16時カフェ営業 12時〜21時自転車店営業
■定休日 水曜日

濃い一週間でした!


ジャパンカップから沖縄へ!
ものすごく変化があった一週間を過ごしました。
カキコを休んですみません。
明日からしっかりと書きます!

季節外れの写真ですが、10月末の沖縄はまだ夏です!

2011年10月28日金曜日

自転車は青レーン!?

警察が動いています。自転車にまつわる法的整備が着々と進んでいます。

今日のニュースより↓
警視庁が新設する自転車通行場所を示すカラー舗装のイラスト=警視庁提供
 警視庁は28日、自転車の原則車道走行を促す総合対策の骨子をまとめた。新たな安全策として、車道での事故を防ぐために車道左側を独自のイラストでカラー舗装し、自転車の通行場所を明示する。来年1月から実施する方針で、全国の自転車事故の4割を占める東京都内での対策は、全国のモデルとなりそうだ。(中略)

 車道のカラー舗装は青色で幅約0.5メートル。歩道のある道路の車道左側に設ける。歩道がある道路は都内に約5740キロあり、このうち歩道の幅が3メートル未満で、車道の幅員にある程度の余裕がある駅周辺などの幹線道路について順次実施したい意向だ。


うん。まだ歩き出したばかりだが、悪くないですね。ただ、0.5mの幅は狭すぎて追い越し禁止?になったら最悪。そして予算的にも実施的にも問題がたくさんありそう。車の違法駐車や運搬会社、工事現場などは自転車専用道路をふさぐに違いないので、結局、一般道路を走ることになると思います。
まだ少し待ちましょうか。

2011年10月27日木曜日

休めないチクリスタたち!



ジャパンカップが終わったことで、チクリズモがオフシーズンに入りました。本来なら3月のクラシックまでレースらしいレースがほとんど行われないのですが、グローバル化の影響と重要を増してきたオーストラリアナドの影響で1月にTour Down Under(豪州)やTour de San Luis (アルジェンティーナ)、Tour de Langkawi(マレシア)も開催されます。つまり、10年前と比べればチクリスタたちがサラリーマン並みの忙しさになりました。体が応えますし、チームの運営費は増える一方です。スポンサーも大変です。
スポーツ選手の労働条件は厳しく、いいことはあまりないですが、やはり自転車が好きでみんな頑張っていますね。
チクリズモはすごいスポーツです。


追伸:
上のビデオは来年のジロ・ディタリアの紹介ビデオです。昨年のビデオは以下の通りでした。

2011年10月26日水曜日

議論はスポーツを救う


友達の日記より。
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「今の若者には熱い議論ができない」
やっぱりそうなんだーという気持ちと、すごく残念な気持ちとあります。普段うちの学生をみていても、最近の日本の大学生は(っていう用語がもうたまらなくダサイですが)議論を戦わせるとか、反対意見を言うとか、とことん説得するとか、全然しないみたいですね。政治系のサークルですらそうだという話です。でも学生に話を聞くと、真剣な議論をしたい、でもしかたがわからない、という。必要とすら思っていない学生も多いみたいです。

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私が20歳だったころは、同じことが言われたような。。。(笑)

議論は確かに人間を強くします。議論に携わった人は刺激を受け、がんばる原動力となります。
スポーツの世界も例外ではありません。アスリートとコーチが議論を重ね、いいトレーニング方法を見つけ、選手は初めて進化するものです。
ファンも同じです。ファンたちも議論を重ね、好きなスポーツを支えます。
イタリアではスポーツを面白くするために討論、議論という形が使われています。かつて「La Domenica Sportiva」というテレビ番組が大人気で、サッカーを盛り上がりました。日本で放送されませんが、ジロやグランツールの各ステージが終わってから、延々とイタリアのコメンテーターたちはレースを解説したり、選手たちの酷評したりします。ゲストたちや選手本人も交えて、かなり白熱した議論が行われています。その名はすごいです「processo alla tappa(レースへの裁判)」。もちろん、全部生中継です。

明日はイタリア王手スポーツ新聞「ガゼッタ・デッロ・スポルト」で2012年ジロ・ディタリアをデザインしたミケーレ・アクエローネとマウロ・ヴェニがビデオチャットにて登場し、ファンの質問に答えます。これも生中継です。現地では17時から放送がスタートします。日本は深夜になりますが、ぜひぜひ質問を送ってください。
みんなと一緒にいいスポーツを作ろう!

