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2010年7月27日火曜日

勝たなくても勝てる!


やはりコンタドールは強かった!!!
優勝候補のシュレック、メンチョフとアームストロングを抑えて3度目ツール・ド・おフランスを制覇しました。すごいことです。

チクリスモは不思議なスポーツです。コンタドールは一度もステージ優勝しないのに、ツールを制覇できる!そして、2度しかステージ優勝していないペタッキは、4度優勝しているカヴェンディッシュを抑え、スプリンターのトップの印であるmaglia verde(緑ジャージ)を獲得しました。
ステージ優勝はわかりやすいものですが、チクリスモは色々な勝ち方がありますので、実に面白いスポーツです。

しかし、今年は少し気になることがありました。
スポーツの世界には変な「優しさ」が浸透し始めたという点です。
昨年のジーロ・ディタリアは、ディ・ルーカはレース運営の安全性に問題があるというステージを止めて、ストライキ(ボイコット?)を行いました。今年のツールの第3ステージは、カンチェッラーラは集団を止めて、落車した選手を待ちました。コンタドールは、アンディ・シュレックのマシーントラブルを利用してmaglia gialla(マヨージョーン)を獲得した件でブーイングを浴びて、翌日謝罪の言葉を述べるほどに。。。

確かにチクリスモは一人で勝てないスポーツです。異なるチーム、敵対関係にある選手と力を合わせて、ゴールを目指すスポーツです。妙な利害関係が生まれることは理解できます。しかし、近年、このスポーツにも競争色は薄れてきています。
競争はよりよいものを作るために必要なものでだと思います。そのために、過激な方向に向かわないためにいくつかのルールが存在します。競争をなくして、利害関係を分かち合うことは「談合」と言います。うん。。。

この点では、チポッリーニの発言は面白いものでした。包丁のように心に刺さります。
私も「鬼軍曹」としてがんばり続けます!

2010年7月22日木曜日

コンタドールにブーイング。。。なぜ?


7月19日、第15ステージ。
上り坂、maglia gialla激守のシュレックが攻撃。
突然、チェーンが外れる。
シュレックをマークしていたコンタドールは一気にスパート!サンチェズとメンチョフという強力なアシスト(?)が一緒。
シュレックの必死の猛上げにも関わらず、8秒の差でコンタドールがmaglia giallaを奪うことに成功。


レース中、アクシデントは付く物です。
メカニック故障、身体的故障、事故、落車。。。
自転車と一つの体だけで戦いますので、事故は分かりやすいものです。
シュレックが運悪くメカニックトラブルに遭いました。コンタドールはそのハンディを利用しただけなのに、ゴールした瞬間からひどいブーイングにあいました。個人的にいただけない光景でした。
なぜ?

スポーツに勝つために3つの様子が必要です。
1) 身体的能力
2) 精神的集中
3)
その割合、5:4:1

まずはきちんと体を鍛えること。つまり事前の準備がなければほとんど勝てません。
レース前、レースの最中もきちんと考えること。エネルギー消耗、疲労回復など、作戦を錬る事。スポーツは力任せだけで勝てません。
最後は運!少しの運も大事です。集団転倒をうまく逃げ切ること、パンクを免れること、魔の瞬間は誰にも訪れることです。これは神様から与えられたプレゼントです。

ですから、ブーイングはいただけないものです。
コンタドールを応援します。

2010年7月16日金曜日

足はだめなら、頭を使え!



昨日のツール・ド・おフランスを見て驚きました!まさにタイトルの言葉は実現されました。
HTCコロンビアのMark Renshawは何を考えたか、キャヴェンディッシュの優勝のスプリントを誘導するために、先頭を走っていたファラーを3回も頭突きをしました。バランスを崩したら、60km以上の出る先頭集団の大転倒につながりかねない状況(ツール・ド・スイス第4ステージのように)。HTCはこんな元気なチームでしたっけ?(笑)
結果として、キャヴェンディッシュはステージ優勝しましたが、レンショーは罰金とレース除外処分を受けました。当然の結果です。
頭の使い方を少し間違えたのでは?と思います。

レースが白熱しますと、人間は簡単に理性を失います。クールなエヴァンスも今年のジロ・ディタリア第3ステージでチームの支えを失い、感情的になって、小競り合いをしていました。私も乱暴なレース展開に対し、怒鳴ったりします。
でも、これもスポーツですね。
レースが終わったら、いい思い出になっています。

さて、ヒルクライムシーズンが終わりましたので、今度は平坦なコースでのレースが多くなります。体を少し作り直しますか。

2010年7月11日日曜日

やはり実力が。。。

今日は1ヶ月ぶりのレースに出ました。富士山ヒルクライムに続き、またヒルクライム:第2回東京ヒルクライムOKUTAMAステージ
昨日の日記でも書きましたが、ヒルクライムは得意分野ではないのに参加しました!
好きな種目ばかりを選べれば確かに楽ですが、偏食のようになってしまうので、あえて不得意分野に挑戦することも大事だなぁといつも思います。自分の弱点を理解する事と共に、いつも新しい何かがあると感じるからです。
やはり挑戦は人生のスパイスですね。

