2011年4月26日火曜日

4度目の勇者


昨日のポストも今日のポストもオメガファルマロットのフィリップ・ジルベールについてです。
彼がベルギーで国民的英雄で、イタリアで言えばバッソのような存在ですね。ただ、28歳のジルベールはワンデーレースのスペシャリストで34歳のバッソはグランツールのスペシャリストです。分野は全然違います。
実は現在イタリアではワンデーレース(one day race)で勝てるチクリスタが不在しています。
数年前まではチポッリーニ、パンターニ、レベッリンのようなチクリスタがいました。ヴィスコンティ、クネゴ、ポッツァートはがんばっていますが、力を十分に発揮できません。まぁ、勝ち続けることもつらいのでしばらく休んでもらいましょう。

ジルベールのすごさは彼の脚力と頭脳です。まさに忍者に似ています。力があり、鋭い感覚の持ち主でもあり、敵の後ろに忍び込み、彼らの行動を観察し攻撃できる場所と瞬間をひたすら待ち続けています。攻撃をしかけたら、もう遅すぎます。彼の今回の偉業は「アルデンヌ」と言われるクラシックでの三連覇です。これができたチクリスタは2004年のダヴィデ・レベッリンたった一人です(セミクラシックを入れればジルベールのほうが4連覇です)。
ちょうどこのレベッリンは明日からレースに復帰できます。北京オリンピックでドーピングが発覚し、2009年からレース出場停止処分を受けていました。復帰できたとしても7月で40歳。決して若くない歳ですが、闘志を燃やしています。

最近の傾向でしょうが、40歳を超えるスポーツマンは増えているような気がします。若さで失っている筋力を頭脳でカバーできるからです。
同じく40代としてはとても嬉しいことです。



かわいい動画を見つけました!大門さん、ありがとう!!!

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