2011年10月24日月曜日

イタリアにもジャパンカップ!

昨日ジャパンカップをみるために宇都宮まで行ってきました。
やはりこのレースはすごいです。スポーツイベント的にも、娯楽イベント的にも雰囲気は最高です。至近距離でテレビでしか見られないチクリスタたちが平然と歩き、ファンにサインをし、写真もできます。匂いを感じることもできますし、周回レースですのでホイルの音を何度も聞くことができます。あそこに立つだけで血が騒ぎます。

結果は、イタリア人にとってはよくなかったですが、日本勢はよくがんばりました。Haas(Genesys, 豪州)1位に続き、西谷 泰治 (愛三工業)、佐野 淳哉(ダンジェロ&アンテヌッチィ-NIPPO)。ダミアノ・クネゴ(ランプレ)は4位。バッソは10位。サクソバンクもいい成績を残さずにいて、表彰台にはプロチームの姿はなかったです!ジャパンカップ初の出来事です。
ハース選手自身は驚きを隠せず「なぜ私が勝ったか。信じられない。3位だと思ったのに」と。
クネゴはかなり悔しかった。しかし彼によれば、日本人のレベルが飛躍的に上がってきてこのレースはハイレベルになりました。
ちなみに、ガゼッテ・デッロ・スポルトにもジャパンカップの記事が載っています。イタリア語のわかる人はぜひ読んでみてください↓
リンクはここ!

レースの結果はここ!(公式ホームページ)

2011年10月21日金曜日

行くチーム、来るチーム


チクリズモの世界の不思議なこと。
チームが雨の後のキノコのように生えてきて、瞬く間に消えてゆく。
一年前に生まれたばかりのコンチネンタルチーム、GEOX-TMC (元ソニエ・ドゥヴァール、元フジセルヴェット、元フートン)は消える運命にあります。メインスポンサーであるイタリアの大手靴メーカーGEOXはおりました。
残念。GEOXは愛用している靴ですので、もう少しその名前が見たかったのです。でも以前から少し匂っていました。ジロ・ディタリアではぱっとしなかったGEOXだが、ヴエルタでものすごく頑張りました。やはり生き残りにかけた決死のレースだったに違いないと今はわかりました。
結局、ハイロードに続き、また一つのチームが姿を消します。
しかし、このチームは不死鳥のように今まで復活してきました。今後の展開は楽しみです。


話が変わりますが、宇都宮は盛り上がっているはずです。ジャパンカップ開催のために世界中のプロ選手は集まっています。
あいにくの雨模様ですが、明日はクリテリウムが行われ、あさってはメインディッシュのジャパンカップが開催されます。
みなさん、ぜひぜひ応援に行きましょう。われわれファンもこの素晴らしいスポーツを支えるべきです!!!
公式サイト:http://www.japancup.gr.jp

ジャパンカップ、始まる!


明日から、いや、今日からジャパンカップが始まります。
宇都宮で世界中のチャンピオンたちが集まり、今年の最後のレースのために戦う。
今年はイタリア人が多い。嬉しい!
日曜日は見に行きますので、会場で会ったらぜひ声をかけてください。

2011年10月20日木曜日

気が付かなかった!!!