さて、結果と言いますと、あまりよくなかったです。タイムは30分50秒(昨年と比べて40秒ダウン)。総合順位は650人中45位(昨年は18位)。実力です!正直言って30分の壁を切りたかったです。
今年のレベルは高かったように感じます。強いレーサーがたくさんいて、機材も素晴らしかった。この大会の知名度が高くなった証拠ですね。

この東京ヒルクライム奥多摩ステージには、もう一つの魅力があります。レース後の授賞式と交流会。アットホームな雰囲気で行われ、イタリアのグランフォンドの雰囲気はそのまま日本に持ち込んだ感じがします。知らない人同士で食事を分かち合って、笑い合って、その中で新しい交流が始まります。オーガナイザーに乾杯!

さて、ヨーロッパはツール・ド・おフランスが行われています。今日はHaute Savoyeに向かって、いよいよ山岳コース。スプリンターの出場は今日で終ります。今度は優勝候補のコンタドール、そしてイヴァン・バッソとアームストロングは本気で戦い始めます。
Haute Savoye... この地域は少しほろ苦い記憶があります。。。
あの時、若かったね(笑)

2010年7月7日水曜日

雨のサイクリング。。。

七夕が終ろうとしています。
日本に来た時に七夕のことを「ばたばた」と聞き間違えて、7月7日は「ばたばた祭り」だとずっと思っていました。思い込みって面白いですね(笑)

日曜日はレースがあるため、先ほど少し走ってきました。
雨が激しかったが、それほどに気にならなかったのです。
確かに晴れた日に走ったほうが気持ちいいですが、雨も嫌いではありません。もちろん、晴れた時と雨の時は走り方を変えなくてはいけません。マンホールと効かないブレーキは凶器となるからです。。。
家に帰ってから、シューズや自転車の手入れが欠かせないのです。

さて、ツール・ド・おフランスは盛り上がっています。フランスのテレビが流す映像はとてもきれいで、イタリアとはだいぶ違います。フランスは平地が広いため景色が広く感じます。これに対し、イタリアは山が多くて狭く感じます。ですからフランスのヘリコプターから流れる映像はダントツ奇麗です。ドラマチックです。

今日はシャンペーン地方を横断中。ゴールはReims。
実は15歳の頃、修学旅行でこの地域を訪れました。お約束のシャガールのガラススタンドも見ましたが、シャンペーンのワイナリーも見学して、シャンペーンも飲みました。たった50ccで酔っぱらってしまった記憶があります。イタリアのスプマンテを飲んでも酔わないのに、驚きました。
15歳で飲酒?と驚く人もいると思いますが、イタリアでは可能です。規制はないからです。規制がないというより、アメリカ、ドイツ、イギリスのように一気に多くのアルコールを飲む習慣はないからです。酒はゆっくりと楽しむものだとずっと教えられました。
ツールに乾杯しよう♪

2010年7月6日火曜日

Tour de France 02..でもイタリアは...

今日もツール・ド・おフランスでは、落者が多くて、大変でした。ベルギー、オランダは真夏は天気は変わりやすいものです。晴れたら、急に雨が降る。暑いと思ったら、10分経たないうちに寒くなります。
結局、ベルギーチーム所属のフランス人は勝ちました。
さて、イタリアは別の大きなイベントが行われました。「Maratona della Dolomiti(ドロミーティ自転車マラソン)」。このレースはイタリアで人気のあるグランフォンドの一つで、9000人のチクリスタは参加します(応募数25000通)。ドロミーティはイタリア北部にある山脈でサラミ、チーズはおいしい!もちろん、このマラソンは立派な市民レースです。

 ■138kmコースで、標高差4190m
 ■55kmのショートコースでも標高差1780m
越える峠はCampolongo (1875m), Pordoi (2239m), Sella (2244m), Gardena (2121)...

かなりきついコースですが、景色はとても美しい。Passo Gardenaはよく知っている峠です。マウンテンバイクでもすごく楽しめます。
このレースはRAI 2(国営テレビ)で朝6時から12時まで生放送されます!市民レースですよ!まるで、東京マラソンのような盛り上がりを見せます。
イタリアでは昔からチクリスモはとても人気ですが、最近、別の意味で人気が集まっています。
キーワードは「エコ」です!
街は自転車専用道路が増えているし、ヨーロッパでは車より自転車に社会がシフトしています。日本もシフトしつつあるかな?
さて、日曜日はレースがあります!
がんばります!

