2010年5月24日月曜日

レース展開のジレンマ


ブログは面白いものです。
考えたこと、感じたこと、発見したことをそのまま、自分の言葉で伝えることができるからです。さらに、これをみんなと共有できます。
このブログの趣旨は日本にいるイタリア人のチクリスタの生活スタイル、思考を伝えることです。

たまにこのブログをサボったりいします。
実は、書きたいことがないではなく、書きたいことが多すぎて、脳がショートしてしまいます。許してください。一応、人間です(笑)
今は、3つの大きなイベントがぶつかっています。
ジロ・ディタリア、ジロ・デル・ジャッポーネ(ツアー・オブ・ジャパン)と富士ヒルクライムです

1)ジロ・ディタリア
 なぜか日本ではツール・ド・おフランスほど人気はないのですが、私のDNAの一部ですので、いつも第一!。
2)ツアー・オブ・ジャパン
 日本が誇る大事なレースにもかかわらず、今ひとつ人気がない。。。
3)富士ヒルクライム
 2週間後のレースです。体重を後3kg落とさなくてはいけない(汗)。


 雨になった日曜日はジロ・デル・ジャッポーネ東京ステージを見に行ってきました。雨の割りに人が多くて、嬉しかったです。
目的は、デ・ローサの選手たちと監督をインタビューするためです。日本についてどう思うか、このレースの感想だとか。
ある選手は興味深いことを言ってくれました。


問:日本のレースとイタリアのレースは違いはありますか。
答:"La differenza principale sta nella tattica di corsa perche' qua corrono come i dilettanti da noi. Correndo in Italia con i professionisti c'e' piu' organizzazione con le squadre, il 90% delle volte la corsa ha piu' senso logico. Ad esempio, ho notato che le squadre giapponesi si giocano molto contro, quindi non c'e' una fuga che vada bene a tutti, allora e' un continuo inseguirsi. Poi non si fa mai la classica pausa a meta' corsa che si fa in Italia. Penso che le corse a circuito e le tappe corte portino a questo stile di corsa. In Italia si fanno corse in linea di 200 km, e' chiaro che si rallenta a meta' gara.' "
訳:「大きな違いは作戦にあります。このレース(ツアー・オブ・ジャパン)では運び方はイタリアのアマチュアーレースのようでした。イタリアではチーム同士はもっと協力します。レース運びは90%はロジックな(計算された)ものです。日本ではチーム同士は協力しません。敵対意識は強いようです。選手たちは逃げても協力体制がありませんので、逃げ切れません。最初から最後まで互いを追いかけるレース展開になります。
もう一つの違いがあります。イタリアではレースの半ばに少し休みますが、日本ではしませんでした。おそらく、クリテリウム(周遊コース)や短いレースが多いことが原因の一つです。イタリアでは200kmを超えるレースは少なくないので、休みも取ります。」


敵対関係にあっても、協力する。
チクリスモから学ぶことが多いですね。
実は私も大きな大会に出る度に、大きな違和感を感じます。協力し合う選手は少なすぎて、列車が作れません。休めません。個人プレーがほとんどです。急ブレーキ、急発進、急カーブ。。。みんな敵です。
やはりチクリスモは「さしつさされつ」の世界だと思います。
最後に勝つ選手はエネルギーを極限に消費していない選手です。

おかげさまで、日本でもロードレース人口は少しずつ増えています。ヨーロッパで活躍する日本人選手も確実に力をつけています。
やはりチクリスタ・イン・ジャッポーネは日本のイタリアの架け橋としてもっとがんばらなくちゃ!

FORZA ITALIA, FORZA GIAPPONE!

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