ジロ・ディ・ロンバルディアの記事が載っていたので愛読している新聞の一つ、ガゼッタ・デロ・スポルトを読み漁った。
ふと新聞を置いといたら、あれれ?これは何?名前は「Gazzetta dello Sport」ではなく「Gazzetta sportiva」のではないか???
いつの間にか名前を変えたの?
朝日新聞を「朝に出る新聞」に改名するようなものです。

実は伝統的にこの新聞は二つの名前を持っています。日曜版だけ「Gazzetta sportiva」になります。ほとんどのイタリア人は月曜日しかこの新聞を買わないので、気づかないまま一生を過ごしています。
日本と違って、イタリアでは新聞はキオスクで買うものです。高校生になってから誰かが必ず新聞を買い、学校に持って行って休憩中にみんな読んだりします。月曜日は一番売れる新聞はこのピンク色の「ガゼッタ・デッロ・スポルト」です。その理由は簡単、カルチョの結果やレースの試合の評価が出る日ですから。電車の中、ヴァポレット、バス、職場、学校では景色が全部ピンクに染まる。イタリアではこの習慣がまだ根強く残っています。

イタリアのスポーツ新聞は日本とはだいぶ異なります。
日本ではスポーツのほか、芸能ニュース、スキャンダル、ゴシップ記事、裸のお姉さんのいる店まで紹介されています。イタリアではスポーツ一色!!!
5割以上はサッカーが占めています。そして順にチクリズモ、F1,オートバイクレース、バスケット、ラグビー(イタリアは割と強い種目)、バレーボール等。。。
記事も真面目。

ここでイタリア人記者たちがジロ・ディ・ロンバルディアに出たチクリスタの評価を読んでみましょう(最高得点10とします)。(c) Gazzetta dello sport

10点満点:オリバー・ツァウッグ:引退を検討している最中の最高の勝利。
7.5点:ダニエル・マルティン:いいパフォーマンス!これから楽しみ。
7点:イヴァン・バッソ:思ったよりいい走りでよかった。
6.5点:ニバリ:アタックが早すぎた。
5.5点(不合格)ヴィスコンティ:よく前に出ますが、結果に結びつかない。
5点(不合格)ジルベール:どうしたの?調子が悪かった?

などなど

さて、ビチスポルトも読んで、勉強しましょう。

2011年10月19日水曜日

自転車ヒステリーが始まった♪

ピストの一台が起こした死亡事故のせいでマスコミが自転車に対するヒステリー反応を起こしているような気がします。イタリアもそうですが、日本のマスコミは一つの課題に偏りすぎて社会全体を見ていないような気がします。

今朝、毎日新聞には下記の記事が載っています。

<自転車>歩道走行禁止、厳格運用…警視庁が安全対策策定へ
 警視庁は、自転車の車道左側走行の原則を順守させ、これまで積極的に摘発していなかった歩道走行の取り締まりを徹底する方針を固めた。そのうえで自転車のルール順守や走行環境の整備なども盛り込み、全国の警察本部で初となる包括的な自転車安全対策の策定作業に入った。東日本大震災以降、通勤・通学に自転車を利用する人が増え、交通事故全体に占める自転車事故の割合も増加。警視庁は「マナーを守れば防げる事故は多い」と意識向上による事故減を目指す。【伊澤拓也】

確かに自転車は道路を走るべきで、左側通行は基本中の基本。飛んでみない運転をしている暴走自転車も見かけます。しかし、先ほども昨日もおまわりさんは堂々と自転車で歩道を突っ走る姿を見ました。昔の「ながら運転」を思い出します。マスコミはこぞって車をバッシングしました。今回は自転車の番です。

【記事が続く】

警視庁は自転車ブームが高まった数年前から摘発強化に乗り出している。昨年の取り締まり件数は信号無視が300件(前年比189件増)、ブレーキのない競技用自転車「ピスト」など制動装置不良が661件(同659件増)に上り、今年はさらに昨年を上回るペースだという。
 一方、歩道での高速走行や一時停止違反の摘発はほとんどなく、警視庁幹部は「黙認と受け取られても仕方がない側面もあった」と話す。今後は道路交通法の規定通り、子供や高齢者らを除き車道の左側を走るよう促し、走行可能な歩道を走る場合も安全徹底を求める方針とみられる
(続く)