2010年7月5日月曜日

忘れていた!

色白であること!
来週のヒルクライムに控え、今日のトレーニングは山に行こうかな?どうしようかなと悩んでいました。
外は曇りで天気予報によれば午後から激しい雨の予想。山を断念しました。下りの山道はかなり危ないです。ブレーキはまったく効かないからです。
結局、三浦半島コースを選びました。雨が降っても危なくないコースです。
しかし、ここは大誤算の始まり。
まずは、日焼け止めクリームを塗らなかった事。
そして、黒いジャージを着た事。
最後は交換寸前のタイヤで走った事。

結果として、夜まで雨が降らなかったのでひどい日焼けをし、気が狂うほど汗をかいたし、家から数キロの距離で雨が急に降り出して、タイヤは持ちきれずパンクしてしまいました。
チクリスモはハプニングが多くて、面白い。

さて、ツール・ド・おフランス第一ステージは落者はかなり派手でした。でも最後はイタリアのスプリンター、ペタッキが勝ちました!嬉しい!!!
イタリア勢、がんばれ!!!

2010年7月3日土曜日

ぢ〜


ぢ〜。。。

まだ縁のない病気です。
幸い事に今まで一度もなった事がないです。でもいつなってもおかしくない生活を送っています。
多忙なスケジュルに、極端に少ない睡眠。その上、サドルに何時間も座るスポーツをしています。体は悲鳴をあげておおかしくない。
唯一規則正しいものは、食事です。きちんと食物繊維と炭水化物をバランスよく摂るようにしています。肉はほとんど食べていません。

オランダでツール・ド・おフランスが始まろうとしています。痔がきっかけに、嵐が吹き上げました。
Cervelo所属のXavier Florencio選手はチーム規定違反を起こし、追放されたようです。原因は痔の塗り薬。禁止とされている物質が含まれているために、チームの医師の相談せずに使用してしまいました。規定を破りましたので、追放。厳しい処分です。なぜか。

プロのチクリスタたちは疲れを和らげるために、いくつなの方法を使っています。
マッサージ、食事療法、安静(休む事もプロ選手の大事な仕事)、そして薬(一般で使われている物もあれば、医師の処方が必要なものもある)。使用されている薬は全部UCIに報告する義務があります。種類と摂取量がクリアーすれば、使ってもいいということになっています。
こうすることで、UCI自身もある程度のドーピングを認めています。が、その基準はとても厳しく選手の誰もがぎりぎりのラインまで薬を接収をしています。ですから、チームによって風邪薬、痔薬などの接収は固く禁じられています。基準のボーダーラインを超えることに繋がりかねないからです。
残念ながら、チクリスタにとっては、膝の関節と共にサドルの当たる部分はとてもデリケートで痛みやすいものです。痔になる選手は少なくありません。薬が飲めずに、苦しんでいます。

確かに優勝のために薬に頼ることはよくないことですが、毎日摂るサプリメント、スポーツドリンク、美肌のためのコラーゲンなども一種の薬物ですね。
チクリスモの世界、甘くないですね。
さてこれからJ-sportでTOFを楽しみます。みなさん、加入していますか。

2010年7月1日木曜日

7月になりましたので、

ラッキーカラーはピンクから黄色に変わりました。
そうそう、ツール・ド・おフランスの季節になってきました。しかし、フランスから帰ってきた友人から変な知らせがありました。
ミラノは30度を超える暖かさのに対し、おフランスはかなり寒いのようです。パリは10度しかなかった、だそうです。
日本は梅雨の真っ最中で毎日湿気との戦いが続いている中で、夏の真っ最中であるはずのヨーロッパでも天気は少し不安定のようです。選手たちはかわいそうです。
暑すぎると、確かに走りにくいです。夏で行われる自転車競技の場合、選手は1時間で1lの水を失うわけで、アシストは大忙し!Vueltaも非常に暑いので、このレースを嫌う選手も少なくはありません。
寒いときは700ccぐらいの水は飲みますが、別の敵があります。体温調整です。風邪が引きやすくなりますし、レースをリタイヤーする選手も多くなります。

私からみれば、ツール・ド・おフランスは、ジロ・ディタリアと性格は少し異なるようです。
おフランスでは道が広いために、逃げ集団はほとんど作れません。レース全体はスピーディーです。ですからスプリンター有利のレース展開が多いです。バッソはスプリンターではないので、ジロとツアーのバブル優勝は少し厳しいかな?
Contadorもスプリンターとして弱いですが、クロノマンとしても、ヒルクライマーとしても、
すごく強い選手です。ですから、TTと山間部でがんばれば時間を稼いで優勝を狙う事ができます。もちろん、昔のチームメートArmstrongとの直接対決は楽しみです。

さて、土曜日からまた不眠が始まります!
フォルツァ・イタリア(勢)!!!