確かに道路は安全に使うべきだし、危険な運転をする人を取り締まるべきです。毎日のように私の真後ろにぴたりとくっ付く馬鹿者がいる。車間距離を無視した危険な行為です。しかし、上記の文章が問題なのでは?
子どもに「歩道を走行せよ」とインプットし、その後「車道を走ろう」と方向転換。その上、自転車で走行可能な歩道もある!100%走行不可ではない。うん。。。ややこしい。

しかし、よく考えてみたら実に面白い規制です。つまり、法律自身がグレーゾーンを作り、人に逃げ道を与えているような気がします。もしかして、これが自転車を使う人への配慮か?


ちなみに、2010年にイタリアでは300人が自転車による交通事故で死亡。自動車事故の場合、4200人以上(ACI-ISTAT)。日本の場合は4800人以上(警察庁)。しかし、日本では3万人以上は自殺しています。1998年以降13年連続で年間3万人を超えています。考えさせるデータです。

2011年10月18日火曜日

もう、イタリア人ったら!

ジロ・ディタリアに続き、もうすぐ2012年ツール・ド・おフランスもベールを脱ぐ(実はすでにネットで全ステージがばれているが、知らないふりをしましょう)。
発表も近いし、やはりジロとツールの対抗意識は強い。
言うまでもなくコース的にジロがダントツ上!エンタテインメントという観点から見ますと、やはりツールが上。両者が違うので、これもいいことです。
そこで、面白い記事を見つけました。

ガゼッタ・デッロ・スポルトなどと言った大手スポーツ新聞は、真面目にジロを紹介している反面、いくつのサイトでは言いたい放題。普段、無視していますが今回読んだ記事はかなり面白かった。なぜかと言いますと、オフの時のチクリスタたちのファッションを酷評しているからです。これがかなり楽しい!

スポーツ選手はスポンサーとの契約上の制約などでずっとジャージを着ています。普段着を着ることが少ない。なでしこジャパンも例外ではありません。ファッションセンスはゼロに等しい。でもこれは仕方がないことです。スポーツを真面目にする人ほどファッションに興味はありません。
サッカーやゴルフの一流選手、注目を集まるプロ選手を除けば、スポーツ選手は着飾る必要はないからです。中田英俊、長友選手、元がみがみ王子は有名になってしまい、ラフな格好はできなくなりました。
でもさすがのイタリア。ファッションセンスにうるさい。小さいころから、靴下の色も指摘させるぐらいの国です。
ジロ・ディタリアのプレゼンテーション中に、ファッションチェックが始まりました!
コンタドールとバッランは高評価。黒の使い方は絶妙だそうです。それに反して、バッソ、カヴェンディッシュとスカルポーニに対し、ブーイングの嵐。バッソが(無精髭と汚いジャケットで)アウト。カヴェンディッシュはラフすぎる(合コンじゃないってば)、スカルポーニのジャージ姿は場違い(遠足じゃないから)。
ま、まるでドン小西のファッションチェックを読んでいるようです。

私も最低限にファッションに注意しています。自転車のジャージも、ヘルメットの色、グローブの色にも気を付けています。しかし、トップ画像のように写真上の都合でありえないカラーのヘルメットをつけたり、うまくいかない時があります。
やはりイタリア人かな?(笑)

第95回、ジロ!


昨日第95回のジロ・ディタリアが紹介されました。
内容がかなりよかったです。少しやりすぎた前責任者のゾメニャンから新しいチームが反省し、レースとしてもテレビ的にも楽しめるジーロを目指しました。今回、目立った言葉があります「piu' umano」(昨年と比べて人間的)。
実際、私も思います。もちろん、来年も山岳ステージが多くスプリンターより、スカルポーニ、バッソ、コンタドール、蚊出る・エヴァンス、アンディ・シュレックと言った選手向きですね。しかし、すでにエヴァンスは参加しないと表明、コンタドールも渋っています。チポッリーニがコンタドールに猛烈にラブコールを送っています。
実は「piu' umano」という表現の裏には別の意味があります。
ゾメニャンが設定したジロに参加する選手たちが疲れすぎて、次のグランツール「ツール・ド・おフランス」の準備に間に合わない。つまり、ダブル参加・ダブル優勝は不可能ということです。今回のジロではダブルでも大丈夫ということになり、コンタドールならできる!とチポッリーニが言っています。
スタートは風の強い国、デンマーク(今年の選手権の開催国)。ゴールはファッションの街、ミラノ!
ああ、待ち遠しい!

2011年10月16日日曜日

腹一杯!

昨日のジロ・ディ・ロンバルディアはかなり面白かった。
ニバリ(リクィガス)の英雄的なアタックを信じていましたが、ガス欠に落ちて見る見る内に失速。エネルギー切れは恐ろしいものです。急に襲ってきて、急に体が悲鳴をあげる。プロもアマチュアも一緒。
優勝したのが、スイス人であまり知られていないチクリスタ、オリバー・ザウッグ。皮肉にも昨年までリクィガスに所属していました。イタリア語ではこういう諺があります。
Tra i due litiganti, il terzo gode (二人が喧嘩している間、第三者が得する)。つまり、優勝候補たちが牽制し合って、潰し合っている内に最終的に第三者が優勝する。もちろん、ザウッグは弱い選手ではありません。ものすごいきれいな優勝でした。やはり、Ride bene chi ride ultimo: 「最後に笑う者が良く笑う」ですね♪

今は2012年ジロ・ディタリアのプレゼンテーションを見ています。コンタドール、カヴェンディッシュ、フショフ、バッソ、スカルポーニ、ニバリ、クネゴが出演しています。今年の地獄と比べて、来年はとてもバランスのあるコース設定。かなり面白く、腹一杯になりそう!
明日以降、紹介します!!!
さて、終盤を見ます。

2011年10月15日土曜日

いよいよジロ・ディ・ロンバルディアが



始まった!!!
今年で106歳を迎えます。ミラノ北部の湖地帯とギザッロ教会を通る厳しくて魅力的なコースです。昨年の悪天候と違って、今年は見事な晴れです。安心してみられます。
現地はかなり寒いようです。ゴールのあるレッコ市には13度しかないです。映像を見ても、チクリスタたちの多くはアームウォーマーをしています。13〜14度はやはり夏ジャージの限界の気温ですね。
ジロ・ディ・ロンバルディアの別名は「La classica delle foglie morte」、つまり「枯れ葉のクラシック」。寒くなって、葉っぱが枯れ落ち、ストーブに火をつける時期です。このレースをもって伝統的にヨーロッパのすべてのプロレースが終了します。
が、しかし!
来年から9月の開催になります。世界選手権のちょうど一週間後に移ります。
勇気のある選択ですが今年から始まった「ツール・ド・チャイナ」のカレンダーが発表され、ロンバルディアとちょうど重なります(2012年10月10日〜14日)。多くのプロのチクリスタが参加できるように開催時期が変更されました。
うん。ブラヴォ!
さてこの10年の優勝者は以下の通りです。

2002年 Michele Bartoli
2003年 Michele Bartoli
2004年 Damiano Cunego
2005年 Paolo Bettini
2006年 Paolo Bettini
2007年 Damiano Cunego
2008年 Damiano Cunego
2009年 Philippe Gilbert
2010年 Philippe Gilbert

2009年と2010年は敵なしのジルベールでした。今年はイタリア勢がリベンジになるか!
さて、焼き栗を食べながらレースを楽しみます。

2011年10月13日木曜日

今週末は熱い!



今日は、ジロ・デル・ピエモンテ!
土曜日はジロ・ディ・ロンバルディア!
日曜日はジロ・ディタリア2012年発表会!
イベントが多くてまた寝不足になりそうです。

さらに月曜日はグラン・ガラ・コネリアーノ(イタリアベストチクリスタ賞)
昨年ニバリが受賞。
そして21~23日、ジャパンカップ!

自転車が熱い日々が続きます。